赤泊港を後にして羽茂へ向かっていくと、真浦・柳沢・南新保・杉野浦と適当な間隔をあけて集落が続く。
▲一里塚の駐車場
佐渡一周線。この辺ではさして狭くもなく通行は楽である。付近ののどかな景色を楽しみながら進んでいくと、杉野浦地区のはずれに目立たぬが一里塚がある。ちょうど数台の車が止めることのできる駐車場があり、一時の休憩ができる場所。気がついたなら車をそこに止め、まずは一里塚を説明した看板を見ていただきたい。
▲一里塚の説明
説明の看板に書かれている内容は下記のとおりである。
一里塚は旅人の便宜と安息のために街道の両側に一里ごとに設けられた塚である。
佐渡では小木・赤泊・松ヶ崎・海府の四道中に元禄検地帳に一里塚の地名が見られるが、前浜海岸には杉野浦と、莚場に一里塚と呼ばれる塚がある。
天保8(1837)年に作られたという「佐渡国絵図」には杉野浦の一里塚見え、天保13年の「海岸道測量野帳」には、両方の一里塚が描かれている。
杉野浦の一里塚は、当パーキング出入口斜め向かいに見える岩の上にある直径3メートル、高さ1.5メートルほどの塚で、海側には個人の墓がある。塚を崩すとたたるとの言い伝えがあり、「一に一里塚、にに下り松・・・・・」という数え唄があったという。
この一里塚は赤泊港から約4Kmの位置にあり、赤泊港まで、(から)一里をあらわしたものであろう。
〔赤泊村文化財(史跡)指定〕
▲杉野浦の一里塚
駐車場からみると一里塚は道路を挟んで斜め向かいの海側に見られる。海岸線の道路を通っていると、この様な風景は至る所にあるので、気をつけていないと見過ごすが、駐車場が良い目印になる。
国道350号線沿い小比叡の手前にも一里塚があり、そちらの方が目立つ。しかし、島内をはじめ一里塚はそうどこにでも残っているものでもないので、是非ご覧いただきたい。塚の海に面したところには墓がある。付近の個人のものと思われる。それらにはご注意を..。
写真はいずれも2005.7.1撮影。一枚目のものは若干明度を上げてある。
佐渡は、金山と島流しのイメージしかありませんでしたが、平川地一丁目を知ってから、あまりの佐渡の雄大な自然と、日本の縮図とも言われる気候と文化に、興味が深まるばかりです。
小木に、花の木という雰囲気のいい旅館があるとテレビで見まして、”彼ら”の住む羽茂や、歌にも出てくる小木、蓮華峰寺あたりにも、いつか行ってみたいと思っています。
佐渡は多様な面で楽しめます。
金山や島流しといえば、歴史。
自然も本州側とは異なる要素もあります。
田舎でもある分、古いものが残り、
素朴な生活を続ける人々のくらしぶりも
かいま見ることができます。
羽茂・小木ですと南部です。国中や北部の
海府方面も楽しいですよ..。
以前も書いたことがありますが、小さな発
見があれば佐渡学にはまります。
これからもhk様を佐渡学の深みにお誘いし
たいものと思っています。
またぜひお越しください。