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コーヒーカップの耳

『棋士という人生』

2016-12-13 10:21:55 | 本・雑誌
先日、神戸新聞の溝田記者さんが紹介しておられた本を読んでいる。

26篇の将棋エッセイのアンソロジーである。
自分が将棋に興味があるからだろうが大変面白い。
このページを読んでいて「おっ!」と思った。
中の「負けギライ」という言葉。
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普通は「負けずぎらい」である。
しかし、考えればおかしい。
「負けず」の意味は「負けない」であろう。
なら、負けないことが嫌いということになり、負けるが好きということになる。
意味が反対になる。
ということで、この「負けギライ」は正しい。
昔、わたしの長男が幼いころに言った。
《「負けずぎらい」というのはおかしいよ。それも言うなら「負けるぎらい」でしょ。》と。
なるほどと思ったものである。
さて、この本『棋士という人生』に、このような文を書いておられる人だが、
もう昔の作家、坂口安吾である。
安吾はわたし恥ずかしながらこれまで読んだことがなかったが、ちょっと気になる作家になった。
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