昔から「はりきり」(春来)の行事として正月に大わらじをつくり、集落の両端に飾る風習が残っています。或るとき、賊がこのに入ろうとしたが、この大わらじを見て、「こんな大わらじをはく大男がいてはかなわない」と、逃走したと言われます。疫病や悪人よけの一種の道祖神です。佐渡市教委区委員会
国道350線沿い、小木方面へ向かう道沿いに大きなわらじが飾られているのを見ることができる。上記の文は、脇の看板の記述をそのまま載せてある。
佐渡には古い伝統や慣習が数多く残る。ふるさとの両津でこのようなものを見ることが無いのが残念であるが、佐渡を訪れ、見かけることがあったらしばし足を止めてみると良い。古(いにしえ)の人が賊から村を守るために願を掛けたこの大わらじであるが、現代社会には何の願掛けが必要であろうか。個人的には掛けたい願は数多い。