喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「大和通信」第123号

2023-03-20 08:50:23 | 文学
池田市の中尾務さんからお送りいただきました。
「大和通信」第123号。
今号は、文学に疎いわたしでも読みやすい(読んで楽しい)文章が載ってました。
特に巻頭の、フォークシンガー世田谷ピンポンズさんの「黄昏時に黄色紙を破る」は面白かった。
←クリック。
ピンポンズさん、拝借お許しください。
このように軽く仕上げた文章、好きです。
ほかにも、本千加子さん、「懐かしい日々」。当銘広子さん「寒波の日」なども楽しめました。
そして中尾勉さんの「小沢信男 1960年代前半のスランプ」に引用されている小沢の言葉が印象的。
《劣等感が優越感の裏がえしにすぎぬこと》
自戒しなければと思うが、「自戒する」という意識がすでに「優越感」なのかも。
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ニカラグア

2023-03-19 08:11:23 | 懐かしい話
WBCが盛り上がっていて、わたしも楽しみにTVを見ている。
その話題の中で「ニカラグア」という国名が出てきた。
予選で敗退したようだが、中央アメリカにある小さな国だ。
この国名「ニカラグア」が懐かしい。
と言っても行ったことがあるわけではない。
わたしがまだ幼い頃によく聞いた国名なのだ。
難しいのに、いや、難しいからこそかもしれないが記憶している。
戦後まだ間もない頃、日本は諸外国から米を輸入していた。
うちは配給所だったので、それらの米、所謂「外米」が入って来ていた。
その中に「ニカラグア米」があったのだ。
ほかにも世界中から来ていた。
今思い出すままに書いてみよう。
「カリフォルニア米」「テキサス米」(米国)、「パナマ米」、「台湾米」、「ベトナム米」、「ビルマ米」、「インド米」、「スペイン米」、「エジプト米」、「朝鮮米」、「中国米」、「フィリピン米」、など。もっとあったと思うが。

この中の「テキサス米」だが、これの袋が今思えばかっこよかった。
細長い麻袋で英語が印刷されていた。
今ならオシャレなバッグにリフォームできるのだろうが。
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横井司さんの詩

2023-03-18 15:46:53 | 
詩誌2冊お贈りいただきました。



『リヴィエール』187と『現代詩神戸』280です。
読ませていただきましたが、みなさんそれぞれが刻んでこられた人生の歴史が綴られていて共感を覚えます。

『リヴィエール』から永井ますみさんの「一キロメートル」です。
←クリック。
子どものころの思い出が丁寧に綴られています。
終わりから2行目の方言が効果を上げていますね。
《小林さんに返事もしならんって言われたで》

『現代詩神戸』から横井司さんの「アーモンドチョコレート」ほか。
←クリック。
横井司さんはわたしの知らない人ですが、この作品、目に留まりました。
なんでもないことのようですが、とぼけた味があって、わたしは好きです。軽く仕上げておられますが、中身はなかなか、

ほかにも気になる詩がたくさんありました。
例えば、たかはらおさむさんの「誓ったはずなのに」。たかはらさんはわたしと同年代なのでしょうか。大いに共感しました。
水こし町子さんの「この話は」。《父は満州に出兵していた》という一行。わたしの父も満州からシベリヤ抑留でした。
貞瀧和子さんの「額縁の父」。《答えのない 独り言》が切ないです。
岩崎英世さんの「一九七二年」に「ああ、この人も同年代なんだ」と思いました。感慨深いものがあります。
今 猿人さんの「四百代言」。《前世紀の終わりに、野犬狩りの声はすっかり消えてしまった。》を読んで、ああそういえばと思わせられました。最近は街中で野犬を見ることがなくなりました。
渡辺信雄さんの「団地の周りからサイレンが響き」。団地というのは住む人の年代がよく似ているところから、住む人と共に団地全体が老けてゆくものなのですね。それが実感を持って描かれています。
永井ますみさんの「不整脈」。わたしも長年不整脈で悩みました。二年ほど前に二度のアブレーション手術を受けたのでした。永井さんも気をつけてくださいよ。ちゃんと検査を受けて下さい。と元医療従事者には「釈迦に説法」でしたか。

二冊の詩誌、楽しませていただきました。
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氷見高校

2023-03-18 10:44:13 | 懐かしい話
今、テレビでセンバツ高校野球の入場式を見ているのだが、氷見高校が30年ぶりの出場だと。
え、そうなのか?と思った。
あれから30年かと。
ちょうどその年、ある仲間たちと氷見へ旅行に行ったことがある。
話題になっていたのだった。
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バルボンさんが

