夜、湯上がりの翆が布団の上で足をバタバタさせている。
翆「アチキの精通の思い出はないの?」
翆は、看護師だから思いついたように突然容赦なく尋ねてくる。それは女に対して初潮はいつだった?、と尋ねることの裏返しなのか。枕話にしては色気がないよな。
多分中学1年ぐらいだったかな・・・。
翆「早いほうじゃん、なんか仕掛けがあったんだ。教えてよ、そのしかけ・・・」
しょうがないなあ。つまり房総半島の中程にある田舎での話ね。田舎は小さな農家で、お盆の時は、8人いるオジサンやおばさん達ががみんなやってきて、お盆の支度をするわけ。買い物に行ったり、大半はみんなで料理をつくったりするわけ。お酒のあてとか、鯛のお頭とか、お刺身とか、数々の煮物とか、それに卵や海苔で巻かれた太巻き寿司とか・・・。つまり夜の宴会の準備を8人のオジサンやおばさん達が昼間から準備するわけ。当然オジサンやおばさん達には平均2人ぐらいの子供がいるわけ。だから遊び仲間も沢山いたし、このときばかりはとても賑やかなのよ。
翆「全然精通とつながらないじゃん(笑)、本題!!!!」
でね、その子供達の中によし江ちゃんという高校1年生ぐらいの女の子がいたの。
おばさんのお使いで買い物から帰ってきたところにでくわして、川へ遊びに行こうよ、と誘われたの。
てっ、少し歩いていった村で一番大きな川で魚を追いかけたりしていたわけ。そして遊び疲れて土手でゴロッとしていたら・・・・
よし江ちゃん「私のおっぱいって気になる?、ちらちら盗み見てたでしょう(笑)」
というわけ。うーーん、思わず口ごもってしまったよ。まあそれは嘘ではないしさ、発達が早くて少し女っぽい身体だったのよ。
よし江ちゃん「私のおっぱいをみたんだから、かわりにおちんちんをみせること、みせっこよ・・・」
そういって、いきなりアチキのズボンをさげるわけ。
当時は、女の子におちんちんを見られるって、屈辱的な気分だったかなぁー。
よし江「すごく縮んでいる、もげそうだよ、少しなでてあげるね」
そういうのって恥ずかしいからよせよ。何で女におちんちんを触られなきゃいけないんだ。当時はそう思っていた。
よし江ちゃん「大人になったらみんな、こんなことをするのよ」
そういってよし江ちゃんはニギニギしてくるわけ。そしたら少し固くなってきて・・・。でっ、それって子供心には恥ずかしいじゃん。バカ!、よせ・といったんだけど・・・
よし江ちゃん「じゃあ皮をむいてあげるね、といって生身をむき出しにして、少し勃起しかけたおちんちんの先端をなでなでしているの。私のおっぱいさわってみる・・・」
そういわれてよし江ちゃんの胸を触ったけど、ノーブラで乳首の感触が色っぽさを通り越してなまめかしかった。そのときは。もう心臓がバクバクだったのかな・・・。
そしたらおちんちんが、ギンギンとたっていって、ボーーっとして少し気持ちよかったんだろう。
よし江ちゃん「あれが、でないかなぁーーー」
そういってよし江ちゃんが切っ先を撫でていたら、なんかすごく気持ちがよくなって、突然ビュ、ヒビュー・・・と川に向かって大きな放物線を描いて、勢いよく射精したわけ。
それが精通だった。
よし江ちゃん「あっ、いったぁー・・・、やったね!」
そんなに早々とオトコにしてくれて、その先どうすんだよと思ったさ。
よし江ちゃん「このことは、ママ達には内緒だよ、川でおちんちん、洗っておいで・・・」
それが、精通だったさ。
翆「アチキってさあ、女の子からのみると構われ上手なんだよ。一寸いじめてみたいなっていう感じかな。その後、よし江ちゃんにオトコにしてもらったんだ・・・・」
違う!、違う!、翌朝、よし江ちゃんはお腹が痛いといってうめいていたから、おばさん達が盲腸だというので、農家の軽トラックでこのあたりの唯一の小さな病院へつれていかれて手術に1週間の入院さ。そんなことがあってお盆休みは終わって、よし江ちゃんとは、それっきりだった。
・・・・
よし江ちゃんは、高校を卒業すると町の会社に努めて二十歳の頃に結婚したんだ。翌年子供ができてさ。農家ってみんなそんな年齢で結婚するんだよね。
ふと、翆をみると可愛い顔をして寝てしまった。今は病院も大変なときだから、おこさずにそのまま寝かせておくことにした。
小樽の夜空に星が出ている。
後記
昨日の京都市内の最高気温37.2°。青い空、クリアな空気、入道雲、それは夏らしく綺麗な光だ。これから台風が日本海を通過してゆく。そんな夏の空気を感じながら、エアコンを効かせた家にこもってイラストを描く。冷えすぎた身体を温めに外に出る。それはそれで幸せな気分といっておかないと、こんな時期に感動がないからね。