街路の正面に港が見えているという配置の街の場合なのだが、建物の10階立てぐらいの高さの大きな連絡船が、ビルの谷間から顔をのぞかせゆっくり動いてゆくのであるから、それは大変迫力があるぞ、そういう話を昔青森の人間から聞いた。
青森や函館では街路が港に向かってゆく構造だが、青函連絡船はすでに廃止されているので、今では数少ないフェリーが往来するのが微かに街から見えるか、或いは函館市の八幡坂から展示船となった摩周丸が街路の正面に小さく見える程度である。
そこでWEBサイトで調べたが当然のことながら、そんなビルの谷間を走る連絡船の写真はない。WEB画像は、即時性の世界が主だから、今どうするかという情報が大半である。研究者からみれば、役に立たない画像ばかりである。
そんななかで微かな手がかりがあった。青森県郷土館で「鎌田清衛氏・森内四郎氏・対馬昭夫氏撮影の青函連絡船」という企画展示が行われていた。そのときの展示写真の一部に街路の正面から撮影したもので、トラックの後ろに青函連絡船の巨体が横切る姿が垣間見える写真があった。青森に出向く機会があれば調べてみよう。
こういう経験をするとなくなるものこそ、画像にしておく価値を再認識させられる。取り壊される近代建築や民家群、それらを含む日本の風景、蒸気機関車、青函連絡船etc・・・。比較的古い街の風景が写されているのが、鉄ちゃんの写真なのだが、いかんせん彼らは蒸気機関車という被写体中心にしか撮影していない。まあ関心がそこなのだからヤムを得ない。
私のように複数の要素の関係性で見たい、つまり街と連絡船や鉄道、民家と自然環境や生活といった複数の要素が写されている画像となるとなかなか少ないのですね。
デジカメを持たせると現代人は被写体中心に撮りたがり、それ以外はカットする、どうして今の撮影の仕方ってあんなに紋切り型なのだろうか。そんな画像があふれんばかりにWEBにアップされている。FBなんか特にそんな傾向が顕著だ。こちらとしてはもう退屈というほかないから、最近あれ見ないけどね。
小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f8.1/500,iFinish.
青森や函館では街路が港に向かってゆく構造だが、青函連絡船はすでに廃止されているので、今では数少ないフェリーが往来するのが微かに街から見えるか、或いは函館市の八幡坂から展示船となった摩周丸が街路の正面に小さく見える程度である。
そこでWEBサイトで調べたが当然のことながら、そんなビルの谷間を走る連絡船の写真はない。WEB画像は、即時性の世界が主だから、今どうするかという情報が大半である。研究者からみれば、役に立たない画像ばかりである。
そんななかで微かな手がかりがあった。青森県郷土館で「鎌田清衛氏・森内四郎氏・対馬昭夫氏撮影の青函連絡船」という企画展示が行われていた。そのときの展示写真の一部に街路の正面から撮影したもので、トラックの後ろに青函連絡船の巨体が横切る姿が垣間見える写真があった。青森に出向く機会があれば調べてみよう。
こういう経験をするとなくなるものこそ、画像にしておく価値を再認識させられる。取り壊される近代建築や民家群、それらを含む日本の風景、蒸気機関車、青函連絡船etc・・・。比較的古い街の風景が写されているのが、鉄ちゃんの写真なのだが、いかんせん彼らは蒸気機関車という被写体中心にしか撮影していない。まあ関心がそこなのだからヤムを得ない。
私のように複数の要素の関係性で見たい、つまり街と連絡船や鉄道、民家と自然環境や生活といった複数の要素が写されている画像となるとなかなか少ないのですね。
デジカメを持たせると現代人は被写体中心に撮りたがり、それ以外はカットする、どうして今の撮影の仕方ってあんなに紋切り型なのだろうか。そんな画像があふれんばかりにWEBにアップされている。FBなんか特にそんな傾向が顕著だ。こちらとしてはもう退屈というほかないから、最近あれ見ないけどね。
小樽市,2012年6月25日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/1.3,f8.1/500,iFinish.