久しぶりに、やっちまいました。
2年くらい前にアンティークの帯皮を洗って、数々の小穴を大穴にしてしまってから、帯の洗濯はしていなかったのですが、今回、久しぶりに単衣を洗濯~
蒸し暑い日が続いていて、なんかスカッとしたかったんですよ。
今までに単衣は2回自分で洗っていて、一勝一敗。「勝」はお下がりの正絹紬(6/7の着物)で、「敗」は綿ちりめん。今、考えると「勝」の紬はビギナーズラックだったかも…。
「敗」の綿ちりめんもアイロンでぎりぎり着られるように復活できたので、何とかなると思っていた。
今回洗った単衣は、授業でよく着ていた写真の紬。正絹ですが機械織りのB反だったので、トライしてみることに。
↓手洗いして1分間脱水した状態。シワシワしてるけれど、これは想定内
↓生乾きのうちにアイロンをかけた。それなりに復活、と思って後ろを見ると…
↓うわっ 見たこともないたるみ
いろいろ原因を考えてみた。居敷当てが縮んだのかのか? あるいは縫い糸が縮んだか? 居敷当ては脇で表布と一緒に縫われているので、まずは試しに脇縫いを少しほどいてみると…。
↓あれ、脇縫いをほどいてもたるみが取れない
原因を考え直す。そうか…。表布にアイロンをかけたときに表布が伸びてしまい、中の縫い代は「ミミ」があって伸びなかったのが、たるみが出てしまった一因か。
いったん伸びてしまった表布を縮めることはできないので、縫い代の「ミミ」を伸ばすことに。
↓「ミミ」にはもともと切り込みが入っていたけれど、それだけではこれ以上伸びないので、もっと切り込みを増やしてみた
脇のたるみは、これで少しは目立たなくなったかしら…。
そして背中心のたるみは、背中心に縫い留めてある居敷当てをほどいて縫い直すとそれなりに目立たなく。
↓いやはや、修復に手間取ってしまった。やっとここまで回復
試しに着てみたら、脇のシワシワがかなり目立つ。洗ってすごくさっぱりしたけれど、その代償は大きくて、はぁ~洗濯は完敗なのでした