スカイセンサー？ CF-5950

スカイセンサー５９００にカセットテープレコーダーがついた。でも、スカイセンサーというのかな．．？

　使ってみると細部には微妙な違いが．．。カセットテープレコーダーを背負っても、ラジオとしての使い勝手は良い。というより、さらに進化していると思う。

　大きく拡大され、見やすくなったダイヤルスケールフィルム。大柄になったダイヤル。さらにスプレッドダイヤルは、５９００の後期型と同様、目的の周波数がわかりやすくなっている。点灯固定の効くライトは、スプレッドダイヤルの指針も照らすことができる。5900にはなかった。

　このように、ラジオとしてはずいぶん大型になったが、使い勝手は良くなっている。持ち運んで使うということはできなくはないが、便利ではない。どちらかといえば、家で使いたいタイプに仕上がっている。固定して使うなら、５９００以上の評価も得られるが、デザインは評価は分かれよう。通信機然としたとの評価もあるが、それは当てはまりにくいと思う．．。でも、いいんだよなぁ．．．。

　カセット部の追加は許可。貴重な局などの受信時の記録にはありがたかったはずだ。そのための便利な機能も付加されており、配慮のあとを伺い知る。だが、一方で音質は残念。大柄な機体なのだから、もう少し豊かな音質が欲しい。ソニーなのにあまりにも薄っぺらな印象を持つ。松下のＲＱ－５８５は良いよ。

　当時、新人リスナーには大変良い機種がでたと思うが、兄貴分の５９００が機能・デザイン・音質とも良く、コストパフォーマンスも良かったので、大きな衝撃波を受けた印象はない。兄の５９００が良すぎたせいか．．。　ＢＣＬを考えると良くできたラジカセだが、タイミングが悪かった。

　所有する写真のものは、若干の接触不良がバンド切り替え・マーカー・ＢＦＯスイッチにあるが、完動品に近い。カセット部も問題なく動く貴重な一台だ。思い出のあるものと言いつつ、使われていないのでということで、職場の同僚から破格で譲り受けた。

　外部アンテナの接続部とか、他にも見るべき点はあり、もう少し高い評価をしても良いが、あれば楽しい機種である。オークション等で見かけたら、カセット部分が不良でも、ラジオ部が生きていれば購入価値はある。時々出るが、やはり価格は上から下あり。主にカセット部が不能の機種をねらうべきか．．。繰り返すが、ラジオ部分だけとしてもすごく納得できる。