Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE397. 建築行脚

2012年07月06日 | Kyoto city
 さて夕方の小樽市内の散策である。日が長くなつたので、午後5時とはいえまだ、二時間ぐらいは街を歩ける。建築行脚の始まりである。
 奥に見えるのは旧日本郵船(株)小樽支店である。昭和59年から3年の時間をかけて内装も含め修復工事が行われたので、内部を見たいところであるが、公開時間切れである。 手前は同社の倉庫である。いずれも 設計は工部大学校1期生佐立七次郎であり、明治39年に竣工した。
 こういう風景を見ると、戦前の中国の大連と言った都市と似ているのではと思う。それもそのはずで、日本人が海外に展開したのだから当然だろう。小樽はどこか戦前の中国の都市を思い起こさせてくれる。
 陽も暮れる頃、シニア研究員と一緒に小樽の街を風のように走り抜けていた。小樽の市街地や周辺には近代建築が123軒残されている。まあそのうち半分ぐらいは見たいなという希望をいだいて。
 こういう建築視察も研究上必要なのでやむを得ないのだが、やはり建築の知識を忘れて足の向くままに撮影者の視点で街を歩きつつ、お店を冷やかし、カフェでくつろぎたかったなと思った。それにはやはり冬だな。雪が積もった年末あたりにまた来たいと思う。

小樽市,2012年6月24日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-1/3.3,f7.1.1/200iFinish
コメント
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