Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE405. 混沌

2012年07月14日 | field work
 飲んべえのオジサン相手なのか、カップル相手なのか、鮮魚グルメ相手なのか、まあ観光客相手というのはわかるが、 何を考えてつくったのか意図不明の路地風商店街。荒っぽい北海道の気風のなせる技か。正面の看板は、卑弥呼だそうな。ここでなんで!!。実はこの看板を街中でいくつか見かけたのだが。混沌とした空気だけが漂う。
 商業者が行える街づくりというのは、この程度でしょう。というのも、とくに彼らは小樽の街の歴史に興味があるわけではないし、お店が繁盛すればいいのですから。こちらとしては、せいぜい街壊しにならないようにして欲しいですね。そういう矢先から風俗街風卑弥呼の看板だもんね。
 これまで街づくりの中心に商業をすえた仕事を沢山行ってきて、今思うのは、商業だけが街づくりではないよね、頭に思い描くのは、ワシントンDCの多くの博物館が軒を連ねるスミソニアン・ストリートだよね。こういう文化的な方法によっても、街づくりはできるよな。
 私の街づくり意識は、商業から文化に傾いている。商業者による街づくりには、利益関係が一致している部分だけですね。
 そういえば、京都では今日から祇園祭の宵々々山が始まった。近年神戸の花火大会時の歩道橋事件以来、警備や規制が大変厳しくなり、昔のように祭を楽しみながら撮影するという気分ではない。一方通行や撮影していると停まるなと注意されるし、それにこれでもかと言うぐらいに人出も大変多くなり、こちらも混沌とした世界であり、撮影する意欲は皆無である。幸いなことに土曜日、月曜日と、地域プロジェクトの撮影予定(天気が監督の期待する晴れ方であればだが)があるので、こういうときは、静かな名古屋にでも逃れようと思う。

小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f5.6.1/400iFinish.
コメント
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