2023-03-18 08:42:49 | 懐かしい話
今朝の神戸新聞訃報欄。
←クリック。
ロベルト・バルボンさんが亡くなったと。
直接にお会いしたことはないが、わたしにとって懐かしい人だ。
わたしが子どものころ、甲子園球場にはまだナイター設備がなかった。
ナイターが行われたのは西宮球場の方が先だった。
米屋をしていた父親が仕事を終えて、「欣史、ナイター観に行こうか」と言って、自転車の後ろに積んで連れて行ってくれたのが、そのころの西宮球場だった。
その時たしか、バルボン選手を見たのだった。二塁手だったのも覚えている。
今ググってみると、西宮球場のナイター設備は1952年に完成。甲子園球場は1956年だ。
そして、バルボン選手が阪急ブレーブスに入団したのが1955年。
父が連れて行ってくれたのはおそらく1952年だったのだろう。
珍しもの好きの父親だったから。
そしてその後も折に触れて連れて行ってくれたのだろう。
それで二塁手のバルボンを覚えているのだ。
1952年ならわたしは9歳。小学三年生。
そしてバルボンを見たのは1955年、12歳、六年生だ。
しかし六年生で自転車の後ろに乗せてもらって行ったのだろうか?という疑問は残る。
でも行ったのだろうな。

ついでに書くと、父親は甲子園球場のナイターにも連れて行ってくれた。外野席で巨人戦を観た記憶がある。
その頃は観客はほぼ男性ばかりだった。
外野席の上の方では、賭け事も行われていた。
今のように満員にはならなかったのだ。
単に勝ち負けではなく、次のバッターはヒットを打つかどうかといったように、試合の経過にともなって次々と賭けていたように思う。
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お二人の館長さんにご挨拶

2023-03-16 15:09:15 | 日記
お世話になってきた用海公民館の岡館長さんが、この3月で退職と聞いたので、ご挨拶に行ってきました。
用海では5年間だったとのこと。え?3年ぐらいかと思っていたのに、時間は素早く立ち去る。
わたしが病気の治療に入ってからはお会いしてなかったので、ご挨拶しないわけにはいきません。
少なくとも今年に入ってから初めての挨拶。
窓口から顔を見せると、PCで仕事をしておられたが、あわててフロアに出てきて下さり、丁寧に挨拶してくださった。
わたしの体調のことを心配してくださいましたが、「お互いに元気でいましょう」と言って帰って来ました。。

次に夙川公民館の北館長さんにもご挨拶に行ってきました。
駐車の許可札をお預かりしたままになっていましたので返却に。
そして「宮水ジュニア将棋教室」の講師を途中から休んでしまったことをお詫びに。
中へ入って行こうと思ったら、玄関の外で来客とお話し中でした。
申し訳なかったですけど、割り込ませて頂いて、駐車札をお返しし、ご挨拶をし、お詫びをして帰って来ました。

夙川は花見客は今日はまだ少なかったです。
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襖の補修

2023-03-16 09:18:56 | 日記
わたしは、使用済みのコーヒーフィルターを一筆箋代わりに使っている。
コーヒーを点てた後のフィルターだ。
普通は一回きりで捨ててしまうもの。
それを水で洗って乾かして、本を重しにして平に延ばして使っている。
淡くコーヒー色をしていて、味わいがある。

そこで最近いただいた手紙。
《(略)私の書斎の襖のところに貼らせていただきました。(略)襖が破れて、ずっと汚れたままでした。悲しかった。それが見事な変身を遂げました。「襖」新星のごとし。超うれし。(略)》
そしてそして、写真が同封されていた。

わたしは「うわ~っ!やめてくれ~っ」でした。とんでもないこと。
こんな使われ方は想像できませんでした。
自慢じゃないけどわたし、悪筆です。
これは恥ずかしい!。
すぐに返信しました。
是非、その補修を「もう一度補修してください」と。
そして、新しい(未使用)のコーヒーフィルターを二枚、補修用ですと書き添えて同封しました。
さて、わたしの悪筆のフィルター、消してくださっただろうか。
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柏木薫さんが

2023-03-15 10:17:06 | 文学
神戸新聞、今朝の訃報欄。

柏木薫さんがお亡くなりになったのだと。
お会いしたことはなかったが、電話をいただいたことがあり、丁寧なお便りもいただいたのだった。
その手紙、今もどこかにあるはずだが、すぐには見つからない。
「柏木薫さん」と題してブログにも書いたことがある。
ご冥福をお祈りいたします。
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「ココロの場所」

2023-03-15 09:35:39 | 
今朝の神戸新聞「読者文芸」欄、詩の部の特選作「ココロの場所」(槇本大将作)です。
記事拝借お許しを。
←クリック。
ちょっとびっくりしました。
中ほどにある一行。
  心は一体どこにある?

遠い昔、もう45年も昔にわたしの長男が4歳の時にしゃべった言葉。
  
  心ってあるの?
  どこにあるの?
  体の中にあるの?
  さわられへん?
  見えへん?

