あなたが投資家だとしたら、どこの国に投資すればよいか。あるいはリスクをさけるために複数の国をどう組み合わせるかという課題に遭遇したとしよう。
まず国同士のデータの類似性をしらべ、違うタイプを組み合わせ方がリスクはすくないだろうという前提条件で考えてみた。そこで前回の世界統計を用いてクラスター分析を行った。結果はデンドログラムという図で示される。ここでは明快な3タイプに類型化できた。
タイプAはUSA
タイプBは中国、ドイツ
タイプCはその他のすべての国。
タイプCを詳しくみると、タイプC1グループとして日本、韓国、イタリア、ロシアのグループ。タイプC2グループはイギリス、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、インドネシア、インド、オーストラリア、カナダ、ブラジル、サウジアラビア、メキシコ、トルコのグループである。
つまりアメリカ、中国とドイツ、その他の国の3タイプに類型化できた。だから投資をするなら、この3タイプ毎の国に分散すればリスクは少ないという統計上の結論がでた。つまりUSA、中国はリスクが多そうだからドイツ、その他で構成した投資対象とするという案ができる。
次に各タイプ毎に統計データの平均値の特徴的なところをみてみよう。
タイプ1のアメリカはGDP、鉱工業生産指数、輸入額が各タイプで最大値であり、国際収支が最小値となる。
タイプ2の中国・ドイツは、人口、輸出総額、実質経済成長率、国際収支で最大値となる。
タイプ3は3つに分け、まずタイプ3.1の日本・韓国・イタリア・ロシアだが、1人当たりのGDPが最大値。次いでタイプ3.2のイギリスは最大値も最小値もなく、タイプ3.3のその他の国では失業率の高さが最大値となる。
・・ということは、経済的には中国・ドイツは伸びていることは確かだが、経済失速の恐れや難民問題など懸念材料がある。となるとGDPや鉱工業生産指数の高いアメリカが投資先ということになる。
日本が属する3.1グループは、1人当たりのGDPと失業率の高さ(特にイタリアの数値の影響が大)が最大値である。つまり日本は、国民そのものはよく稼ぎ、よく使い内需主導型経済構造を維持しているわけでイタリアと似ているのか?。だが投資国としてはどうかということとは別の次元であるように思う。
つまり公開されている世界統計データを持ちいれば、こうした結果になるということであり、もっと経済を顕著に反映できるデータを用いれば解析の精度は上がるだろう。まあ外は暑いのでこんなことをして遊んでみた。さてそれ以外のことは池上彰さんの本で勉強しよう。
さて画像は天神橋筋商店街の冷ケースに入ったケーキが冷たすぎて霞んでいる。昔ながらのごってりとフルーツが載せられたいかにも大阪らしいケーキだ。味よりも、どうだすごいだろう!、と驚かんばかりである。夜になると近所のスナック、バー、キャバレーから注文が舞い込むのだろう。例えば2,000円のフルーツケーキが10,000円に化けたりして水商売のお店のいい収入になるのだろう。まあお客さんはカモよ。カモと悟られないように色気、気配り、恋人のような目つきで、お客さんを楽しませるんだろうな。おおいに稼いで、大いに使うんだろ、日本は内需主導型経済だもんね。
大阪市天神橋筋商店街
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