団塊の世代のつぶやき

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★日米共同声明でチベットと南モンゴルは看過された

2021年04月22日 | アメリカ

 日米首脳会談も終わって菅(スガ)さんも帰国したようです。首相の帰国では14日間の待機はないのでしょうか。それとも、これこそが特例なのでしょうか。

  その首脳会談についての評価はまだなんとも言えないところでしょう。と言うか、バイデン政権は本音では日本には感心がないようにも思えます。
  何と言っても、あの二人の会談では何処までが本当なのか疑わしいので興味も沸かないのが悲しいい。 
 
  宮崎さんは、チベットと南モンゴルが抜けていると指摘されています。台湾も台湾海峡と逃げたようです。

  及川さんや深田萌絵さんの動画も面白いので取り上げておきます。



  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和三年(2021)4月18日(日曜日) 弐 通巻第6868号  

 日米共同声明に「台湾」を銘記したと大騒ぎをしているが
  ウイグル、香港はあっても、チベットと南モンゴルは看過された

 2021年4月16日、ワシントン。日米首脳会談が開かれ、バイデン大統領と管首相はサシの会談も含めて長時間はなしあっ た。終了後に発表された日米共同声明は意外の長さ、かなり詳しい政策協調と外交方針が述べられている。

 仔細に読むと「インド太平洋」というタームが頻度激しく出てくる上、後半はパンデミック、気候変動、サプライチェーン、東 京五輪である。ミャンマー制裁は付け足しだ。

 なによりも、「中国が唯一の(脅威)競合相手」と米国は記者会見をしているが、共同声明にはその表現はなく、尖閣諸島防衛 に「安保条約第五条」が適用されることが再確認された。しかし、これはオバマ政権のときからの決まり文句、とくに新しい一歩 ではないのではないか。

 また次世代通信技術の6G開発に日米共同が明確に謳われ、52年ぶりに「台湾」の項目が挿入されて、「台湾海峡の平和と安 定の重要性を強調する」との文言が入った。日本のメディアは、これらのことで大騒ぎをした。

 「中国からの挑戦にともに対応し、21世紀も民主主義国が競争に勝つことを証明する」。そのため「核を含む」との前置詞が あって「あらゆる手段で日本を防衛する」。これに対応して日本は防衛力の増強を約束した。

 また北朝鮮の核兵器への言及はあるが、南モンゴル、チベット問題はスルーされており、「ロシア」の軍事的脅威への言及がな い。ロシアの「ロ」の字もないのである。レーガン、ブッシュ時代は「ソ連の脅威」が前面だったから、状況はホントに激変し た。

 台湾外交部は日米共同声明で「台湾周辺の安全保障に関心を寄せていることを悦ばしく思う」と歓迎声明、一方の中国は「強く 不満を表明し、断固として反対する」とし、「香港、ウイグルは中国の内政問題であり、東シナ海、南シナ海は「中国の主権に関 わる」と反発を繰り返した。

 米国のメディアは驚くほど小さな扱いで保守系ワシントンタイムズですら「会議は一貫して全員がマスク」、日米同盟の重要性 が確認された」程度の小さな記事。
欧州も小さな記事しかなく、フィリップ殿下の葬儀がトップニュースだ。シンガポールなども通信社電を転用しているのみ。

 しかし台湾『自由時報』系のTAIPEI TIMESの社説を読むと、尖閣諸島は台湾領であると示唆し、日米共同声明への 不満が柔らかく述べられている。

  
  深田さんが一番辛辣なようです。とは言いながら、これが一番現状を捉えているように思えます。


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