        口頭詩集『ライオンの顔』より。

槇本さんのは大人の詩。長男の言葉はこどもの詩。
いや、面白い。
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『紫電改』最後の戦闘機

2023-03-14 08:43:37 | 完本 コーヒーカップの耳
この本を入手して読んでます。『紫電改』(碇義朗著・光人社)。1994年発行ですが、まっさらな新古本です。




通っていたクリニックの待合室に置いてあって行くたびに読んでいたのですが、治療が終わるまでに読み切れなかったので。
この本に関連する人が二人、拙著『完本コーヒーカップの耳』に登場します。
お一人は坂口勇さん。わたしに飛行機のネクタイピンをくださった人。
←二段階クリック。

もうお一人は松本行史さん。「喫茶・輪」の長年の常連さんでした。
←クリック。

あと一人、わたしが交流していた竹本忠雄さんという人がこの本に関連しますが、その人のことは『宮っ子』と『KOBECCO』
に何度か書きました。
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「明和」

2023-03-12 09:20:13 | 健康・病気
ある病気で明和病院にお世話になっているのだが、この病院は、戦時中に戦闘機「紫電改」を製造していた川西航空機と関連がある。後の新明和工業だ。
わたしは、その「紫電改」の製造に携わった人を二人取材している。
そのうちの一人に、戦後も新明和工業で飛行機に携わった人に坂口勇さんという人がおられて、2005年に「宮っ子」に記事を掲載した。
その時、「もらってください」と言って坂口さんからネクタイピンを戴いた。
「それは坂口さんの大切な記念品ですからもらえません」と言ったのだが、「どうしても」といっていただいたのだった。
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谷川17世名人の言葉

2023-03-11 08:37:49 | 将棋
ご近所の寺院「信行寺」さんの掲示板。3月号です。



写真は信行寺さんのHPからお借りしました。
「我が意を得たり」の言葉です。
長年わたしが将棋教室で子どもたちに言ってきたこと。
《将棋は負けると悔しいです。自分の王様が踏まれたり蹴られたりしながら、追い詰められます。王様は自分の分身ですから、本当に悔しいです。けれども恥ずかしいことではありません。
囲碁は、数の勝負で、終わってから、「〇目負けですね」などと言って終わります(但しプロとか強豪になると、いちいち数えなくても「〇目差で負け」とか分かるのですが)。だから悔しさはそれほどではありません。
そして、「もう負けだ」と自分で悟った時に、自ら「負けました」と頭を下げるのです。たいていの勝負事には審判がいて、例えば相撲は行司さんが判定します。しかし将棋は、自分の負けを自分で告げるのです。これは人間として大切なことです。自分が間違っていると悟った時には素直に認めるということに通じます。
将棋を指す人のことを「棋士」と言います。「士」は武士のことです。潔くすることです。》

などと、いろんな例を挙げながら指導してきたのでした。
コロナが始まり、わたしも高齢になって病気がちになり、このところ将棋教室を休んでいますが、大切にしてきたことです。

信行寺ご住職の「住職的解説」です。
←二段階クリック
念のために書き添えますが、現在の将棋名人は渡辺明さんです。
谷川さんは17世名人という永世名人です。
永世名人は「名人位」を五期獲得した人に贈られます。
渡辺明名人はたしかまだ3期でしたので、永世名人の資格は獲得しておられません。
今度藤井聡太さんが挑戦者に決まりましたので、どうなるでしょうか。
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高島俊男さんの顕彰碑

2023-03-10 08:57:04 | 文学
今朝の神戸新聞。
高島俊男さんを顕彰する石碑が建立されたと。
うれしく、慶賀なことです。機会があれば行ってみたい。
←クリック。
高島さんは、喫茶輪に二度ほどご来店いただきました。
一度は宮崎修二朗翁と鈴木漠さんもご一緒でした。
 

拙著『触媒のうた』にも登場いただいています。
←クリック。
日本文学史秘話の重要な件。
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「夕凪橋」のこと

2023-03-08 15:32:59 | 用海のこと
新しい「用海小学校下区域図」が届きました。
前に橋の名前が間違っていましたので、発行所に訂正をお願いしたのですが、やはり間違っています。
2021年の「宮っ子」9月号に「夕凪橋の謎」と題して詳しく書いてます。

←クリック
国道43号に架かる橋の名前です。
六湛寺川の橋が「六湛寺橋」、東川が「東川橋」となっています。これ間違ってます。
歴史的に正しいのは、六湛寺川は「西夕凪橋」、東川は「東夕凪橋」なのです。

困ったものです。


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「いつかきっと」

2023-03-06 11:35:44 | 
今朝の神戸新聞、読者文芸欄の入選作です。
神戸新聞さん、森田久一さん、拝借お許しを。
←クリック
この詩の前半を読んで、わたしは自分のことかと思いました。
実は年末12月28日に妻が急病でER入院したのでした。
そしてわたしもちょっと難しい病気を抱えていて入院予定があり、妻の入院中に自分の入院手続きをしたような次第でした。
幸い、妻は半月の入院で済みましたし、わたしも今は順調に治療を進めております。
この詩の終わり、「天よ!どうか救ってあげてください このお二人を!」
とあります。
わたしも祈ります。
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