Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング647. 小説:小樽の翆571.野分

2022年10月10日 | Sensual novel

 

 秋は小樽の沖合を台風が通過することがある。

今日は、昼間から風や波が高く台風接近の気配が濃厚だ。夜半に沖合を台風の中心が通過してゆくようだ。

翠は夜勤で、感染病棟の晃子さんと真夜中のティータイムだ。

翠「風が強くなったきた。建物が揺れているよ」

晃子「今、まさに台風の目が通過中ですぅーー、今日はみんな早く帰ったから退屈だなぁー」

翠「新米の看護師がいるよ!」

晃子「新米じゃ話題に乏しいけど・・・、呼ぼう!!」

そういって翠がナースコールで新米の看護師を呼び出した。お茶しようというわけだ。

新米の背の高い看護師がガニ股でやってきた。

晃子「新米か・・・」

歌子「ウタコという名前がありますー!」

晃子「あら!、なんでガニ股なんだい?」

歌子「まあ、いろいろと・・・」

晃子「そのいろいろが聞きたい。骨に異常があるとか・・・?」

歌子「健康ですー・・・」

晃子「白状しろ・・・・」

歌子「笑わないでくださいね。実は昼間処女喪失したんですぅー」

晃子「おおっ!、二十歳を過ぎて今頃。奥手じゃん!、でっ・・・」

歌子「家が厳しいから、これまで彼氏と二人きりになる機会がなかったんですよぉーー」

翠「どこでぇーーー」

歌子「海岸の物置小屋で・・・・」

晃子「台風が来ているのに、海岸に行ったんだ!、でっ・・・・」

歌子「私も彼氏も風が強いから物置小屋へ逃げ込んだんですよ。それに波のドッと崩れる音が怖いから私、彼氏に抱きついたんですよ。そしたら彼氏の指がブラの隙間にはいってくるんですよ」

晃子「でっ・・・」

歌子「だ・か・らぁーー、私がインナーを脱いだら、彼氏のペニスが入り口をグリグリと・・・・」

翠「でっ・・・、その先ヨ!」

歌子「彼氏のモノがグイっと入ってきて、スルッと射して、奥まで入って、お終い・・・」

晃子「するっといっちゃったんだぁー」

歌子「はい、そうです。それで私は波の音が怖いから10回ぐらい続けて撃ってってお願いしたんです。そしたら彼氏はダウンしちゃった」

翠「痛くなくて良かったじゃん。でも10回は無理だろうよ」

晃子「そりゃ、無理・無理(*^▽^*)」

歌子「あらダメなんですかぁー。私なんにも知らなかったら何回も行くもんだと思ってて・・・・いろいろと・・・」

晃子「ハハハ!、女は10回燃えても男は撃ったらお終い。うん!、いろいろとって何!?・・・」

歌子「ハハハ・・・・」

晃子「あらっ!、途中を飛ばしていない?」

歌子「時間切れですぅー、次回ね」

・・・

建物を揺する大きな風が通り過ぎると静かになった。台風は小樽の沖合を通過したんだ。

野分の頃の小樽。

コメント
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