四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

原子力防災対策について

2025年03月04日 | 京都府議会

日㈪雨の降る中、歩いて綾部駅へ行き、朝7時12分発の特急で京都に向かった。もう一本後の7時53分発の特急は週末しか運行していないことに昨夜、気がついたので早く家を出た。

 10時までに府庁に着くためには、7時12分発に乗るしかない。これだと早く着きすぎるが、仕方ない。

 10時から予算特別委員会の警察本部の書面審査。午後は商工労働観光部の書面審査。共に質問はなし。

 夜は京都泊まり。

 

日㈫午後予算特別委員会危機管理部の書面審査。質問は「原子力防災」について。

 京都府は原子力発電所の立地県ではないが、福井県の若狭原発群に隣接しており、府内にPAZ(10キロ圏)、UPZ(30キロ圏)を抱えている。圏域内人口は立地県の福井県よりも多い。舞鶴市は全市がすっぽりUPZに入るし、綾部市も約半分がUPZ圏だ。

 立地県である福井県と京都府では、原発に関する情報提供や避難計画の実効性、地元の地域振興対策などで大きな差を付けられている。

 そのため京都府は、UPZ内の自治体には等しく、いわゆる「同意権」(原発の安全性を確認した上で稼働に同意する権利)を法制化するように国に求めている。

 ただ、同意権も持っているだけでは意味がなく、京都府が「それを行使するぞ」という迫力を持っているかどうかも重要なことだ。

 そのため、原子力防災について京都府の本気度を問うたが、京都府は国や関電の言いなりで全く府民の側に立っていないことが分かっただけで、今日は国や関西電力に質問しているのかと思うほどの酷い答弁だった。

 この3年間、知事やUPZ内の首長と国や関西電力との協議の場である「地域協議会」は一度も開催されておらず、事務方レベルの「幹事会」を年に一度、開催しているだけとのこと。

 昨年8月に開催された「幹事会」の議事録を読むと、UPZ内の自治体の副市長さんらは「地域協議会」の開催を要求しておられたが、京都府は全く動いていないようだ。そんなことでは舐められるだけだ。

 

 また、昨年2月に関西電力は使用済み核燃料を保存用プールから出して、地上で自然の空気で冷やすという「乾式貯蔵施設」の設置計画を通告してきたが、それに対してもようやく8月になって事務方レベルの幹事会を開催し、国や関電に説明を求めているという対応の遅さには「そんなことでいいのか?」と疑問を呈した。

 「乾式貯蔵施設」は新たに原発を増設するような重要な問題であるが、私も先日、市民団体の方々に話を聴くまで認識していなかった。

 高浜発電所内には敷地が少ないので、裏山の急斜面をさらに削って50度以上の急な崖の下に設置することになっていて、これに対しては国の原子力規制委員会委員ですら公式の場で強い懸念を示しておられたが、京都府はこれについて問題視する気もないようだ。

 「まずは早く住民説明会を開催するべきではないか?」と要求したが、何度そう言っても「住民への広報はチラシの新聞折込が一番有効」と繰り返すばかりで呆れた。

 最後には「そういう方法(住民説明会)も検討の俎上には乗せたい」という答弁を引き出したが、SNSや折込チラシだけではなく、やはり住民に直接説明し、意見を聴くべきだと思う。

 

 「乾式貯蔵施設」は核燃料サイクルが成り立ってこその話だが、青森県六ケ所村の再処理施設はいまだに稼働の目途も立っていない。フランスに輸出するという話も本当に可能なのか、よく分からない。可能ならさっさとやれば良いと思う。

 「こんな甘い対応では、国や関電からすれば京都府は御しやすいと思われてしまって、とても同意権の獲得なんかできませんよ」と主張したが、通じていないようだった。

 避難路整備についても、福島事故から14年、いまだ何ら完成の目途は立っていない。「どれだけの避難路整備が必要か、概算を見積もって、それを国や関電に提示しているのか?」と質問したが、「それはその都度考えることなのでやっていない」という回答だった。

 「原発のUPZは京都府の北中部の舞鶴市、綾部市、福知山市、宮津市、伊根町、南丹市だけの問題だと思われているかもしれないが、大飯原発から琵琶湖まで25キロ、高浜原発から30キロですよ。琵琶湖を水源としている地域も他人事ではなく、何かあったら京都府は終わりますよ。京都府全体の問題として、もっと強く国に安全・安心対策を求めなければ、何百年待っても同意権なんか得られませんよ。こんな京都府の対応では私は不安になりました」と憤りの意見を述べて締めくくった。

