オバマ氏の受賞演説

オバマ氏の受賞は素直に喜んでいるし、理想的な論調の演説もいいが、世界のトップリーダーとして黙過出来ない内容も含んでいた。
 彼は「世界には悪が存在する」とし、ヒトラーや国際テロ組織アルカイダといった存在に対しは武力行使が必要だと訴え、3万人の増派を正当化した。
 この論法を用いると、悪は際限ない。何故なら己を中心とした認識と論法に立っているからである。
 ヒトラーであれアルカイダであれ、本来的(生来と言っても良い)な存在として悪と言えるだろうか?
 少なくても社会的な善悪は自他を越えた社会全体の関係の中で決められるべきものだろう。
歴史的な評価が社会的背景によって正反対に変更されるは常であり、その事が社会的な進歩を生み出すとも言える。
 彼のこの認識や論法は 前大統領が(ならず者国家)と呼び捨てたのと本質的な違いはない。
3万人増派には アメリカの歴史的・社会的背景があるかもしれないと想像していたが、この演説は個人としての問題をより強めた。
 これが世界のトップリーダーであり、ノーベル平和賞に輝く所にこの星の現在の
 限界と到達点を見る。
 
 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )