Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork720. フィリピンはカフェが少ない

2022年10月31日 | field work

 

 マニラからブラカンに戻ってから、午後遅くの光が綺麗だった。ならばブラカンのカフェに出かけてみよう。NIKKAの家からだとトライシクルで20ペソ、徒歩だと15分の距離だ。

 3軒ほどの屋台が並ぶ空きスペースを少し入るとブラカンで数えるほど少ないカフェの一つがある。

 概してフィリピンではカフェが大変少ない。ある旅行誌によればフィリピン人は大の珈琲好きと書かれてあったが、それは限られた一部の人々や地域だけだと思われ、概して珈琲を飲む習慣はない。それより屋台の方が安いからというのもあるだろう。

 それに味覚の違いがある。すくなくとも日本の珈琲で彼らが飲むのはMiloかネスカフェだ。甘くないと飲まないのである。だから日本の珈琲豆など苦くて飲まない。

 カフェのメニューをみるとわかるが、僅かに小さく書かれてあるところに珈琲があるが、この店の主力商品ではなさそうだ。そのかわりアイスクリームやフレーバーがのったジュース類が主だということがわかる。

 そんな人気のないアイスコーヒーを頼み、窓際のテーブルでMacで仕事をしようとしたらWIFIが来ていない。主に尋ねたら申し訳なさそうだった。

 さて頼りにならないカフェ、叔父さんのトライシクルがないからフィールドに出られない、残るは水彩画でも描くほかない。いや早く日本に帰る手もありそうだ。

 旅というのは意外に時間が余る。そんなときツールを持参していることが重要になる。

 先ずMacはブログを書いて時間を潰せるし、持ち込んだ仕事も処理できる。つまり私のアトリエのデスクだ。

 何をしようと考えていたかというと、フィリピンの建築基準法、"IMPLEMENTONG RULES AND REGULATIONS OF THE NATIONAL BUILDING CODE OF THE PHILIPPINS"のダウンロードを試みようとしたからだ。

 そんな風に懸案の仕事でもかたづける、それもフィリピンで・・・。つまりPCは、現地・現場で仕事をする事を可能にしたわけだ。あとは他にもう1軒あるネットカフェを試みるほかない。翌日出かけたがやってなかった。ロシアにいるときは簡単だったWIFIも、ここでは少し未知数だ。場所によってなのだろう。


iPhon13pro


追記
韓国梨泰院ハロウィンの群衆雪崩
 私も過去に神戸市のルミナリエで群衆の密な空間に取り込まれた事がある。
 随分混んでいるイベントだと思いながら、人並に押されるように、特定の場所の密な空間に入り込まされるのである。そこは恐らく幾つかの動線が交わる場所にあったのだろう。
 そうなると身動きはおろか動くことが出来ない。私はまずいと思っていたら、眼前を3人の若者が身体でかき分けるように外へ向かおうとしている。彼らについてゆけばよい。そしてようやく人混みを脱出することが出来た。そのとき人混みの怖さを体験した。
 韓国梨泰院の事故をみていると、3段階のステージがある。最初のステージは、あらがうことが出来ない人の流れが狭隘な路地に誘導される。第2のステージは、人々が密集し全く動く事が出来ない状態が形成される。そして第3のステージは、密な空間で誰かが足元が見えない状態で、階段とは気づかずにつまづいたり転ぶと、それが引き金となり将棋倒しに人々が倒れ込む群衆雪崩が発生する。
 そう考えると、おそらく足下が見えなかった階段の始まり、あるいは階段の終わりあたりで最初の転倒があった。それが下り坂だから倒れる勢いが加速し転げ落ちていったのではなかろうかというのが私の推測である。

依拠:Twitter
コメント (1)
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