◇Xファイル ザ・ムービー(1998年 アメリカ 121分)
原題 The X-Files
監督 ロブ・ボウマン
◇テレビのエピソードの大規模化
どのテレビシリーズもそうなんだけど、21世紀に入ってからその膨大な量にはまったくついていけなくなった。
ぼくが頑張って観られたのは『ツイン・ピークス』だけで、それ以外の海外テレビシリーズはもう手が出ない。いや実をいえば多少は頑張ったりもしたんだけれど、やっぱり完璧に追いかけるのは不可能といっていい。だって毎日1本は映画を観ようとしてるわけで、しかもこのメモもあるわけで、そりゃ無理ってもんだ。この『Xファイル』も例外じゃない。けど、雑誌で『Xファイル』が刊行されたように、当時、このシリーズの人気は凄まじかった。
で、その映画なんだからファンにはたまらないんだろうけど、テレビを観てないぼくにしてみれば、そのあたりのSFとなにがちがうんだってくらいな印象でしかない。だから、デイヴィッド・ドゥカブニー演じるフォックス・ウィリアム・モルダー捜査官にも、ジリアン・アンダーソン演じるダナ・キャサリン・スカリー捜査官にも、特別の思い入れはない。羊水漬けにされようがどうしようがそれなりの予算を投入したSF映画の佳境でしかない。とはいえ、出だしのブラックオイルによる感染ってのはなんだか不気味ながらもダークを感じさせないのはやっぱりテレビが元だからかしらね。エイリアンによる地球植民地化計画の骨子がエイリアンと地球人の混血を作ることだなんて、それ、民族浄化からの発想なんだろかと勘ぐっちゃうのは余計なことなんだろな~。
ただ、ふしぎなことがある。
ぼくは『Xファイル』の映画を過去に一度観てる。くわしくは憶えてないんだけど、たしかに観た。予告編も観た。なのに、このblogには書かれていない。だったら第2作目の『Xファイル: 真実を求めて』かといえば、どうもそうではない。だったら、ぼくはなにを観たんだ?ところどころの画面は憶えてるんだけど、見当たらないんだよね、ぼくの観たはずの『Xファイル』が。