朝の挨拶をしない。言葉の乱れが気になる。嘘は泥棒の始まりなり。・・・日々の暮らしの中で、感じることが積もり積もって、個人、教育、政治、社会環境、グローバルにもあるべき姿をますます悪化させているように思う。世の中のリーダー的な国家・組織・体制や人物が平然と自己優位を求めて、偽りを言い、権力で弱者や小さな庶民をねじ伏せてしまっている現代は、不条理と閉塞感いっぱいである。袴田事件、優生保護法、政治資金問題、水俣病、詐欺事件、…。新聞を広げればあまたの大きな問題・事件が浮かんでくる。何から手を付けたらよいのか混とんとするが、まずもって、お金に頼らずの世界へ、人間の心と体を鍛えなおさなければならない。時間がかかるが、個人と社会教育に力を注ぐことが重要ではないかな。
人間が知的生物体をなす限り、教育は永続的な取組である。学校教育とともに、社会的な常なる学びが重要であるが、科学技術や文化が発展するにつれて、ますます心や倫理道徳的精神の向上が欠落しているといえよう。学校では、GIGAスクール構想を誰もが訴えるが全くしてその考え方の希薄度に失望している。このあたりが、国もそうだが、地方自治体や議会メンバーこそ、今一度、ICTリテラシーの基本と重要性を学んでいただきたいと思う。国民の心豊かな満足できる生活を実現するためには、人間とは、国家とはいかなるものにしていかねばならないかから考え始め、そのための教育計画行動といったマクロアプローチがほとんど耳に入ってこない。
インターネット教育講座「NHK SCHOOL」 の『ものすごい図鑑』が面白い。出版物の図鑑に加えて、虫などを自分の手で捕まえて、あらゆる角度から興味津々で観察できるのが良い。虫の拡大縮小、上下左右移動、全方向回転もできるので、自由に自分の好きなように動かすことができる。もちろん、過ごし方、捕まえ方、飼い方、えさのやり方、等々の説明が動画を交えてされている。多分授業で活用されているとは思うが、子供たちの興味を引くような図鑑制作に拍手したい。

2019年4月16日のブログより、刺激を受けて、なるほど、確かにと思う。
東大入学式の上野千鶴子さんの祝辞から。
『正解を求めてきた学校教育、しかし社会は、正解のない問いに満ちた世界。多様なものを学び多様な問いに答えていく力をつける。新しい価値は、異文化の摩擦から誕生。未知を求めて、他の世界に飛び出すことが大切。大学で学ぶ価値とは、未知の知を身につけること。』
この祝辞を読み、正解のない世界をより正しく判断し行動する一つの基準は、弱きものを救うことにあるのではないかと思った。平成の時代は、格差社会の拡大となった。国内には、資金運用に1億円以上を保有する人が319万人。時間給5000円(高額なのだが)で2000時間働いても、年収1000万円。一生懸命に働いても、1000万円。動かす1億円を持つ人は、汗水たらした労働はせずに、お金を右から左へと動かす人。労働とは何かとまた疑問を持つ。この矛盾に満ちた社会を立て直す基軸は、人間の価値観、充実感、喜びにあると思う。物の裕福さではなく、心の豊かさを求めていくことである。お金に執着し、自分だけが裕福になれば他人から反感を買うことにもなる。財産ができたことを周囲・環境や運に感謝し、他の人への還元が必要である。お金の魔力は、権力を獲得し、誤ったまつりごとにもつながっていく悪魔。最後は、社会を崩壊させることになる。まさに倫理道徳の考えや心を豊かにする学びが大切であり、大学入学という新たな変革の時期にこのはなむけの祝辞は、好印象を持った。
東大入学式の上野千鶴子さんの祝辞から。
『正解を求めてきた学校教育、しかし社会は、正解のない問いに満ちた世界。多様なものを学び多様な問いに答えていく力をつける。新しい価値は、異文化の摩擦から誕生。未知を求めて、他の世界に飛び出すことが大切。大学で学ぶ価値とは、未知の知を身につけること。』
