Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE403. 小樽の中国

2012年07月12日 | Kyoto city
 小樽市内の古い倉庫を摸した現代建築なんだけど、なんか日本的でない妙なデザインだ。大仰な鵄尾に加え、建築の壁から前に突き出す部材を「うだつ」というが、日本建築では防火壁として昔からあったわけのだが、ここではその表層の装飾的デザインが異国的である。こういう模様の入れ方を、どこかで見た。それは隣国、中国の建築である。
 実は小樽の近代建築である倉庫群などをみているとどこか異国的なのだ。石造り風という工法のなせる技かも知れないが、見事に中国の空気を感じさせてくれる。今でも小樽と中国の大連、青島、上海などには週2便のコンテナ船が就航している。
 小樽と中国の関係というのは、現代の私達から見れば新しい発見であるが、昔からそれら両国の関係はつとに深かったのだろう。日本は中国を侵略していたので、侵略的関係性か。小樽の中国とでもいえるような建築意匠が市内のところどころで見られる。どこか好きになれない違和感を感じながら、小樽の街を徘徊していた。
 それにしてもOM-DのISO8000は、よく持ちこたえている。こんな高感度で撮影するつもりではなかったのだが、絵になっている。コントラストが甘いけれどね。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO8000,焦点距離11mm,露出補正-1/3,f11.1/4000iFinish
コメント
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