Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak90. 猛烈に根性の嫌らしい奴

2017年07月16日 | diving

 サメの造波抵抗が少ないボディは大変美しいのだが、その根性が実にいやらしい。というのも我々が安全停止をして船に上がろうとすると、船の周りの魚をあさっているではないか。こちらもあさられてはかなわないので、といってこちらがなにもしなければ大丈夫のはずだが警戒しつつ船に上がった。まだ2mにも満たないオグロメジロザメの子供であり、大きくなると体調3m以上になるというのがインストラクターの先生の解説であった。

 船にたどり着き緊張感もほどけ安心したところでエアが少ないのを見越したように船の上がり口を徘徊するという根性のいやらしさはピカイチであり、「サメのような奴」という言葉があるかどうかは知らないが、そういったら猛烈に根性の嫌らしい奴と覚えておこう。

 この時期魚はせっせと栄養を付けている。珊瑚に生息する魚の繁殖シーズンは春から秋にかけてだから、栄養を蓄えているのだろうか。

 さて京都は祇園祭宵山の頃であり、朝から観光客が徘徊しているが、なぜか日曜日のために街は静かだ。祇園祭・・・もちろん私は行かない。夜になると通りは一方通行だらけで大勢の人たちが徘徊するから近づかないことにしている。最近は前祭、後祭と山鉾の巡行が2度行われるので、一難去ってまた一難の気配濃厚である。祇園祭の宵山の時はカップル達が燃え上がるらしいですよ。こちらも繁殖シーズンか・・・。

  

沖縄県渡嘉敷島カミグー

Nikon AW130

ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/250

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PEN LIFE1451. 魚の共食い連鎖!?

2017年07月15日 | diving

 3月に浦添グスクの建築創造復元を書いた本を浦添市役所に送ったので私の沖縄に対する文化的関心も薄れ、浦添市役所もウォーターフロント開発が軌道に乗り始めたので、そんな歴史遺産など後回しという状況の頃、双方の関心が薄れてきて調度よいときに、私はもっぱらダイビングだけに沖縄へ4ヶ月ぶりに訪れた。文化的関心がなくなると都市景観の見え方も違ってくる話はおいといて・・・。

 さて4ヶ月ぶりのダイビングは慶良間諸島で始まる。画面上にチラチラと見える小さな魚は、スカシテンジクダイの群れである。スカシというくらいだから水中と同化している。それを食べに来ているデバスズメダイが上に見える。いよいよ魚の共食い!?が始まるのだろうか。小さな魚は、それより少し大きな魚の餌となり、それはさらに大きなサメなどの餌になるといった具合に魚の共食い連鎖!?がはじまり、栄養をつけた魚は産卵し、そして11月頃になるとみんな食べられて水中から魚がいなくなるのである。岩穴にはミーバエの模様が見えている。これもどこかの魚の餌なのだろう。いやこれはおいしいから人間の餌になる。

 久しぶりにダイビングをすると中性浮力を忘れていたり、エアは消費量が高いなど、こちらも大分忘れかけてきた頃である。さらに潜るとオリンパスのハウジングにライトが固定されなかったり、露出を変えて3枚連射する設定にしていたのに、それが全く設定されていなかったりと誤算続きのオリンパス・ハウジングだった。同じ露出の画像が何十枚も高速連写されてもなぁー、消去するのが難儀よ。こういうことが重なるとエアの消費が早くなってしまう。

 そんな機材のトラブルがまとわりつき、なにかとダイビングの立ち上がりはもたついた。ようやく二日目にして、いつものペースに戻った。

 当然沖縄は暑くダイビングボートが機材を積み替える間に港でゴロゴロしていたら、体は熱い日差しでひりひりし風呂に入れないほどに日焼けした。さすがに沖縄は大変強い夏の日差しである。今朝は那覇市内で蝉が鳴いていた。今年の夏を初めて感じた。

 

座間味島アイダー

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG 8mm,F1.8

ISO200,露出補正-1,f/7.1,1/100

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番外編294.  ロシア

2017年07月11日 | Kyoto city

 五条楽園の古民家は、五条会館をはじめまだまだあるがブログが根暗になってかなわない。それ以上は実際に訪ねられたいと思うし、ここではイメージが暗いのは省略。

 さて少し違う画像にしよう。これだな、ロシアギジ島教会の研修に参加したことは以前このブログでも書いた。その実地見学の折りに現場監督からいただいたギジ島教会の玉葱型ドームの屋根瓦である。つまりロシア土産だ。

