Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング219. 小説:小樽の翆150. 熱い珈琲

2020年08月22日 | Sensual novel

 

朝、早く自然に眼が覚めることがある。それが夏の習慣といってよいかもしれない。

朝日が部屋の中に差し込んでくると、翆は夕べの激しいセックスの疲労を忘れたようにストレッチをしている。

そんな気配でアチキも眼が覚めた。

翆の全裸が、アチキの目線にはいってくる。

翆「おはよう!、朝って、気持ちいい季節になったよね」

オ・ハ・ヨ・ウ・・・・

アチキは、目の前の翆の大陰唇を眺めながら、目覚めの微睡みのなかにいる。

起つような、それでいて布団に沈み込むような身体の重さで起ちそびれているような・・・・。

もう何回ぐらい翆とセックスしただろうか。ほぼ毎日だな。

日本人の平均が週2回ぐらい、そんな記事を読んだ記憶がある。俺たちは、それよりももっと多い頻度でセックスをしている。日本人が淡泊なのか、それとも俺達が過剰なのか。いや、実はそうではなさそうだ。

というのも、昔フィリピーナから聞いたことがある。

恋人同士であれ、夫婦であれ、食事と一緒でセックスは毎日の必須のお勤めだって。それがあたりまえで、出張で1日パスすると、寂しいよといって、仕事先のスマホにメールがくるそうだ。それも無視すると、愛してないの、という図式になるようだ。愛情確認なのだ。それは疲れるような、それでいてうらやましいライフスタイルだ。離婚のできないカソリックの国は、そんなんだろうか。元気な限り後で後悔しないぐらい、お互いを愛であっている。そういえば、彼女達は、いつも微笑みを絶やさず、美しくしようと努力している。

今日も日勤?。

翆「そうよ、朝何食べようかね?」

頭の中で料理のメニューが回り始める。

トーストだけじゃ軽すぎる、ピザトーストにするか、コテッとしているか、ならばポテトとキュウリをいれてサンドイッチにするか・・・・

いや、先ずは熱い珈琲で身体にスイッチをいれる必要がある。

熱い珈琲!!。

湯気が立つ珈琲の苦さに次第に眼が覚めてゆく。

・・・

窓から朝の光さす小樽の街が眩しい。

コメント
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