自然現象と社会現象

我々の内と外で起きる出来事は自然現象と社会現象に大別される。

 一般に自然現象は自然がおのずから持っている法則で起きる出来事であり、社会現象は人為が加わって起きる出来事を言う。
 実際に起きる現象は簡単には区分けできない。かつて、天変地異は人為を超えた現象と考えられてきたが、最近の異常気象などは温暖化による人為的な原因として普通に考えられている。
 自然界に人間が存在し生きているのだから,基本的に自然と社会
を切り離すことは出来ないが、便宜的に自然現象と社会現象を区別して考え表現し対処することが多い。
 
 国会の論戦を見ていると、この辺の使い方が怪しい。
 「少子高齢化」「農山村の過疎化現象」「未婚者の増加」「いじめ」(等々)が人為を超えた単なる現象であるかのような言い方は与野党に関係なく用いられる。実は(上記の等々)は限定的ではなく対象になるものが思いのほか多い。また国会論戦だけでなく、テレビに登場する解説者や専門家も区別せず曖昧にしているのをよく見るし、飲み屋でのぶっちゃけた会話でもよく耳にする。
 要するに時代のせいにするのが(普通)になっている。(これでは一方的に言われる【時代】も間方に合わないだろう?)
 人為による社会現象とそれを伴わない自然現象を曖昧にし、(責任逃れ)していることが多い。
 明らかに人為である世界1の国の借金を政治家の誰からも、責任を感じながら申し分けなさそうに話しているのを見たことがない。借金を残され、払わされる子供たちは将来、偉く迷惑するはずだ。1日90人にも及ぶ自殺、12万人を超える不登校だって誰が望んでやるだろうか。耳を疑うような犯罪や事件も皆(最近は~)として【時代の傾向や風潮】として一把一括りで語られ対処し行動するのが【普通】になっているようだ。
 
    【普通】は普通でない。

   ~~~と 出来上がった社会と、穏やかに
成熟した社会とは違う。これも、ごっちゃにしてはいけない。

  
 
   

 

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