 調度ギジ島教会は修復工事をしているおり、痛みが激しいので取り外された屋根瓦だが、古美術品としての価値は皆無としても、この教会は世界文化遺産に指定されているので、当然世界文化遺産建築で使用されていた屋根瓦ということになり意味的価値はありそうだ。もちろん誰でもがもらえるわけではないし、それにしても一体何百年使用した屋根瓦かはわからない。

 さてこんなものくれるあたりがロシア人的なのだが、こんなのどうすりゃいいのさ、と考えていたら額装すればなんとか納まることに気がついた。やってみたらトップライトの明かりの下でロシアというなんとも不思議な響きのある国が京都の町屋となじんでいる。アクリルが反射しているのはトップライトのためだろう。ならといっても場所を変えるのも面倒なので、この画像でよいか。

 

iPhone7s

ISO125,焦点距離3.99mm,f/1.8,1/4

 

 

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PEN LIFE1450.  続々々五条楽園

2017年07月10日 | Kyoto city

 今日も花街建築の唐破風屋根シリーズだ。こちらは今でもお茶屋をやっている様子の小ぶりな民家である。どんな店かはわからない。

 ふと思うが、京料理は、私的に軟弱さが伴うと思われる。やはり大阪のようにコッテリとしたお肉が欲しい。多分欧米人は、京都の食文化にいささかげんなりしていたのではと推測する。宮廷料理の流れをひく京料理だから、味も見栄えがよくて軽い物ばかりなのだ。例えば天皇陛下がご使用される箸を京都でみたが繊細で大変細い。つまり堅い物は召し上がらないということだ。

 それにおばんざいをみても季節の理には合っているが、スタミナ不足ではなかろうか。余談だがスポーツで京都は冴えない。例えばサッカーのパープルサンガは万年二次リーグにとどまっていたりといった具合にである。京都でスポーツが強かったのは、ラグビーの伏見工業高校位である。伏見とはいえ大阪に一番近いばかりか、ここだけは京都の中でも異質な下町だ。それ以外は、軟弱京都であろうか。

 つまり京都の味覚は淡泊であり健康的ではあるのだが、それが健康志向と合致していて、百貨店を歩くと、ええっハーブですかといった類いの商品、お抹茶カフェの類いといった具合に女性志向だ。実際そんな商品ばかりが京都の上品という言葉にカモフラージュされて紙上を飾っている。つまり京都は淡泊であるがワイルドという側面が欠落している。いや欠落しているのではなく、ワイルドが嫌いなのである。スペアリブに燻製にといった類いの本格的なフィールド料理店は京都では見かけない。

 

京都市菊浜地区

OLYMPUS E-M1,Mark2

ISO200,焦点距離10mm,露出補正-1/3,f/11,1/100

  

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PEN LIFE 1449. 続々旧五条楽園

2017年07月09日 | Kyoto city

 唐破風がある建築意匠はお茶屋の系譜だが、こちらは昭和33年に開業した一泊4,000円+税の素泊まり旅館だ。どうりで外国人のバックパッカー達に人気があるわけだ。平岩のWEBサイトでみると内部は畳敷きの和室だ。昭和33年開業だから、それまでは遊郭だったのだろう。それが同年の売春防止法施行に伴って旅館に鞍替えしたわけだ。

 欧米人といえばバックパッカーだ、というぐらいに京都ではよくみかける。カップルで大きなリュックを担ぎ、サンダルで街を徘徊している。当然長期休暇をとってくるから滞在期間も長いし、各国を渡り歩くのも一般的だ。

 それに引き替え中国人は、大きなカートを引きずってやってくる。そして最近はブランド物で身を固め、ソリをいれた頭にブランド的なスニーカーというスタイルも共通している。そしてコスプレ屋にゆく。それもカップルというよりは家族の大人数で行動する。そのあたりが欧米人とは大きな違いである。