この祝辞を読み、正解のない世界をより正しく判断し行動する一つの基準は、弱きものを救うことにあるのではないかと思った。平成の時代は、格差社会の拡大となった。国内には、資金運用に1億円以上を保有する人が319万人。時間給5000円(高額なのだが)で2000時間働いても、年収1000万円。一生懸命に働いても、1000万円。動かす1億円を持つ人は、汗水たらした労働はせずに、お金を右から左へと動かす人。労働とは何かとまた疑問を持つ。この矛盾に満ちた社会を立て直す基軸は、人間の価値観、充実感、喜びにあると思う。物の裕福さではなく、心の豊かさを求めていくことである。お金に執着し、自分だけが裕福になれば他人から反感を買うことにもなる。財産ができたことを周囲・環境や運に感謝し、他の人への還元が必要である。お金の魔力は、権力を獲得し、誤ったまつりごとにもつながっていく悪魔。最後は、社会を崩壊させることになる。まさに倫理道徳の考えや心を豊かにする学びが大切であり、大学入学という新たな変革の時期にこのはなむけの祝辞は、好印象を持った。
本年4月より、高校家庭科で「金融教育」が必須で始まるそうだ。「経済」という概念的な内容ではなく、実際にお金を管理・運用する「家計管理」という実践的で具体的な内容からということで、大変興味深い。家計管理の基本(収支バランス、リスク管理等)を理解し、生涯を見通した経済計画(教育資金、住宅取得、老後の備え、リスク(事故、病気、失業等)に対応できる計画的な家計管理方法を学ぶようだ。高校生というよりも、大人にとっても十二分に学ぶべき必須の内容である。
今朝の京都新聞の別冊、『日本人の忘れもの、知恵会議』で、知り合いの教育者が、子供を育むにあたっての最も素直で、誠実な言葉を発信したことに出会い、大変うれしく思います。「自分に与えられた命に感謝し、自分らしく生きることを探求し続けれる人を育てること」、どの子供にも無限の可能性があり、教育者とは、そのをミッションを神より与えられたのだとのことです。今から、33年前に、徹夜で教育論について、マンツーマンで話し合った、あの人が教育界の偉大なる人物になって大活躍していることが令和4年元旦の嬉しい出来事でした。
日本のみやこを表す言葉が、中国から輸入された漢語『京都』で、中国では古代から首都と同義語らしい。奈良平城京のことは、京都と記述し「ミヤコ」と呼び、京都平安京の場合は、京都京都(きょうとのみやこ)と京都が重複するので「京都」だけが残り「キョウト」と呼ぶようになったそうだ。ついでに、日本については、NHKは「ニッポン」で統一、民放は「二ホン」が多いらしいが、どちらでもOK。魏志倭人伝にあるように、中国から倭の国と呼ばれていたが、太陽が出てくる方向にあるから「日いづる国」と言われ「ひのもと」、「日本」と言い出したのは、天武天皇時代、本格的には、奈良時代からである。このようなことを考え出すと、この国の基盤・本質的に重要なことの教えが教育機関・社会や家庭できっちりとできていないことも日本が衰退していく要因ではないかと遺憾に思うのである。
子育ては、振り返れば難しいものと思ってやまない。今から思えば、全ての子供が保有する個別能力をいかに導き出すかが最も大切なこと。好きで時間を忘れて熱中すること、物事の面白みのきっかけみたいなものを与え、それが日々の好奇心・探求心となれば、もしかしたら、個人の大きな能力につながるものとなるかもしれない。最も身近な両親が与える影響は大きなもので、やはり物事の面白み楽しさを与えるものである。また、それは、見聞を広める読書かもしれない。問題は、子たちがいつそのことに熱中するかである。歴史上活躍した人物の日常の暮らしぶりを伺うと、そのヒントがたくさんあるように思う。
子どもの主張大会を聴きに行った。会場は満員で小・中学生12名の発表があった。男子生徒は、3名と少ない。テーマは、バラエティに富んでよかったが、今一つ、大きくこころに響くものがなかったといえば、厳しいかな。美術の重要性についての主張は、絵画や芸術、美術の持つ価値をもっと、認識しようという主張。ユニーク性になるほどと思った。それにしても、いつも思うのは、出席された議員は、その主張を聞かずに、さっさと退散する姿に、うんざりし、思わず、声をかけようと思った次第である。儀礼的や形ばかりの行動は市民としてはなにをかいわんや。