京都府議会のHPから質問は動画でご覧いただけます。(質問の数日後から約1年間)

 

 委員会終了後京都アリーナについて角田幸総文化施設政策監らから質問していたことの説明を受けた。納得いかない部分があったので、再度回答してもらうように求めた。

 夜は京都泊まり。


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健康福祉部への質問「児童相談所の一時保護」について

2025年02月27日 | 京都府議会

27日㈭10時から予算特別委員会に出席。健康福祉部の書面審査を行う。

 私の質問「児童相談所の一時保護」について。

京都府議会(録画中継)で、質問の数日後から約1年間、ご覧いただけます。

 

 一時保護は虐待を受けている子どもを救うための手段であるが、これがしばしば保護者と児相の間のトラブルの原因となっている。それはあまりに児相側が児童と保護者の「面会や通信を制限」することに起因している。

 児童虐待防止法十二条には一時保護児童と保護者の「面会と通信の制限」を行う場合の要件「児童虐待の防止及び児童虐待を受けた児童の保護のため」と規定されているにも関わらず、これまでは「児童虐待を受けている疑い」の時点で児相所長に「面会と通信の制限」を許してきた。警察の事情聴取に例えると「任意聴取の段階で身柄拘束をしている」ということになる。(警察に逮捕された場合でも弁護士との接見は認められているが、児相ではそれも制限される)

(面会等の制限等)
第十二条 児童虐待を受けた児童について児童福祉法第二十七条第一項第三号の措置(以下「施設入所等の措置」という。)が採られ、又は同法第三十三条第一項若しくは第二項の規定による一時保護が行われた場合において、児童虐待の防止及び児童虐待を受けた児童の保護のため必要があると認めるときは、児童相談所長及び当該児童について施設入所等の措置が採られている場合における当該施設入所等の措置に係る同号に規定する施設の長は、内閣府令で定めるところにより、当該児童虐待を行った保護者について、次に掲げる行為の全部又は一部を制限することができる。
一 当該児童との面会
二 当該児童との通信

※厚労省は現状では違法の可能性が濃厚であり、今国会で「虐待の疑い」だけで面会や通信の制限ができるように法改正しようとしているが、私は反対だ。

 

 昨年12月議会の一般質問でも、児童相談所の一時保護の問題点を西脇知事に質した。それに対する答弁は下記の通りだった。

知事答弁 京都府では国制度改正に先行して、令和5年度から、児童相談所から独立した「意見表明支援員」を配置し、子どもの意見を勘案して児童相談所との連絡調整を行える仕組みを構築してきた。

 

 この知事答弁の中で「児童相談所から独立した」という部分が気になっており、その「意見表明支援員」とは、誰が選考し、監督し、報酬を支払っているのか?と今日の予算委員会で質問したところ、「それは児童相談所を所管している青少年・家庭支援課である」という答弁だった。

 青少年・家庭支援課では、これまでから児童相談所の暴走を食い止められていないと感じており、それで児相から「独立」していると言えるのか?と疑問を呈した。

 「意見表明支援員」だけでなく、我々のように保護者から相談を受けた議員や弁護士等も子どもの意見を聴けるようにするべきではないかということと、子どもが自らの意思で保護者や友人、弁護士等と連絡を取る手段を保障することも必要ではないかと提案した。

 今の状態では児相職員から虐待されている子ども(実際にそういう事件が相当数、発覚している)がそれを外部に訴える術すらない。

 もう1点、私が相談を受け、これまで何度も府議会で取り上げてきた平成30年の福知山児童相談所による「誤認保護」事案について、「裁判所への申し立てを取り下げた後、そのことを反省し総括したのか?」と、昨年2月に行った私の問い合わせに対し青少年・家庭支援課からは一切回答がなかった。

 昨年2月末に問い合わせて、なかなか回答がないので3月に催促した際に課長は「私が直接児童相談所に行って調べてこないと分からないため、2月議会の閉会には間に合わないが、改めて四方先生の事務所に説明に伺います」と言うので、ずっと待っていたが、結局電話の一本もかかってこなかった。

 そこで、昨年12月議会で一般質問するしかないと思い、その原稿を書く前に財政課を通じて青少年・家庭支援課に文書で問い合わせた。

【質問】平成30年度の「福知山児相から家裁への申し立て取り下げ」(誤認保護事案)の顛末についての報告書及び、それを総括し再発防止策をまとめた書類は存在するか?存在するなら、その資料を提供いただきたい。