 そこには欧米人のように旅をしてかの国の文化を勉強するという姿勢は皆無だ。中国の方が日本より文化があるから学ぶ必要はないと考えているのかもしれない。日本へは、遊びに来ているのである。

 欧米人と中国人とでは、そうした違いが見て取れるのが面白い。さて日本人はどちらのタイプかといえば、それは関空や成田へゆけばわかるし、かの国の文化よりも雰囲気のよいところでおいしい物を食べて遊べれば満足するということがFBの投稿でもわかるように中国人と全く一緒である。やはりアジア人種だったか。

 やはりかの国にでかけたら、文化ぐらいは勉強してこいよと私は思う。私だって沖縄へダイビングにでかけるが、島内を徘徊し資料をさがし、見学し、浦添城の3DCGによる想像復元に関する論文を大学の紀要に発表した程度のことはする。いつまでも開発途上の中国人と同じ旅の仕方ではあかんでしよう。カートは舗装したところしか運べない。地球上で舗装してあるところなんか1%もないでしょ。

 さて、来週は沖縄だ。もちろん私はいつもの大きなリュックをかつぎ、なぜか山用のスニーカーというバックパッカーのスタイルででかける。その沖縄がなんか混んでいそうな空気なんだよね。既にラッシュかよ。下手するとダイビングもできなかったりして。そういうときはプールで日焼けするか・・・。

 

京都市菊浜地区

 OLYMPUS E-M1 Mark2,M.ZUIKO DG12-100mm/F4.0

ISO200,焦点距離10mm(20mm),露出補正-1/3,f/11,1/100

 

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PEN LIFE1448. 続・旧五条楽園

2017年07月08日 | Kyoto city

 旧五条楽園を続けよう。これも未利用の民家建築でありやはり旧お茶屋さんなのだろう。内部はうかがい知れないが街並みに凜として立ち並んでいる。このあたりにくると道が不整形なので、それ自体がどこか迷路に紛れ込んだようであり元遊郭の怪しい空気のなごりのようにも感じる。唐破風屋根というのがお茶屋さんのテイストなのだろう。    

 ようやく沖縄の宿がとれたので、来週は三ヶ月ぶりにダイビングに行くことができる。早速機材をとりだしセッティングと充電を開始した。ダイブコンピュータのバッテリーも変えなきゃと、久しぶりだと準備も多い。本当は町内会の総会をパスして行こうと考えたが、気を取り直して、翌日早朝便で行くことにした。まだ良心が残っていたか。

 飛行機やホテルの金額をみていると私が出かける翌週から夏料金のようであり一気に高くなる。その前に危うく滑り込んだ感じだ。だから7月の中旬から8月の中旬までは観光のトップシーズンなので私は避けるようにしている。それが終わるとまた夏の余韻たっぷりの沖縄へ行こうと目論んでいる。

 ピーチの格安バーゲンチケットをとっておけばよかったと少し後悔している。沖縄は、いつも三ヶ月前ぐらいから準備する必要があり、計画性を求められるわけだ。だがそんな先まで計画ができるのか?。だって9月は台風シーズンだ。そんなの三ヶ月前に予測できない。だから台風が来たら延泊とか飛行機を変えるとか臨機応変に融通をきかせるほかない。だが最近なかなか融通が利かないのですね。

 ダイビング器材も三ヶ月放置すると動作が堅くなる。なかなか手入れに時間がかかる。

 

京都市菊浜地区

OLYMPUS E-M1Mark2,M.ZUIKO DG7-14mm

ISO320,焦点距離14mm,露出補正-1/3,f/11,1/60

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EOSな日116. 旧五条楽園

2017年07月07日 | Kyoto city

 いつもの朝の散歩に出かける。今日は遅がけの散歩だ。宮川町でBMWが追い越してゆくと、その先で停車し浴衣掛けの舞妓さんらが車に近寄ってゆく。運転席をみたらお茶屋のママ風だ。これから高雄などに川床料理でも食べに行くのだろうか。遅い時間の散歩は結構暑い。ようやく七条のマッサージ屋にたどり着く。帰りしなに旧五条楽園を抜けてゆく。ひたひたと熱い日差しが追いかけてくる。

