27日㈮、10時から綾部市自治会長総会に出席。
綾部市全域の自治会長さんが参加されるはずなのだが、半分ほどしか参加しておられないので、会場の市民センター中央ホールはほとんど埋まっていない。
会場設定や開催の方法、また開催の必要性など、何か検討しなければならないのではないかと感じた。最近は60代も現役世代でお勤めの方が多く、平日昼間に出席するのはなかなか難しいのだと思う。
12時半からは綾部ロータリークラブ(河野義方会長)の例会にお招きいただき、卓話の講師を務めた。今年は16年ぶりに知事の交替があり、現時点では京都府の新年度予算も目新しいものがないので、いつもの府政報告ではなく、「議会力は市民力」と題して、次のようなお話をさせていただいた。
【卓話要旨は以下のとおり】
手元にお配りしたのは、昭和53年の市議選開票結果の京都新聞(号外)です。40年前の選挙ですが、この時は定数28に40人の立候補があり、大票田の綾部地区からは10名以上の立候補がありました。
投票率は90.64%と驚異的な数字です。4年前の市議選投票率は61.49%と過去最低で、1月の市長選が10%下がりましたので、今夏の市議選もさらに下がり、52~55%になるのではないかと危惧しています。
当時は選挙に活気があり、綾部の町にも活気がありました。
議員、役所、市民は「三すくみ」の関係です。
議員は役所に強く、役所は市民に強く、市民は議員に強い。市民にとっては議員の数が多いほど選択肢が増え、自分たちの声を行政に反映させやすくなります。市民が行政に声を反映させようと思えば、議会の力が強くなくてはなりません。「議会力は市民力」です。
人口減少で議員が出せなくなった地区からも「やっぱり、次はなんとか出したい!」という強い声もあります。
今、綾部市議会では定数減の議論が出ており、昨日の新聞報道によると市民アンケートの結果では18議席の現状維持が一番多く225名、1減の17議席が92名、3減の15議席が66名、2減の16名が61名と続いているようです。私も現時点では現状維持に賛成です。
40年前、綾部市の人口は43,000人でしたが、現在33,000人と1万人減少しています。
しかし、有権者数は当時が31,892人、現在は28,518人。実はそんなに減ってません。当時は1議席あたりの有権者数が1,139人でしたが、現在は1議席あたり1,584人です。
今、定数削減しても、さらに市民と議員の距離が空き、市政への関心が下がるだけではないかと思います。市議選、府議選と綾部ではしばらく選挙が続きます。ぜひロータリークラブの皆さんにも政治や選挙に関心を持ち、自分達のために議会をどう活用するのか?選挙をきっかけに考えていただければ幸いです。
夕方に届いたあやべ市民新聞には、綾部市議会の定数削減に関して実施された市民アンケートの記事が掲載されており「議員定数『17人』が最多」との見出しがあったが、これはミスリードではないだろうか?
「18人の現状が適当」と回答した市民が225人で、「17人が適当」と答えた方が92人なので「最多は18人」ということになるのではないだろうか。
たしかに、減らした方が良いと考えられた方の総計は274人で、現状維持と回答された225人よりも多いが、この差は賛否拮抗していると分析できるのではないかと思う。
議会や議員がどうあるべきか?様々な議論が起こることは関心が高まることにもなり、望ましいことだと思うので、5月10日から開催される議会報告会でも様々な議論が行われることを期待している。
15時からは「NHK朝の連続テレビ小説誘致推進協議会」(会長:山崎善也綾部市長)の総会に出席した。城福健陽副知事にも顧問として出席していただいた。グンゼ創業者の波多野鶴吉・はな夫妻をNHK朝ドラに!という運動を市民が集まって展開している。
NHK大河ドラマに「明智光秀」が取り上げられることが決まったが、この誘致活動には10年の歳月を要した。波多野鶴吉・はな夫妻の活動も、粘り強く継続してやっていきたい。
夕方は事務所に来客あり。
夜に家に帰るとニュースでは南北首脳会談の話題で持ちきり。
歴史的会談だが、拉致問題への言及はなく、北朝鮮国内の「政治犯」への人権抑圧も何ら問われない、金正恩ペースでの会談となった印象だ。
森友問題も、加計問題も、セクハラ問題も、自衛隊の日報問題も、日本では総理大臣や大臣、事務次官というような国を引っ張る人たちが、子どものつくような単純なウソにウソを重ねるので、一回リセットしないことには、世界からバカにされて置いてけぼりになっていくように思う。