政治資金問題に加えて、103万円の壁問題が今国会最大の論議となっている。発信元の玉木氏が、自画自賛的な態度の中、不祥事で人間的な価値を落としているが、世界では、戦争や核問題、トランプ復活で振り回される事態となってきている。日本の外交・経済をはじめとする政治政策にまじめに、最大限の力を結集・発揮してほしいものだ。それにしても、自己に係る手取り額について、色々調べてみると、定額減税の未達成分の不確かさ、住民の増額、健康保険料の増額、ガソリン税の復活、加えて、物価の増額、などなど、国民に本当に知れ渡り、理解納得されているものは少なく、誠に遺憾である。
予算委員会質疑における石破首相は、得意とする論議に入り、言葉の定義、施策の目的論をベースに相手を鋭く見つめ、じっくりと本質的な答弁を繰り返しています。安倍・菅・岸田氏にはない卓越した論者の奥深さを痛感しますが、即対策を講じなければならない課題についても、力強いリーダーシップを発揮しなければ、国民の失望感はさらに大きくなります。自分の考えとは異なる政府・与党の考えもあると昨日の答弁がありましたが、本当に正直ものです。
衆院予算委員会、石破首相VS野田佳彦の質疑は、ここ数年の安倍・菅・岸田質疑よりもレベルが高い論戦を感じ、期待を持たせたが、企業献金問題、選択制夫婦別姓制度への前進は見られなかった。結局は従来からの自民党の考えを主張し、国民が望むものではなかった。
5回目の挑戦で、第102代の首相になった、石破茂氏が日々苦しい政治を展開。自民最悪の劣勢状況下の衆議院選挙で、予想を超える与党過半数割れ。党内から真の支援もされず、安倍・岸田路線を踏襲せざるを得ない立場で立ち向かう臨時国会は、まったく迫力がない。自分自身も頭の中がパニック状態で、健康面で危険な状態にあるのではないか。外交においても、失態の連続で、政治家として、人と接する基本的な資質に欠けるのではないかと疑がってしまうほどだ。本来は、こんな石破さんではない、と思いたいが、・・・。
日銀は、金融政策で物価安定、通貨量・金利調整を狙い、政府は、財政政策で歳出入から景気拡大・抑制を行う、独立した機関である。しかしながら、デフレ脱出のために、アベノミクスの金融緩和策で、国債発行、異常なゼロ金利を推進、裏では政府が日銀にプレシャーをかけ続け、果ては放漫財政となったのである。安倍・黒田体制が去り、円安からの脱却もあり、やっと長期金利上昇の機運が高まっている。それでも、我が国経済は、米国支配下のもとで日々右往左往である。独立性を保ってきた、政府と日銀は、今こそ、金融・財政の徹底した議論を行い、日本を建て直す責任を果たしてほしいものである。
衆院選は、自公が過半数割れとなり、政権の枠組みが大きく変革しそうである。個人や組織集団が長期間、権力を意のままになれば、社会は必ず崩壊していく歴史的な事実であり、この十数年、日本の政治はその道を歩んできた。デフレを脱出すべく金利をゼロとし、無秩序に国債を発行しても、国民の大半は暮らしがよくならず、一部の金持ちだけがさらに富を重ね、最悪の貧富格差社会となった。少子化、子育て、教育、経済GDP、悪化する伝染病が国内を浮遊している。トドのつまりは、犯罪に通じる裏金問題で火が付き、今回の選挙の結果となった。安倍一強に向かっていった党内野党の石破さんも持論を曲げられ、敗北逃走した進次郎も、中身のない意味不明の主張を繰り返すのでは、自民党に将来はない。この際、政権を譲り一兵卒からやり直すぐらいの形を示し、その心意気を少しでも期待したいが・・・。
『目には目を』という言葉が浮かび、頭の中に居座っている。イスラエルとハマス・ヒズボラ・イランとの戦闘、ロシア、ウクライナ紛争でも、痛感することだ。戦争は、弱者を常に悲惨な事態に追い込む。国内では、首相の所信表明に対する各党の代表質問が始まった。石破首相は、政治と国民の相互信頼度を高めるために動き出した。裏金事件の追及や衆院選の公認問題について、自民党から大きな抵抗力が働き、政治基盤に弱い首相も右往左往しているのがよくわかる。そういう中、公認問題に対して、国民が納得する方向に一歩だが踏み出した。それでも、野党は、短期間国会論戦には納得がいかず、早期解散選挙を非難している。立憲の野田代表が石破首相の自民にない良さを評価したうえで、質疑に入ったが、今まで全く見られなかったことである。与野党間相互において、何が何でも真っ向から反対するのではなく、相手の言動行動を理解し、尊重しあう論議を行う努力をもって、より良き政治を展開していってほしいものである。あくまでも、自らとその周辺に有利な方向に導くのではなく、国民に安心安全な暮らしをもたらす愛と熱意ある活動をお願いしたい。
石破政権は、党内野党であった石破自らの思いでは動かず、従来の自民党の考えで抑え込めながら決まってしまうようだが、世論調査内容に刺激されながら、コロコロと変化をしている。石破支持議員も少ないことから予想されたことだが、解散投開票で、自民党議員は減ることは間違いないであろう。こうしたことの背景経緯は、安倍一強を作り出した国民にありと思わざるを得ない。低金利・企業優遇、一強による権力により一握りの金持ちと多くの貧困者の格差を拡大し、政治家の優遇性が高められ、自分勝手なまつりごとを行ってきたからである。小泉・竹中政権が格差を作り、スパイラルレベルアップした権力が今日でも国民を苦しめてきたと言える。政治改革を望み、石破首相が誕生したが、改革が実現し日本が再興復活するまでには、相当時間がかかると思う。少しづつでも、前に進んでいくことを願いたい。10末の選挙には、棄権することのないように、国民の義務と責任を果たしたいものである。
自民党総裁選で負けた、高市の子供じみた行動、麻生のやくざまがいの権力をまき散らす強面表情、勝って下手な笑顔の石破、もう本当に政治家たるものを信用できないものだとまたまた知った。もう自分たちの勢力争いばかりが映る。政治は国民のために行うことをまた忘れている。選挙が10/27にありそうだが、政権交代になるかもしれない。
組織・団体・グループにおいて、仲間や相手を非難し、自己の考え方を主張し行動するとき、たとえ自己の考えが正しくとも、相手を何等か傷つけ、嫌悪感で印象が悪くなることが少なくない。そういう時には、出来るだけ相手に分かるように話しかける努力が大切である。人間社会においては、あらためてコミュニケーション力がいかに重要であるかを知り、相手との折衝・交渉力を高めることが必要である。自民党総裁決定後、石破新総裁は、挨拶と記者会見、多数のTV局インタービュ、野田代表との党首討論など、メモなしで自分の考えを自らの言葉で逃げずに正々堂々と発信していた。安倍、菅、岸田首相にはできないことである。この十数年、政治力のないごまかしの偽りの政治に騙されて続けてきた日本国民により良き風が吹いている。しかし、時間がたつにつれて、この風がなくならないように、国民に対して謙虚に正直に透明性をもってまつりごとを行い、国を国民を再生復活してほしいものだ。