今朝、ちょっとした用で古書店「街の草」さんの加納さんに電話した。
その件とは別に加納さんに言われた。
「一カ所誤植が」と。『湯気の向こうから』のこと。
富田砕花さんの「香をうつつ」の項。
「短歌が並んでいるが、下の句の最後「大傾斜」と「大斜面」の二種類になってます」と。
調べてみた。確かに最初に上げたのには末尾が「大傾斜」となっており、ほかのは「大斜面」になっている。
元の写真を確かめてみた。
「大斜面」となっている。
そして発表した『六甲』2017年7月号は?
あれ「大斜面」になっている。
どこで間違ったのか?
で、今回本にした元の原稿、すなわち印刷屋さんに送ったデータは?
「大傾斜」になっている。ここで間違っている。なんで?
このデータは元の『六甲』の印刷屋さんにも送ったもののはず。
なぜだ?
考えられるのは、印刷屋さんからゲラが送られてきた時に、その間違いにわたしが気づき、電話で修正をお願いしたのだ。
その時、PCの中にある元の原稿も直しておかなければならないのに怠った。
こんな時、大抵はすぐに直しておくのだが。
その時に、本にする計画もなかったからだろう。
その怠ったままのデータを今回の本に使ってしまったということだ。
しかし、加納さん、よく見つけましたね。さすがです。
もしも増刷することがあるなら修正してもらおう。