Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE395. 祝津港

2012年07月04日 | field work
 翌日曜日は、午前中はデザイン学会大会だった。今年は私のゼミの研究者の発表なので、最初からお気楽モードであった。時間もあったので札幌市立大学学長の蓮見先生の所へおじゃまし、清家清デザインを堪能していた。
 午後は小樽へ、小樽からバスに乗り継ぎ祝津港へでかけた。目当ては水族館ではなく、鰊漁が盛んだった頃の古い民家である。今では小樽に3軒位しか残っていないだろう。北海道特有の建築様式だ。
 祝津に着く頃から天気が良くなりだした。祝津港の灯台付近に上がると急峻な垂直の崖であり、いかにもリアス式海岸だねぇー。
 観光客は小樽市水族館であしかだかのショーでも見て帰るのだろう。だから漁港近くの食堂では、結構来街者が沢山いたです。私達は、水族館には目もくれず古い民家まっしぐらでしたから、観光というのもお仕着せの部分と、ビジター自ら情報を集めて回る部分とがあり、その両者は完全に食い違っています。私は京都に棲んでいますから観光で余所へでかけてる気分ではないですね。
 少し観光産業というのも、考え直した方がいいですね。調べてわかり得る旅と、行くとこないからまあアホみたいにお決まりのショーに脳天気にやってくる観光とどちらが観光文化なのかしらん。後者はデートコースともいいますが。
 私なんか鰊漁の民家で、こんなところに筵1枚もろて100人も雑魚寝していて、働き盛りのやん衆達のセックスはどうしていたんだろうと思った。だからこの港とか小樽の街には、売春婦達が居並ぶ赤線が昔はあったんだろうと推測したけど。だから今では健康的で嘘っぽい港の風景が広がっている。
 港の風景をみれば、漁船ではなくヨットが数多く係留されている。もう漁で暮らす街ではないのだろう。

祝津港,2012年6月24日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f7.1/640iFinish
コメント
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