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吉野町・川上村を訪れて~その⑥宇陀の八ツ房杉を観ながら生死を思う

2017-07-07 06:27:25 | 観光

八ツ房杉(宇陀市:国の天然記念物、高さ14m、樹幹周囲9m)
神武天皇東征「菟田の高城」(うたのたかぎ)の伝承地にある。 
天皇が大和平定のため陣を張っていたときに植えられたという杉の巨木。
桜実神社の境内にあり、株から伸びた8本の幹が互いに絡み合い、ある幹は1本になり、再び分かれるといった珍しい樹形。
今でも、まさに、生きている。新緑の枝や葉が伸び、赤い血潮が流れている。ここは屋久島かと思ってしまうほどである。このあたりの歴史を知ると、恐ろしくなる。


日本最古の城跡である、「菟田の高城」を『記紀』では「宇陀の穿(うかち)」と呼ぶ。ここに兄宇迦斯と弟宇迦斯という部族の長兄弟がいた神武の軍が来たというので戦闘の準備をした。だが、勝ち目はなかった。兄は恭順するふりをしてなんとか神武を殺そうとしたが、それを知った弟は兄の策略を密告し、兄は自分の作った罠で死ぬ。弟は酒肴を用意して神武の軍にこびた。弟は部族の長として生き延びる。その時に、罠から引き出して兄の死骸を切るとそばの宇賀志川が血で真っ赤になったので、この地を血原という。
血原橋付近には、赤茶けた土がところどころあった。



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