最近の私のテイスト。
エアロビクスサウンドを流しているiPodの隣に、ニコンF3HP+MD4がいつもおかれている。このシーンを撮影するとき、Siriに「ボーズをとれ!」と呼びかけたら、「そんなことをいわないでくださいよ」と返事がきた。
ジョルジェット・ジュージアーロがデザインしたニコンF3と、AppleのiPodとがよく似合う。最近の私のお気に入りデスク・ランドスケープだ。わざわざニコンの50mmレンズをつけ、当時の純正メタルフードまでつけてみた。このフードは伝統的に外れやすいので実際に使うことはない。
さて、ニコンがニューモデルZfcを7月に発売した。こちらは、一番安価なZシリーズをベースにしたプロダクトのようだ。過去のフイルム機材FM2をコピーしたと公言している。はたしてこうしたコンセプトが、iPhon12を駆使する世代に訴求できるのだろうか?。成り行きを見守りたい。
当時のFM2は、小さくても精密機械固有の精悍な顔つきをしていた。年配のFM2ファンが、Zfcをみたら腰を抜かしそうだ。それほど当時のFM2は、隙のない優れたデザインだったと記憶している。
だからニコンZfzは、私がデザインミスをしたと判断できるのが1箇所あり、ボディ左側前面に埋め込まれた絞りダイアルである。これはやって欲しくなかった。あの名機オリンパスEM5やEM1だって、そんなところにダイヤルはつけなかった。いかにも間に合わせ的な曖昧さがボディの格をさげた。当時のニコンなら、そんなデザインミスはしなかった。
それにしてもデジタルライカだってガラスファインダーなのに、そこまでしてミラーレスにこだわる理由はなんだろうか?。
多分レンズからの光軸を真っ直ぐイメージセンサーに届けた方がよいし、レンズ後端とイメージセンサーの距離は近い方が良い、というのでミラーが邪魔だとなったのかと類推はしているが・・・。
今、名門機材メーカーニコンは、国内工場を閉鎖し海外工場へ移転している。それ自体はappleだってやっていることなので不思議ではないが。さてスマホ時代に撮影機材は追随できるか・・・、私の見方が杞憂であればよいことを願うが・・・。
フィルム機材ニコンFM2+モータードライブMD-12付
(出典:WIKIMEDIA COMMONS,https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nikon_FM2%2BMD12.jpg)
ニコンZfc (出典ニコン報道発表資料2021年6月29日PRESS RELEASE)
SONYα6000+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
ISO320, 焦点距離52mm,露出補正-0.8,f/5.6,1/80