 京都市の五条通から七条通りの間、鴨川沿いの西の五条新地と呼ばれていた菊浜地区はかっての花街であった。花街に花札を提供して会社の基盤を築いた任天堂旧本社の北側、高瀬川沿いには、五条会館をはじめ、いくつかの大きな古民家が残っている。

 菊浜地区は、遊郭があったためか通例ビジターが訪れないところである。だがその民家の一つが和風旅館であり、しばしば欧米の外国人に出会う。海外にいてこのような所を訪ねるとは、随分と調べたのだろう。画像の三友は、この地区の中でも最も大きなお茶屋だが未使用状態のまま現在に至っている。お茶屋建築の中にキッチュな日本文化が残されているのだろうか。

 日本建築学会の論文検索でも、近畿支部の支部研究報告で「井上年和:京都五条楽園の変遷、近畿支部研究報告集、計画系,2014,05,pp797-800」があるぐらいだから、建築の研究対象としては興味が薄い。このあたりは巷の研究対象でしょう。当然のことながら文化財等の指定はないだろう。今京都は民泊ブームだから、和風旅館として再生できればよいのだろうけどね。

 

京都市菊浜地区

EOS1DsMark3,EF16-35mm,F2.8

ISO400,焦点距離20mm,露出補正-1/3,f/7.1,1/200

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EOSな日115. iWebブログからの引っ越し完了

2017年07月06日 | Kyoto city

 ようやく10年分のブログのiWebソフトからの引っ越し、つまりブログの復旧工事が終わった。1日100通前後のアップとその後の24時間待機で1ヶ月はかかった。内容チェックのため一覧が表示できるFBとリンクしていた。まあ大量情報化社会なので、それが多くても私の周りの人間達は情報慣れしているので適宜無視してくれるのだけど、多分何も知らないお友達達は、毎日100ほどのブログが画面をふさいで邪魔になっただろう、ごめんね。
 なぜこうした復旧工事に1ヶ月も夢中になったかは自分でもわからないが、おそらく自分で書いた原稿は保存しておくという物書きの根性なのだろう。これまで学術論文や図書には随分原稿を書いてきたけど、これほど多くの原稿量は私の著作の中ではない。ブログのスペースを含む文字数は2,058,593文字あり、400字詰め原稿用紙で5,146枚、1冊5mmとし積み重ねれば1,029mm、つまり1mを超える高さになる。
 それだけのものを、ソフトが古いからという理由で廃版とするという気分でもない。もちろんiWebのDomainファイルはあり、これがgooにそのままアップできれば作業は1時間もかからなかっただろう。だがそれができなかったので1ヶ月、毎日3時間程度復旧工事についやす時間が必要だった。

 他の仕事を差し置いてやるというのも理不尽な選択なのだが、この面倒な作業を早く全て終わらせないと、他の仕事をする意欲がわかない。つまり面倒であり、といって廃版にする勇気もなく、早くこの仕事を忘れたいという意識が働いたのだろうか。
 なによりもiWebのDomainファィルが唯一ひらくiMacが元気なうちにかたづけたいという意識もあった。これが壊れたら復旧工事は不可能だからだ。もちろんデータとしてテキストや画像は保存してあるが、復旧工事をしているとやはりテキストや画像のないものが多数存在していた。その都度毎にiWebが開くiMacから引き出してきた。なにしろmobile me時代のものだからネットワークはtime machineだけという悲しさ。いつ壊れてもおかしくはないiMacだ。
 そうして復旧したブログにどれだけ公開する価値や意味があるかというと、実は自分が振り返る過去の記憶以外は、あまりない。つまり自分本位の意識の変化の記録なのだ。10年続ければ当然意識の変化もある。考え方の違いも生じるだろう。だから人間が少しは成長してゆくのである。人間の意識と関心の持ち方の成長と変化の記録、それがブログを10年続けた存在理由かもしれない。

京都市東洞院通
EOS1DsMark3,EF50mm,F1.8
ISO400,f/8,1/250

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PEN LIFE1447. 路地裏の喫茶店

2017年07月05日 | Tokyo city

 今日は、所用で日帰りで東京へ出かけていた。しかし京都から2時間10分は乗りでがあり遠いことを痛感。多くの人と過密な街の空間をみていると、驚かされる。それは田舎者の根性みたいだが、大体のことは大阪でも間に合えので、どこかへ寄ろうという根性もなく早々に引き上げた。ホントにこんな街が住めるのだろうかと思うが、多分それは慣れなんだろうな。

