ニコンFのボディは50年前に調達したものだが、レンズは現代の設計だから当然違和感はない。つまりレンズの性能を遺憾なく発揮してくれるボディだ。古いボディでもメカニズムは、正確に動いている。
単独露出計を首からぶら下げ露出を計るのが面倒だったけど、何故か使っていて楽しかった。フィルムだから乱写するわけにはゆかないから、1枚1枚丁寧に撮り、うかつに撮らされる被写体は避けるようになる。そのあたりの判断のしどころが訓練になっているかもしれない。
フイルムの現像が上がれば、ネガのデジタル複写とPhotoshopの修正がある。Photoshopが優れもので、出不足で眠たい画像もコントラストある画像にしたてあげてくれる。だからといって全てのネガを修整すればよいわけではない。例えばトップの画像は未修正画像である。この方が現場の空気も感じるし、どんよりと曇った感じがよい。だからネガによって修整の度合いを変える必要がある。そんな試行錯誤をしてフィルム画像をデジタル画像にしている。
最近、フィルムカメラに目覚めた若い姉ちゃんの話がWEB上にあった。今は、フイルムで撮影するというのが静かなブームなのかもしれない。
確かにネガの画像は綺麗だから、そうした話もあり得る。フィルム機材には、使う楽しみがありそうだ。こうなるとオールドニッコールも試してみたくなる。多分昔の冴えない写り方をするのだろう。
意外にネガフィルムは、空気を感じさせる写り方をするようだ。
(6月初めの梅雨入りの頃)
京都市
NikonF、CarlZeiss Distagom25mm/F2.8ZF、Tri-X400
現像所:写真弘社