喫茶 輪

コーヒーカップの耳

雪中梅

2023-09-22 13:53:23 | 喫茶・輪
『喫茶店文学傑作選』の常盤新平さんの所を読んでいてびっくりした。
《三省堂の地階にはレストランもあって、ひところ雪中梅を飲ませてくれた。》
この中の「雪中梅」
新潟の名酒です。
今はどうなんでしょう。あの頃入手困難なお酒でした。
「あのころ」というのは「喫茶輪」が大いににぎわっていた頃のこと。
もう20年以上も昔。村上さんという強烈な個性のお客さんがおられて、長距離トレーラーのオーナー運転手でした。
『コーヒーカップの耳』の中では「村中さん」で度々登場します。
その人が新潟方面に行った時にたまに買って帰って来られて飲ませてもらったのでした。
透き通った感じの美味しいお酒でした。
公の値段は一升瓶で1000円もしなかったのですが、その値段では入手できず、5000円以上だったと思います。
それでも入手困難のお酒。幻の名酒とも言われていました。
村上さんは、ほかにやはり新潟の名酒「越乃寒梅」も買ってきてくださったことが何度かあります。
これもプレミアがついて一万円ほどだったと思います。
その昔には田中角栄事務所が買い占めていたとのうわさがあったりしました。

すっかり忘れていたこんな話、「雪中梅」で思い出しました。
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『地平線』

2023-09-22 12:42:38 | 
書棚の一部を整理していたら出てきました。



むか~しの同人誌です。
B6版、わずか14ページの小さく薄っぺらいもの。
この前、いくら探しても見つからなかったのでした。
創刊号は1983年。
八田光代、川上美智子、今村欣史の三人誌。
7号を1986年に出してからは休刊。
川上さんは早くにお亡くなりになりました。
表紙絵は八田五郎さん。菅原洸人画伯のファンの人。

2~7号までわたしは子どもの言葉(口頭詩)を載せていて好評でした。
後に口頭詩集『ライオンの顔』と『きよのパーテイ』が生まれ、何度もラジオや新聞で紹介されたのでした。
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『喫茶店文学傑作選』

2023-09-22 09:42:44 | 本・雑誌
予約注文していた本が届きました。



『喫茶店文学傑作選』(林哲夫編・中公文庫・2023年9月25日刊・900円+税)。
「喫茶・輪」はすでに廃業しましたが、やはり「喫茶店」、しかも「文学」となると気になります。
もくじを見てみると「喫茶・輪」のことは出てませんね(笑)。
その目次にある名前、お二人についてはうちに直筆のハガキがあります。
これは田村泰次郎。
一ファンに宛てたものです。
昭和29年の消印があります。

これは常盤新平さん。

わたしにいただいたものです。

これから楽しませていただきます。

この本のカバー、てっきり写真だと思っていたのですが、編者、林哲夫さんの絵なんです。
そう、林さんの本職は画家さんです。

『コーヒーカップの耳』喫茶店を舞台に繰り広げられる、笑死と涙のドラマ。

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