













京田辺の魅力を見出そうと、大住を調べながら、花住坂、虚空蔵谷、野外活動センターを自転車で走ってきた。17.8km。暖かいと思われた陽射しは、気温が25度近くまで上がると、帽子嫌いには、紫外線をまともに受け、疲れがより高まったようである。散在する建物、案内板、道標のスポット的なものをつなぎ、その町や人々の暮らしに落とし込んでいくと、ストーリーとなり、興味深い観光資源の一つになっていく。すなわち、観光とは、育てていくことである。そのためには、他にはない、土地に根付いた言い伝え、伝承もの、古老から聞くちょっとした語りなどは貴重なものである。このような取組みこそが、市の観光力を高めるものである。ということであれば、やる気になれば、計画を作り、関係者の方向を一致させるリーダー力がキーファクターとなる。そうすればいくらでも、新たな観光資源は、発見できるのではないかと思う。
市の現在・今後の課題解決には、今最も問われているのは、まさに、リーダーとしての多面的で奥深い新鮮な発信行動能力なのではないか。(限られた村社会や仲良しクラブの力だけからの脱出)
京田辺市は、市民を躍動させるビジョンもなく、計画力のある取組みは苦手で、従来路線で、お金も使わず、他の市町村が行ったことを地道に後発でやり、見た目には大きな失敗をしない行政でやってきたように思われている。しかし、すでに、多くの失政を犯してきており、これからの時代に大いにその問題がクローズアップしてくる。これからは、会社も増えず、少子化・高齢化で、将来の財政が息詰まるのは明らかである。だからこそ、将来のビジョンを首長自らが立て、力強いトップポリシーを持って行動しないと、本当に市がフェーズアウトしてしまう時代を迎えているのである。地方創生は、首長がビジョン、方針を明確にし、市民を動かして行かねばならないことである。国や府に頼るのではなく、自分の考えを一時間市民の前で、資料も見ずに、熱く訴えることができなければいけない。政策討論会でも、何をしゃべっているのか意味不明な口ぶりでは、これからの市政を任せられない。26日の市民の選択が、今まで路線の市政を望むならば、市の発展は期待できないことを十分理解してほしいと思う。


今回の市長選ほど、選挙というものに強く思いを持ち、その意識がエスカレートし続けているものはない。ここ半年前から、候補者と直接意見交換をし、このまちをどうしていくのか等の抱負を問いただしてきた。現職は、評価に繋がりにくい実績を独自判断で良しとし、これまでの延長で寄らば大樹の支援団体組織とおとなしい市民の票を求めるやり方。情けないかな、1世代前の選挙の戦い方である。本日も、いくつかの用件があり、市内を周り市長選について、それとなく触れると、無関心の方々に出会い驚かされる。一方、のんびりとこのままで良いと思うシニアとミドル層、改善・改革しようと思ったって、すぐには、変わらないよと、優しく反論する市民。『今の問題ではなく、これから5年10年の課題を、今からどうするかだよ』というと、無言になったり、立ち去っていく人々がいる。困った問題ですと苦笑しながらも、最後の最後まで、努力することが自分のモットーであることを思い起こし、友人を訪ねお話しすると、そのほとんどが、京田辺の変革を願っていることを知り、気持ちよく、帰宅したのである。