まだ半分ほどのところを読んでいるのだが、出久根さんの随筆『最後の恋文』は、読みどころがいっぱいだ。
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やはり出久根さんはいいなあ。
表題の随筆「最後の恋文」がすこぶるいい。
ぜひクリックして読んでみてください。
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泣けますよね。
これは随筆というより、優れた短編小説のような。さすがに出久根さんです。
ところでこれを書かれた時の出久根さんの御年だが、巻末の初出一覧表から推察すると58歳ぐらいだ。
信じられない。出久根さんはわたしより一歳下。今ぐらいの年齢の感覚の文章だと思うのだが。
また、こんな文がある。
「陰徳なるかな」という項。
《間島保夫さんと知りあったのは、夏目漱石がきっかけである。漱石が取り持って下さった。》。
あれ?これ読んだことがあるぞ、と思った。
これも巻末の初出一覧を見ると、「間島保夫追悼文集」とあった。
それならわたしも所持しているので既読感があって当然。
20年前のわたしの『コーヒーカップの耳』の出版記念会にも出席してくださったのだった。
さらに間島さんは、宮崎翁が信頼されていた古書店主。
翁はご自分の蔵書を間島さんに死後に任せるおつもりだった。
が間島さんの方がはるかに早く逝ってしまわれたのだった。
『コーヒーカップの耳』
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やはり出久根さんはいいなあ。
表題の随筆「最後の恋文」がすこぶるいい。
ぜひクリックして読んでみてください。
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泣けますよね。
これは随筆というより、優れた短編小説のような。さすがに出久根さんです。
ところでこれを書かれた時の出久根さんの御年だが、巻末の初出一覧表から推察すると58歳ぐらいだ。
信じられない。出久根さんはわたしより一歳下。今ぐらいの年齢の感覚の文章だと思うのだが。
また、こんな文がある。
「陰徳なるかな」という項。
《間島保夫さんと知りあったのは、夏目漱石がきっかけである。漱石が取り持って下さった。》。
あれ?これ読んだことがあるぞ、と思った。
これも巻末の初出一覧を見ると、「間島保夫追悼文集」とあった。
それならわたしも所持しているので既読感があって当然。
20年前のわたしの『コーヒーカップの耳』の出版記念会にも出席してくださったのだった。
さらに間島さんは、宮崎翁が信頼されていた古書店主。
翁はご自分の蔵書を間島さんに死後に任せるおつもりだった。
が間島さんの方がはるかに早く逝ってしまわれたのだった。
『コーヒーカップの耳』