 唯一の息抜きは、神保町の路地裏の喫茶店ラドリオでウィンナー珈琲を飲むぐらいだった。昔は表の店までL字型につながっていたと思うが、あるときから路地沿いの店だけになった。それでも空気は昔のままで、室内は私の年齢以上に時間を重ねたのだろう。千代田区全部が禁煙罰金ゾーンなので最近は喫茶店がただの茶店になってしまったところが多いから、私にとって名実ともに路地裏の喫茶店ラドリオは貴重な店である。

 神保町界隈には、同様の喫茶店でキャンドルとサボウルがあるが、未確認だがキャンドルはすでに廃業しただろう。多分いまのオオドリーのあたりだったようにも思われる。後者はいまも健在だ。中学の頃の放課後同級生と九段から坂をおり神保町へ出かけた。専修大学付近のいもやで天ぷら定食などを食べ、洋書屋で未修正のプレイボーイなどを発掘し遊んでいた。今じゃWEB上に未修正PLAYBOY以上の画像がころがっているがPLAYBOYは今でも刊行されているようだ。いもやは場所が二転三転としているが、いまも昼前から列をなしている。だから今日は食べられないので残念であった。建築書の南洋堂はいまも営業している。神保町も店は変わらないが、こちらの方が歳をとり、そして周囲の建築が高層化され街が随分窮屈になった。

 ラドリオのようなクラシックなたたずまいの喫茶店は、多分中央線沿線にも多々あったと記憶している。といって中野までいってみようという気分にはならないのが、通り過ぎる人間の気分だ。実家がありながらどこか疎遠な東京である。それよりは大阪の天神橋筋商店街の方が行きやすいというのも関西人ではないが関西人化しているのだろう。

 

神田神保町

OLYMPUS EM1Mark2,M>ZUIKO DG17mm/F1.8

ISO320,f/2.2,1/60

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番外編293. 薄暮

2017年07月04日 | Shonan coast

 朝は、蒸し暑く曇天であり午後から雨模様。周りが台風が来ているというので気象庁の天気図をみたら、小型の熱帯低気圧クラスではないですか。そんなもので飛行機や新幹線は止まらないし、私の生活が変わるわけではない。関東へ進む頃には熱帯低気圧に変わるだろう。その余波か京都は一時激しく雨がふり蒸し暑いことしきり。夕方には西の空が明るくなっているから、既に台風はいってしまった。

 だが台風は、本土の南側を通過してゆくので午後から湘南海岸には波が来るからサーファー達も飛び出してくるだろうと予測し、以前の私ならば横浜から15時台の湘南電車で藤沢に行き、16時過ぎには鎌倉高校前の海岸に三脚をたてキャノンEF100-400mmのレンズをのぞいていただろう。それから1時間半ほど撮影し、西の空をみながら七里ヶ浜のファーストフードで珈琲を飲む時間はワンパターンのマンネリもよいところであったのだが今も思い出す。ライブ画像で湘南海岸をみたら、波の間隔の狭い早い波だ。こりゃあかんか。京都市は海に無縁だから海が懐かしい。

 gooの復旧工事の投稿制限がなくなるのが今は夜中のなので体のリズムが狂っている。さて仕事をしていたら突然血糖値ダウン状態。甘い物、近所の和菓子屋でどら焼きか・・・ああっ!、もう閉まっている、セブンイレブンに駆け込みシュークリームを店頭でかじる。これ甘すぎず旨いではないか。ようやくダウン状態から脱した。今日は実につまらないことしか話題がない。

 湘南海岸の夕方の画像でも。眼をこらすとカップルが抱き合っている。幸せな薄暮の時間なのだろう。

 

鎌倉市七里ヶ浜

EOS40D,EF100-400mm

 

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番外編292. 鳴り物入り

2017年07月03日 | Photographic Equipment

 画像は、16mmから300mmまで撮影できるフィールドワーク用EOSシステムの機材である。なぜか私はデジタルになってから、それまで使用していたニコンF、F3、F4システムから抜け出してキャノンを使い続けてきた。多分当時のニコンはズームレンズの開発がとろかったのだろう。いまでも28-300mmなんていう高画質ズームレンズはニコンにはないから。

