北一ガラスまで来ると、ようやく小樽らしい、こざっぱりした倉庫になる。どう考えても屋根の名古屋城みたいな大仰な鵄尾がつくと、ずはり小樽の倉庫は、韓国か中国民居風にみえてしまうのだが。
やはり小樽は、冬の雪が積もっているときが一番風景が良いだろう。すこぶる寒いが白い雪があるのは、やはり北海道らしい。というようなことを初夏に考えてもしょうがないのだが。
昨日の京都は早朝に雷を伴う大雨が降り、そして晴天に積乱雲が見えた。ようやく夏が到来したのだろうか。
一ヶ月続く祇園祭であるが、今日は宵山である。宵山も人出と交通規制と露店の群れで、もう歩くどころではない。撮影なんかもちろん無理。最近は、それ位人出が多くなった。だから今年は祇園祭の写真はありません。
それに京都人にとって、インドカレーでも食べようとすると待ちの列。なんでこんなとこにまで人が押し寄せるのか、難儀な祭の日々でもあります。
明日は山鉾巡行、もちろん私は大学の会議やらゼミで夜まで名古屋です。街が静かになった頃、ようやくゆっくり昼寝ができるでしよう。
小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離17mm,露出補正-1/3,f11.1/320iFinish
イタラヤカエデの生い茂る階段を上がると明治29年頃つくられた料亭「海陽亭」がある。内部のしつらえはみられなかったが、伊藤博文をはじめとする明治の政財界人の社交場であった。それにしては、あまりにも質素な玄関であるところが好ましい。
私は、「海陽亭」というハイカラな名前の響きに、森瑤子の「なぎさのホテル」という小説を思い出す。小説では「鮫鰭亭」というが名前なのだが、勝手に読み替えて理解している。どこか湘南海岸沿いにありそうな、ホテルのようでもある。
台風が梅雨前線を押し上げているので、梅雨明け宣言は容易にでないだろうか、京都の気候は、もう夏日である。
小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO800,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f4.1/60iFinish