【回答】ご依頼があった資料は存在しませんが、本事案について、児童相談所内において、弁護士も交えて対応のふりかえりを行い、課題や改善点の整理を行っているところです。

 という上記の回答文書を得たが、6年経ってもいまだに対応のふりかえりや再発防止策をまとめていないのか?と呆れて、それを一般質問で問い質したところ、健康福祉部長からは

答弁 議員御指摘の一時保護事案につきましては、平成31年1月から2月にかけて、

①虐待のおそれがある場合の子どもとの面談の在り方や

②保護者の意に反して一時保護を行う場合の対応の在り方などについて、計4回にわたり関係機関や第三者の弁護士などから意見を伺い、福知山児童相談所において振り返り、総括をし、その後の対応に活かしているところでございます。

 と答弁があり、誤認保護していた子どもを返した平成30年12月の直後に4回の会議を行っていたことがようやく判明した。

 

 今日は「その会議の議事録や内容メモは文書で存在しないのか?」と質問したが、「文書にはしていません。文書は存在しません」の一点張り。

 「誤認保護という大変重大な問題を起こしておきながら、その反省は口頭で話し合っただけ、報告は口頭で家庭支援課に連絡しただけで、報告を受けた側も文書を残していない」といういい加減なことで京都府行政は良しとするのか?と何度か健康福祉部長に質したが、「これを反省し、以後は文書で残して共有するようにします」という答弁に終始した。

 「文書が存在する」となると、保護者等から文書の開示請求をされることを恐れているのではないかと思うが、こんなことで良いのだろうか?

 


 

 予算委員会後は綾部に戻り、19時から綾部中学校PTAの役員引継会に出席した。

 令和5年度・6年度に会長を務めてきたが、3月末で退任し、7年度は松本真一会長にお世話になることになった。

 私は長男が綾部幼稚園に入学した14年前から、幼稚園、小学校、中学校、高校でそれぞれPTA会長や本部役員をトータル6年務めたが、「PTAはやりたいことをやる、やりたくないことはやらない、やりたくない人はやっている人の足を引っ張らない」という精神が大事だと感じている。

 今年度は「PTAの入退会が自由だ」「PTAをぶっ壊す」という人達が世の中に増えてきていることを知った。幸い、綾部で私のところにそういうことを言ってこられる人はなかったが「いずれは出てくるかもしれない」と皆さんにお話した。

 その時には「ぶっ壊す」という負のエネルギーよりも、同じ世代の子どもが同じ学校に通っている保護者同士、保護者と教師が子ども達のために、何をどうしていくか、できる範囲でやれることを模索していくという正のエネルギーで高め合ってほしいと願っている。

 末っ子の中学校卒業により、私は小中学校PTAからも卒業するが、気持ちはいつまでも綾部中学校PTA会長として、何か綾部中学校のためにお役に立てることがあれば協力したいと思っている。


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府立高校の体育館空調は3年を目標に整備

2025年02月26日 | 京都府議会

25日㈫今日から予算特別委員会の書面審査で、各部局への質問が始まった。予算特別委員会には半数の府議が所属するが、私は2年ぶり。

 午後まず総務部の書面審査。さすがに4期となり、若手の皆さんに時間を譲るため、質問はなし。夜は京都泊まりで、久しぶりの情報交換。

 

26日㈬10時から総合政策環境部(環境部門)の書面審査に出席。

 午後教育委員会の書面審査で、ここでは質問した。

 まずは「府立高校の体育館空調の整備」について。令和7年度には1億6千万円の予算(2千万が国庫支出金、残りは起債)で、特別支援学校2校の体育館にGHP(ガスヒートポンプ)の空調を設置することになっている。

 LPガスでの空調整備は災害時のことを考えても、ランニングコストを考えてもメリットがあり、LPガス協会との勉強会を重ねて、以前から委員会等で要望していたため、今回GHPを採用していただけたことはありがたい。

 

 まずはモデル的に特別支援学校2校を整備するとのことだが、早く全ての府立高校の体育館に空調を整備することが望まれている。

 「総額いくらかかるのか?」と質問すると、「細かくは計算できていないが、ざっと30~60億円ではないか」という管理課長の答弁があったので、「何年で、全ての府立高校に整備する計画か?」とさらに質問したところ、「教育委員会としては、3年程度での整備完了を目指している」という答えだった。