 といってEOS1DsMark3は今ではいささか古く、大変重たく、むしろオリンパスの方がデジタルシフト機能もあり、こちらの方が便利であることはたしかだ。だがEOSは、耐久性があり、バッテリーの持ちがよく電源が得られないところとか、日々停電するようなところでは予備バッテリーがあれば一週間は仕事ができた。電気がきていてもカトマンズのように年中停電の街も多いでしょう。そうした実用性がこの重たい機材を持ち出す理由である。こうして時々陰干しがわりに使って機材の仕様を維持している。

 だが、この古いEOS1DsMark3のこれ見よがしの大きなシャッター音は恥ずかしくなるぐらい大きいのだが今でも大変使いやすい機材だ。なにしろソフトウェアで私の初期型広角ズームの周辺解像力の甘さを補正してくれるあたりもキャノンである。そしてアジアの市場などで撮るぞ!、といわんばかりにガシャガシャンと威圧的に撮影するのはある種の快感であった。まあ撮ったら金払えというのが海外の市場だから、一番安い紙幣でも投げ捨ててもっと撮るというのはいかにもEOS的傲慢な撮影方法か(笑)。どこか鳴り物入り的ではあるが、鳴り物入りの機材であり、鳴り物入りの撮影である。

 だから昨年のロシア・ウクライナのフィールド調査では、EOS1Dsに28-300mm+デジタルシフト機能付OLYMOUS E-M1に7-14mmという変則的なシステムにした。もちろん建築や街を撮るには過不足ないシステムだったけど、イスタンブール空港で当時国内販売されていなかった水深30mまで潜れるニコンAW130のイエローボディーをポチってしまった。そしたら意外にポケットに入る完全防水のこの小さな機材が結構活躍してくれた。少し解像度が寂しいようにも思われるが。

 EOSの欠点は、飛行機の手荷物重量制限にひっかかりやすいということだ。だからレンズなどの機材類はリュックなどの預け入れ荷物に入れて、標準レンズをつけたボディにするとまあ1.3kg弱で手荷物になる。そのための軽い標準レンズかパンケーキレンズが必須である。ここでは一番軽い標準レンズにしてある。

 それにしてもこれを撮影したiPhone7の解像度が結構高いではないですか。もちろん歪曲収差や周辺部が甘いかなというところはあるが、それでも画像はフィールドサーベイに持ち出せる実用域にある。だからフィールドサーベイに出かけようかとすら思わせるが、バッテリーの持ちが2日分ぐらいだとEOSほど持たないので実際に使うことはないだろう。

 こういう機材の手入れをしていると、次はインドのバナラシへゆくかなどと危ない発想をしてしまいそうだ。

 

iPhone7

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PEN LIFE1446. 日本の家

2017年07月02日 | Kyoto city

 今日の京都は、朝から蒸し暑い。午後から激しい雷雨になり、午前中の蒸し暑さが帳消しにされたようである。この時期私の家は天井のトップライトを開放していれば、1階はエアコンが不要で風が吹き抜けて涼しい。

 ところが近年風通しのない家が増えてきた。その多くはエアコンに依存する建築構造なのだから、周りの民家をみてもしっかりと窓を閉めている、アチャーだ。日本の民家は吹き抜けがあり、天井に空気抜き用の開放できる窓を付ければ室内の空気が循環し1階は涼しいのである。だから暑い時は直射日光の影響が強い2階だけエアコンを入れる。

 つまり現代住宅には民家のように吹き抜けと天井の空気抜きが必須なのである。だが最近の住宅はそんなものは無駄と判断し、付けないという無知さ加減が露呈している。そのかわり全室にエアコンをつけているが、それは吹き抜けなどが設けられないマンションの場合であり、つまり電気がなければ使えない。電気がなければ最悪の居住環境となり夜も眠れない。まあカフェーにでもいって涼むほかなさそうだ。

