チーピンのラーメンをすすっていると、階段を荒々しく下りてくる音がする。
チャイナドレスをきた若い女の子が飛びだしてきた。親父の自慢の娘だ。
主「今頃、どこにゆくんだ?」
娘「札幌よー!、いちいち聞かないでよーー!!。うざいなぁー」
主「また、男と遊びに行くのか?」
娘「うるさい!、もう大人なんだから何しててもいいでしょ!!。今日はホテルのコンパニオンよ!!!」
主「遊んでないで、うちの仕事を手伝え!!!」
娘「こんな汚い店なんか、やだよーっ!」
主「なに!!!、毎日掃除してるんだから綺麗だ!、タダ古いだけだ!!!」
娘「そんなの一緒じゃない、やだからねあたしは、バイバイ、今日帰らない!!!」
主「馬鹿野郎!!!!・・・」
おっ!、ニンジンが飛んでいった。
娘「メイヨ!!!!」
そういって店を飛び出していった。
・・・
店を出て駅への道を、マサヒロ君と歩きながら・・・
「あの店、親父と娘が仲が悪いことは近所で有名なんだ(笑)」
マサヒロ「なんかえらく格好いい娘さんじゃないですか・・・」
「親父の自慢の種なんだけど、いうことを聞かないのさ。それでいつも喧嘩ばかりしているわけ」
マサヒロ「でもスタイルがとてもいいよ。美ボディじゃないのーーー」
「多分、美ボディ、クロッキーのモデルさんにする?」
マサヒロ「じゃあ、今度機会があったら誘ってみよう」
「裸婦ですかぁー?。それ、親父さんには秘密だぜーー、しれたらこっちが激怒されるよ、ニンジンじゃなくて包丁が飛んでくるよーーー」
マサヒロ「娘さんが店に出ることはあるの?」
「時々、親父が所用で出かけた時に、ふてくされた顔してラーメンをつくっているよ」
マサヒロ「持ちかけるのはそこだ!、(*^▽^*)」
・・・
龍宮神社の境内も暗くなってきた。
日が短くなってくるのを感じる稲穂の商店街だ。