 学校では熱中症を心配しておられるし、地震等の災害の際には体育館は避難所ともなるので、こういうことには積極的に起債して早くやることが重要だ。

 我々議員も財政課にプッシュしていかなければならない。

 今回は文科省の「空調設備整備臨時特例交付金」(100%起債充当、50%を交付税措置)を活用するので特別支援学校に限定されているが、総務省の「緊急防災・減災事業債」(100%起債充当、70%を交付税措置)など、「他にも有利な起債をする方法も考えて、早期に整備してほしい」と強く要望した。

 もう一点は「高校入試制度」について。

 2年後から新制度になり、前期試験でほぼ全ての合格者を決めることになるので、受験生にとってはその方が良いだろうと高く評価している。

 一方、最近の私学無償化のこともあって私学志願者が増えており、今年は私学専願でも不合格になったという話を聞いたので、「私学にはそれぞれの経営事情があるだろうから、今後は公立が全ての生徒を受けるという姿勢で取り組んでほしい。学力に課題があって私学専願でも不合格となった子に定時制か通信制しかないというのではなく、清明高校(北区)や清新高校(京丹後市)のような単位制の高校、もしくは単位制コース等を中丹地区の通いやすいところに新設してほしい」と要望した。

 

 また、「綾部高校のスポーツ総合専攻は今年人気があり、40人定員に約60名の志願者があった。その20人を不合格にするのはもったいない。綾部高校の他の学科や他の中丹の高校が定員割れしているならば、その人数をスポーツ総合専攻に回すなどして、子ども達がせっかくスポーツをやりたい!と思って志願する気持ちを大切にしてほしい」と求めた。

 「それは難しい」という答弁だったが、「難しいことに取り組むのが仕事だ」と意見した。子どもが「問題が難しい」と言って来たら、京都府では「難しいから諦めなさい」と言うのだろうか?

 勉強が苦手でも、スポーツが好きな子はスポーツ総合専攻で体と心を鍛えて、人生を切り拓く力をつけるのも良いと思うし、そのことで地元就職する若者を増やすことにもつなげられるのではないかと思う。

 中丹地区では、綾部高校と西舞鶴高校の人気が高い。これは「学校に通いやすい」という立地も影響していると思う。

 定数を単純に人口比で減らすのではなく、志願者数も加味して、人気のある学校の定数はむしろ増やすことも考えてほしいと述べた。

 また、綾部高校のスポーツ総合専攻を充実させるためには、綾部高校の体育教師の枠を増やすべきではないかとも提案した。

 

 夜は京都泊まり。


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綾部は雪、京都は晴れ

2025年02月19日 | 京都府議会

19日㈬朝から雪。先日に比べると若干少ないか。家の前と事務所前を雪かき。

 いつもよりは少し早めに綾部を出て京都へ。京都は全く雪なし。日射しで少し暖かいくらい。

 12時半から議員団会議13時15分から本会議で一般質問(初日)本会議後、常任委員会で議案の採決など。

 夕方には農林水産部に調査依頼していた案件について、それぞれの課長から報告を聴く。

 夜は京都泊まり。

 

20日㈭12時半から議員団会議

 綾部市明るい選挙推進協議会の呼びかけで「府政を見る会」の傍聴の方々が来られており、挨拶に伺った。

 13時15分から本会議で一般質問(二日目)終了後、予算特別委員会全体会で先議する議案の採決。

 公舎会にて、北部府議と知事らで懇談。京都泊。

 北部府議での二次会の後、舞鶴市の池田正義府議と歩いて帰る。「今から思えば1期、2期の頃は楽しかったですね。井上先生、池田先生と中丹3市が同期で僕は本当に良かったと思ってます。今から考えるとあの日々は人生の中でも相当楽しい時間でした。また今度、井上先生を誘って久しぶりに三人で飲みましょう!」などと話しながら。

 

21日㈮昼に蕎麦を食べに行こうとしたら、「人手不足で閉店」との貼り紙。府庁の周りでも1軒、また1軒と店が減っている。

 12時半から議員団会議13時15分から本会議で採決一般質問(三日目)

 その後は予算特別委員会の全体会と小委員会。来週から予算特別委員会が始まる。

 

