小さい時から、ピアノ、習字、体操教室、公文式、小中学になれば学習塾に英会話、高校生では予備校通い、大学で思い切り遊び、留学留年、就職はその時の景気により振り回され、今ひとつ、芯のしっかりした人間に育たず、上ばかりを気にするひ弱な若者の集団社会になった。ラジオ深夜便で芥川賞の又吉直樹の話を聞いた。一握りの売れた芸能人は、大多数の売れない芸能人のもとに存在感がある。まともな就職していない人に対する世間の信用度のなさを彼は、痛切に感じて生きてきた。人生、中途半端な生き方だってある。そこには、まだ、世の中が認めていない魅力や可能性がある。それを否定する社会では、現代の様に、チャレンジをしなくなる。そして、新たな発明・発見はなくなってしまう。今このような時代を我々は生きている。このような世界は、崩壊の途に立っているのであると。確かに、中々、考えさせられる言葉であった。
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