翠は夜勤だったから、今日はお休みだ。アチキも夜なべ仕事だったから朝飯を食べたら二人でバタンと寝てしまった。起きたのはもうお昼を既に過ぎて台風が通過した後だった。
寝起きに翠の乳首を撫でていた。そのふっくらした形が男の欲望を誘うのだから、不思議なオブジェだ。次第に翠の乳首が尖ってくる。
翠「アチキー、したい?」
「もちろん・・・」
翠「溜まったら、抜かないと身体に悪いよぉーーん」
そういって翠はインナーをサッサと脱いで、股間を突き出してくる。
翠の股間は、せがむように息をしている。
翠が身体をすり寄せ来て、グッと入れ込んだ。
「じっくり女の快感を味わうんじゃないの?」
翠「そんなの若い子のすることよ。一気に燃えちゃおうよ・・・・」
「じゃ、お言葉に甘えて・・・・」
激しく突くと翠がウウッ、ウウッとうめき始めた。
翠の股間が前後に動き出して子宮の入り口をペニスの先端に合わせようとしている感覚。
それは女の快感というよりは、生殖動物の動きだ。
精子をタップリ吸い込むぞという体内臓器の前戯かな。
翠の骨盤が前後に動きつつ子宮が呼吸をしているみたいだ。
股間の動物、子宮で物事を考える動物。
次第に子宮口と向き合った瞬間に撃ち放つ。
城門を破った戦国の兵士のように精子という兵隊がドッと子宮内へ駆け込む。
子宮という迷宮のなかを大量の精子が怒濤のようにはい上がってゆく。
兵士達は果敢に攻めていったが、排卵日は過ぎているから城主は不在だった。
子宮内の戦をよそ事に熟睡していた。
・・・
翠「アチキー、夕方の散歩にゆこうよ」
そういわれて海沿いを魚港の方まで歩いていった。
使い込まれた漁船が、秋の霞の中に揺らいでいる。
そんなぼんやりした景色を見ていると、秋の予感を感じる。
小樽は、秋が早い。