◎ブッチ・キャシディ 最後のガンマン(2011年 スペイン、フランス 102分)
原題/Blackthorn
監督/マテオ・ヒル 音楽/ルシオ・ゴドイ
出演/サム・シェパード エドゥワルド・ノリエガ スティーヴン・レイ
◎1927年、南米、ボリビア
ブッチ・キャシディは、こういうんだ。男には2種類しかない、家を出るときと帰るときだ。
てなことをいうんだけど、これは要するに、門出と最期ってことで、どんな人生を送るのかその志を得たときと、そのおもうがままの人生を終えようとするときってことで、どちらもかっこよくないとつまんないぜっていってるわけだね。
別に、わざわざブッチにしなくてもいいのにとおもっていれば、なるほど、ところどころに『明日に向って撃て!』の続きが描かれてるわけね。そうなると、興味はサンダンス・キッドはどうなったんだろうってことになるわけで、なるほど追われ追われてやがて重傷を負い、最期は親友ブッチの涙の銃撃で送られるわけかと納得できる展開になってる。それなら、わかるかな。
でも、いちばん印象に残るのはやっぱりウユニ塩湖の銃撃戦で、真っ白な世界の中での殺し合いは凄かった。