Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング501. 小説:小樽の翆429. チーピンの娘

2021年09月06日 | Sensual novel

 

 チーピンのラーメンをすすっていると、階段を荒々しく下りてくる音がする。

チャイナドレスをきた若い女の子が飛びだしてきた。親父の自慢の娘だ。

主「今頃、どこにゆくんだ?」

娘「札幌よー!、いちいち聞かないでよーー!!。うざいなぁー

主「また、男と遊びに行くのか?」

娘「うるさい!、もう大人なんだから何しててもいいでしょ!!。今日はホテルのコンパニオンよ!!!

主「遊んでないで、うちの仕事を手伝え!!!」

娘「こんな汚い店なんか、やだよーっ!」

主「なに!!!、毎日掃除してるんだから綺麗だ!、タダ古いだけだ!!!」

娘「そんなの一緒じゃない、やだからねあたしは、バイバイ、今日帰らない!!!」

主「馬鹿野郎!!!!・・・」

おっ!、ニンジンが飛んでいった。

娘「メイヨ!!!!」

そういって店を飛び出していった。

・・・

店を出て駅への道を、マサヒロ君と歩きながら・・・

「あの店、親父と娘が仲が悪いことは近所で有名なんだ(笑)」

マサヒロ「なんかえらく格好いい娘さんじゃないですか・・・」

「親父の自慢の種なんだけど、いうことを聞かないのさ。それでいつも喧嘩ばかりしているわけ」

マサヒロ「でもスタイルがとてもいいよ。美ボディじゃないのーーー」

「多分、美ボディ、クロッキーのモデルさんにする?」

マサヒロ「じゃあ、今度機会があったら誘ってみよう」

「裸婦ですかぁー?。それ、親父さんには秘密だぜーー、しれたらこっちが激怒されるよ、ニンジンじゃなくて包丁が飛んでくるよーーー」

マサヒロ「娘さんが店に出ることはあるの?」

「時々、親父が所用で出かけた時に、ふてくされた顔してラーメンをつくっているよ」

マサヒロ「持ちかけるのはそこだ!、(*^▽^*)」

・・・

龍宮神社の境内も暗くなってきた。

日が短くなってくるのを感じる稲穂の商店街だ。

コメント
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