 それは建て主があまりにも無知なのである。吉田兼好が徒然草で語っているように「家は夏をもってむねとすべし」なのであるから、第一に風通し、言い換えれば室内環境の熱や空気の循環を考えることを最初に考えなければならないのである。従って吹き抜けと天井の空気抜きは必須なのである。そんなことを考えずにもう家建てちゃった人はどうするか。家の並びにもそんな風通しのない暑苦しそうな家が建ちつつある。

 そうなると、茅の輪くぐりでもして無病息災でも祈願してくださいというほかない。つまり神頼みだ。茅の輪くぐりは6月末に市内の神社で行われる夏の京都の伝統行事だけど、すでに終わっちゃった・・・。みんな厄除けに草をむしってゆくので無残な姿になっている。

 

京都市

OLUMPUS E-M1Mark2,M.ZUIKO DG17mm,F1.8

ISO640.f/11.1/60

 

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EO114. 世界経済の多変量解析2.

2017年07月01日 | Kyoto city

 あなたが投資家だとしたら、どこの国に投資すればよいか。あるいはリスクをさけるために複数の国をどう組み合わせるかという課題に遭遇したとしよう。

 まず国同士のデータの類似性をしらべ、違うタイプを組み合わせ方がリスクはすくないだろうという前提条件で考えてみた。そこで前回の世界統計を用いてクラスター分析を行った。結果はデンドログラムという図で示される。ここでは明快な3タイプに類型化できた。

タイプAはUSA

タイプBは中国、ドイツ

タイプCはその他のすべての国。

タイプCを詳しくみると、タイプC1グループとして日本、韓国、イタリア、ロシアのグループ。タイプC2グループはイギリス、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、インドネシア、インド、オーストラリア、カナダ、ブラジル、サウジアラビア、メキシコ、トルコのグループである。

 つまりアメリカ、中国とドイツ、その他の国の3タイプに類型化できた。だから投資をするなら、この3タイプ毎の国に分散すればリスクは少ないという統計上の結論がでた。つまりUSA、中国はリスクが多そうだからドイツ、その他で構成した投資対象とするという案ができる。

 次に各タイプ毎に統計データの平均値の特徴的なところをみてみよう。

タイプ1のアメリカはGDP、鉱工業生産指数、輸入額が各タイプで最大値であり、国際収支が最小値となる。

タイプ2の中国・ドイツは、人口、輸出総額、実質経済成長率、国際収支で最大値となる。

タイプ3は3つに分け、まずタイプ3.1の日本・韓国・イタリア・ロシアだが、1人当たりのGDPが最大値。次いでタイプ3.2のイギリスは最大値も最小値もなく、タイプ3.3のその他の国では失業率の高さが最大値となる。

・・ということは、経済的には中国・ドイツは伸びていることは確かだが、経済失速の恐れや難民問題など懸念材料がある。となるとGDPや鉱工業生産指数の高いアメリカが投資先ということになる。

 日本が属する3.1グループは、1人当たりのGDPと失業率の高さ(特にイタリアの数値の影響が大)が最大値である。つまり日本は、国民そのものはよく稼ぎ、よく使い内需主導型経済構造を維持しているわけでイタリアと似ているのか?。だが投資国としてはどうかということとは別の次元であるように思う。

 つまり公開されている世界統計データを持ちいれば、こうした結果になるということであり、もっと経済を顕著に反映できるデータを用いれば解析の精度は上がるだろう。まあ外は暑いのでこんなことをして遊んでみた。さてそれ以外のことは池上彰さんの本で勉強しよう。

 さて画像は天神橋筋商店街の冷ケースに入ったケーキが冷たすぎて霞んでいる。昔ながらのごってりとフルーツが載せられたいかにも大阪らしいケーキだ。味よりも、どうだすごいだろう!、と驚かんばかりである。夜になると近所のスナック、バー、キャバレーから注文が舞い込むのだろう。例えば2,000円のフルーツケーキが10,000円に化けたりして水商売のお店のいい収入になるのだろう。まあお客さんはカモよ。カモと悟られないように色気、気配り、恋人のような目つきで、お客さんを楽しませるんだろうな。おおいに稼いで、大いに使うんだろ、日本は内需主導型経済だもんね。

 

大阪市天神橋筋商店街

EOS1DsMark3,EF50mmF1.8,ISO400,f/8,1/60

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