夕方、小樽公園へスケッチブックを持って出かけた。まだ日没までには時間がある。退屈な海の風景だ。日没にしてしまおう。私の眼には日没の色がみえたのだ。
背中をトントンとたたく。
小春「小春ですぅー。絵を描くオジサンだ。全然違う風景を描くんだね」
学校の帰りだったか・・・。
小春「あのねぇー、私んち狭いから、美希お姉ちゃんと、明菜お姉ちゃんと、3人のお部屋なのね」
末っ子だから相変わらず話し好きだ。
小春「夜ね、美希お姉ちゃんが、小春も生理が来るようになったんだから、教育よ!、というの。それで明菜姉ちゃんと3人で美希姉ちゃんのベッドの上で。そしたら美希姉ちゃんが本を取り出してきて、説明するの」
美希「小春も学校で女の子だけの授業で勉強したでしょ、はい!、復習、いってごらん!!」
小春「だからあ、女の子は、血が出ると子供をつくる準備ができましたというお知らせで、ペニスをいれると子供ができるんです、というお話だった」
美希「そんだけじゃ、子供はできないのよ。学校は肝心なことを教えないからね、今日は肝心なことの教育ですぅー」
小春「そこで、美希ねえちゃんが、本をひろげて、そこには体位の解説とタイトルがあったの」
美希「いーい!、男の人と女の人が優しく撫で合っていると、オキシトシンというホルモンが出るのね。そうするとペニスを女の人の膣に入れたくなる気分になるし、女の人は入れて欲しい気分になるの。その入れ方にいろんな方法があるの。ここに図解してあるけど、これは普通に入れるやつ、それから、これは後ろから入れるやつ、座って入れる方法もあるのね。こんなふうに膣にペニスの入れ方にも色々あって、二人が一緒に気持ちよくなることが大切なの」
小春「こんなにたくさんの方法があるの。でも膣ってどこにあるの?」
美希「ほら小春、足をひろげてさぁー・・・」
小春「そういって美希姉ちゃんが、あたしの股間に手を伸ばして、ここよ、というわけ。そのままグリグリと指を押し込んできたら、ものすごく痛いの」
美希「あっ、まだ全然アカンわ。小春はもう少し成長しないとね・・・」
小春「そしたら明菜姉ちゃんが、私そろそろ試してみたいーー、どの体位が痛くないかな」
美希「最初はみんな痛いの、だから我慢、我慢。そこを通り越すととても気持ちよくなるのよねぇーー、ウヒヒ!」
小春「お姉ちゃん、そんな本は、どこにあったの?」
美希「玲香姉ちゃんからもらったの。でね、二人が気持ちよくなって男の人のペニスから精子がドビュッとでて、子宮に入ると、受精して子供ができるの、玲香姉ちゃんみたいに」
小春「玲香姉ちゃんの出産、すごく痛そうだったよ、あれっやだあん・・・・」
美希「もう一つ重要な事がある。卵子は一月に一回しか出ないの。それを排卵日というわけ。大体生理と生理の間ぐらいかな。排卵日に精子が当たれば、赤ちゃんができるけど、あたらなければできないの。それは気持ちいいだけ」
明菜「じゃあ、生理が終わったあとなら気持ちいいだけなんだ。それがいいな」
美希「普通は、そうね。ただし次の生理が規則正しく来るとは限らないから、排卵日も動くこともあるのです!。そこが要注意ですぅー」
・・・
小春「美希ねえちゃんが、詳しく解説してくれたの」
また、なんでそんな話をオジサンにするんだろうか?。絵を描くという共通の趣味があると安心するのだろう。それに子供達から子供達へと学校では教えない性情報が伝授されてゆく。それは悩まなくてよいですなぁー。
小春「昨日は、お姉ちゃん達とそんな話をしたの。今日はお家のお手伝いがあるから、バイバイね!」
夜は、怪談話で盛り上がるというのは過去の話だ。彼女達の最大の関心事は、男でありセックスなのだろう。それにしても、淡々とした小春の説明は、ばかに興奮するじゃないか。
スケッチブックをたたんで、早く帰って翆としようっと!・・・・・。