昨日は小春の彼氏がインポになった。今日はインポの治療でリュウ君が青森からやってくる。改善しているんだろうか。
ナンタルのフランス料理のお店で・・・
リュウ君「薬を飲んでいる限りは起つんだよ」
「薬が切れると起たないの?」
リュウ君「元気は無くなるかなぁー」
「上さんは不満?」
リュウ君「上さんは、しょうがないですねぇーだって」
「不満じゃないの?」
リュウ君「私達には神に誓った愛があるから、それだけで幸せですだってさ」
「そこは日本人と違うよね」
リュウ君「つまり性欲以前に神との契約があって、そっちが重要なんだって」
「日本の女性だったら、『起つの』とか『固くなるの』とかが話題になる。それをいわれちゃうと『経産婦なのに締まるのかよ!』と反論したくなるけどさ・・・」
リュウ君「技術立国日本だもん。技巧派なんじゃないですかぁー」
「技巧の先に何があるんだろう」
リュウ君「それこそアチキがいつもいっている農本社会でしょう。生産性の維持。子供の生産も工業生産も一緒」
「最近生産性がすこぶる低いから人口減少だよ・・・」
リュウ君「子供を育てるのが大変でしょう。だから親戚の力がいるですよ。いま核家族だから、全て家庭内で完結させなきゃならない。だから一家に負荷がかりすぎるんだよ」
「完全管理で少数精鋭を目指しているのか・・・」
リュウ君「それで優秀な若者になるかというと、ならない!」
「確かに博士号を取得する割合は先進国中最低」
リュウ君「するとタレントとかお笑い芸人かぁー・・・・」
「今じゃ、お笑い芸人が大統領になる時代だよ。ウクライナみたいにさ」
リュウ君「そっか・・日本が目指しているのはタレントなんだ」
「そうだよ。それで人気者になれば親がマネージャーをやって家庭は潤うという算段でしょう」
リュウ君「つまり親の都合!?・・・・」
「でも大方はタレントなりそびれて、リーマンじゃないですか・・・」
リュウ君「大山鳴動してネズミ一匹出ず・・じゃん」
「タレントやスポーツ選手を目指した。でもプロになれるのはごく一部だから、大半はお払い箱だよ。さもなくば幼少のみぎりから塾に通わせて英才教育。これも大学院の進学で教授の目にとまらなければで挫折して、普通のリーマンかなあ。教育を出世の手段と捉えだした頃からおかしくなった」
リュウ君「成り上がる根性がないんだ」
「そうねえ、貧しかったから塾にゆけなかった。それでも一流大学へ入った!、というのが今はいないでしょう」
・・・・・
そんな風にリュウ君との話は、長々と続いていた。
リュウ君は苫小牧から夜行のフェリーで青森へ帰る。
・・・