世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
1億総白痴化
1970年代始めごろだと思うが、当時有名な時局の評論家の大宅壮一氏(日曜日TBSに可也のお嬢さん?がでている。)が、テレビの時代到来を見て将来「日本人は総白痴化するだろう」と予見していた。アレから30年以上もたつ。私はテレビをよく見る。テレビが罪ばかりとも思わない。テレビで知ったことやテレビだからわかったことも数知れない。しかしあの言葉は
的を得ていたなあとも思う。一見、ハデハデに見える世の中はあちこちきしみ壊れ先行きになんともいえない不安をを感じる。それがテレビと無関係には思えない。大宅氏がテレビの影響に危機的なものを感じていた本当の理由は分らないが、私なりに気になることも多い。
①思考の中断→判断力の弱体化
②情報の分散
③消費の押し付け
④価値の押し付け
⑤擬似的で短絡的になりがちなコミュニケーションにより現実感の希薄化そして喪失。
⑥孤立感・差別感の醸成によるストレスの強化と発散の悪循環 ⑦情報操作の対象者と情報の選択者の意識の混同
⑧刹那的な感情と行動の醸成
テレビを中心とした多くのメディアの視聴率やお金(儲け)優先し理性や知性を欠いた報道は人や社会から理性や知性を奪い、人や社会を壊す一翼を担ってきたと思う。
産業経済の正反対の発展方向果で生ずるこの経済社会やある意味で政治権力をも凌駕するようなマスメディアの力で誘導し今日に至った、この姿そのものが、大宅氏の卓越したな慧眼を証明しているのかも知れない。
話が一方的だから、大宅氏にも一言わせてもらう。
あなたは慧眼の持ち主ではあるが極度の近眼でもあったね。
「総白痴化」と言ったけど、「総」のところだけは違うよ。
声は小さく群れにもならないけれど慧眼以上の心をもって、大言ではなく体現する人間も間違いなく、あちこちに姿を見せているよ。ご安心、ご安心。
今大宅氏が生きていたら、この社会を見て、何て言うだろう?
年のせいか最近目も疲れるしテレビを見る時間も減った。 それ以上に(番組にもよるが)テレビとの間に距離が出来た感じがする。これからは、活字離れから新聞離れと同様、テレビ離れも進むだろう。現象的にはテレビ離れは(良し悪しは別にして)子供の方が大人より早いかもしれない。
いつまでもこんな大人に付き合っても居られまい。