◇ジャンヌ・ダルク(1999年 フランス、アメリカ 158分)
原題/The Messenger:The Story of Joan of Arc
監督/リュック・ベッソン 音楽/エリック・セラ
出演/ミラ・ジョボヴィッチ ジョン・マルコヴィッチ フェイ・ダナウェイ
◇百年戦争
なんだか、えらく堂々としてるね。正攻法っていうか、妙にリュック・ベッソンらしくないっていうか。
ただ、捧げられたワインを飲んで神との疎通がなされ、それで次のシーンでは成長してしまったばかりか、すでに民の支持まで受けているとするのは、跳ばし過ぎな気がしないでもないけど。
それはそれとして、なぜか、天草四郎をおもいだした。
ま、神のお告げを聞き、自分こそが民を救えるのだと信じる少年と、それを信じる民、利用する民、否定する民、ありとあらゆる民がまんだらのように散りばめられた物語なわけだから、おんなじになるのは当たり前か。そんなことをいったら身も蓋もないけど、たぶんそういうことなんだろう。
しかし、佳境、火焙りになるまでのダスティン・ホフマンとのやりとりはちょっとだれる。