Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング221. 小説:小樽の翆152. 晃子さんちへゆく

2020年08月24日 | Sensual novel

 

翆が看護師仲間の晃子さんと、お休みの日程を合わせてくれた。

翆「アチキ、今日は晃子さんちに行こうよ」

二人してデートに出かけるなんて久しぶりだな。

といって同じ小樽市内にあるから、少し長い距離を歩いて行くだけなんだけど。

それでも、心がウキウキするというのは、やはりデート気分だ。

夏の陽射しが少し痛い。といっても小樽は最高気温25°だ。

本州のような猛暑でないのが北海道だ。

幾つかある丘の一角に晃子さんの家がある。

近寄ってみると、小さく古いけど洋館風の建物ではないか。

翆「お爺ちゃん達の家だって」

どこか日本人離れした、空気が漂う。

晃子さんは、ロシア人とのクォーターだったな。

マンサードの屋根が次第に大きくなってくる。

門をくぐり玄関の呼び鈴を押すと、晃子さんが出てきた。

晃子「やあ、待っていたヨーーん」

 

コメント
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