◇華氏451(1966年 イギリス 112分)
原題 Fahrenheit 451
監督 フランソワ・トリュフォー
◇華氏451度≒摂氏233度
ほんとに本っていうか紙が燃える温度なんだろうかっておもうんだけど、それより低いと自然発火しないんだろうか?
まあなんていうか、戦後たった20年しか経ってない時期だから、どうしてもナチスの印象が感じられる。もちろん全体主義への反発なんだけど、それが結局、この時代は戦時中の地下組織をおもわせるような、ヒッピーの集団のような、要するにその時期における反体制集団なわけで、その連中がなんとも稗田阿礼みたいに本を暗記していくんだけど、いやまあなんというのか朗読をテープに録音しとけばいいじゃんとかおもって観てた。
ていうか、この映画はほんと中学時代によくテレビでやってた。当時の方がすんなり受け入れられた気もするね。ただ、録音しとけよとか撮影しとけよとかはおもわなかった気がするけどね。でも、今だったらどうなんだろうね。本というのは木を伐採しないと作れないわけで、環境問題とかそういう観点からすれば本なんてものは無くなったところで大丈夫とかっておもわないかしら?
ま、でも、ここでいう本っていうのは人類の叡智のことなんだけどね。