９Ｒ－５９Ｄ

　ひょんな事から、古いＢＣＬラジオのコレクションをしている。今後同じ趣味の方もいるのではと思い、時々所有するラジオの紹介もしてみたいと思う。現在３０台程度所有。
　さて、自分のコレクションとしては唯一の無線機型だが、トリオの９Ｒ－５９Ｄは大好きな機種である。学生時代にラジオ関係の雑誌にあった”売ります・買いますコーナー”で手に入れた。購入価格は１５Ｋ。当時学生だった僕にとってはかなりの出費であったが、当時すでに絶版モデルで、かつ受信性能が良いとの評判の機種だ。ゆえにこの価格も仕方ないのだと思っての購入だった。（現在オークションではよほどの不良品でない限り１５Ｋでは買えないほどとなっている。）
　今となっては、その性能を引き出すどころか、真空管式のレトロチックな音を地元局で楽しむ程度だ。いずれしかるべき技術者の所にドック入りさせ、本来の性能を体感してみたいものである。
　なお、使い方はバンドセレクターで好みの周波数帯を選択した後、メインチューニングを見つつ目的の周波数に合わせるだけである。一方、右側にはバンドスプレッドがあり、周波数帯によってはさらに微妙な調整がきくようにできている。短波帯７Ｍｈｚなどの無線を聞くにはこれ無しでのチューニングは不可能と言えるほどである。また、この機械は中波帯の受信性能にも優れており、これを目当てにこの機種を手に入れる人もいるという。

2004.11.20追加
２００４年１０月２３日発生の新潟県中越地震で被災。見事本棚から落ちてきた書籍類で、テーブル下に落下。幸いつまみ・スイッチ類などの外的損傷はないが、こわくて電源投入ができない。同様に今回の震災でテーブルや棚から落下したラジオ類は合計５台。本機以外は幸い無事であった。