 終了後、綾部に戻り、事務所で溜まっていた書類を整理した後、あやテラスにて日本財団「職親(しょくしん)プロジェクト」京都北部説明会に出席した。

 いわゆる更生保護雇用主の活動だが、神様のような崇高な活動をしておられる企業家の方がたくさんおられることを知った。

 良いお話を聴かせていただき、終了後は懇親会にも出席した。

 綾部、福知山、舞鶴、亀岡などから若手の企業家がたくさん参加しておられた。こういったつながりが盛り上がっていってほしいと願う。


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「赤」の着物議会

2025年02月17日 | 京都府議会

17日㈪今日は府立高校の前期受験日。温二郎は若干緊張して綾部高校に出かけて行った。良い結果が出ることを願っています。

 10時過ぎ事務所を出て京都へ。12時半から議員団会議に出席。

 今日は2月議会の代表質問の初日。例年、和装振興議員連盟からの呼びかけで「着物議会」となる。

 NPO法人京ごころという団体で着付けもしていただいてレンタルしている議員が多いが、いつも地味な着物なので今年は派手に「赤」にしてみた。

 スーツで「赤」という選択はできないが、着物なら「赤」でもいける。

 現代人にとって「着物」は非日常のものなので、このくらい思い切る方がいいだろうと思った。これで歩くと会う人、会う人に驚かれたが、一緒に写真を撮ろう!といつになく誘われたりして嬉しかった。

 荒巻隆三府議(東山区)、池田正義府議(舞鶴市)と。

 能勢昌博府議(長岡京市、大山崎町)と。

 

 代表質問が終わると着物を脱いで、19時過ぎに綾部に戻った。途中、雪が激しく降っているところもあったが、綾部はまだそんなに降っていなかった。

 明日は朝から若宮神社の厄神さんの祭礼に参列する。その後、議会に行くのであまり降らないでほしい。


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北陸新幹線と外資のスキーリゾート計画

2025年02月12日 | 京都府議会

12日㈬今朝は空気が凍るように冷たく、事務所のストーブをつけたら2℃。今シーズン最低だった。

 10時過ぎ事務所を出て、京都へ。12時半から自民党府議団の議員団会議に出席。

 13時15分から本会議。2月議会が開会し、知事による令和7年度当初予算案の提案理由説明が行われた。その後、全員協議会総務部長から議案の説明を受ける。

 全員協議会終了後、先議すべき議案についての常任委員会が開催されて質疑を行った。

 

 委員会の終了後、17時前に綾部に戻り、午前中に事務所に電話がかかっていた高倉町の自治会長さんからの府道関係の相談について対応。

 自治会長さん、そして土木事務所長と連絡を取り合ったが、要望箇所についてハッキリしない点があったため、現地を確認した上で自治会長さん宅を訪問。詳細が分かったので、土木事務所長に電話をして善処をお願いした。

 

■北陸新幹線と外資のスキーリゾート計画

 北陸新幹線に関して、長野県在住で友人の大関松男くんがある情報を教えてくれた。

「北陸新幹線沿線沿いのスノーリゾートでは外資ファンドによるスノーリゾート再開発事業も始まってますから、京都につなげたい人は、京都以外にたくさんいるんだと思いますよ」

「現在、高度経済成長真っ只中の東南アジアにとっては日本への旅行は夢ですからね。金沢延伸、敦賀延伸でここまで欧米豪、東南アジアが増えれば、京都関空へとつなげたい勢力もたくさん出てくると思いますよ。うちにくる外国人も大概は関空⇔成田羽田を動いてます。私個人的には、新幹線は敦賀までで十分だと思いますが😆」

 

 そうなのか…外資か…と思って、「北陸新幹線、外資、スキーリゾート」で検索すると「元GICの日本代表、2000億円をかけて妙高高原にスキーリゾートと高級ホテルの開発へ」という記事などが上がってきた。

 

 大関くんとは、私が東京で働いていた23才の頃、都議選の選挙事務所で知り合った。

 今は国民民主党の代表代行になっておられる古川元久さんから「源太郎くん、古川事務所からということでボランティアに入ってくれないかな?」と頼まれて、28才の民主党候補の事務所に手伝いに行っていた。

 大関くんは当時まだ大学生だったが、その後、実家の長野県湯田中温泉に帰って、家業の旅館を経営している。

 彼は私が府議になってすぐの2011年に「インバウンド」のことを初めて教えてくれた人でもある。

参考:2011年7月27日付blog「視察二日目」

 今でこそ「公害」とまで言われるほどになった「インバウンド」も当時は新しい言葉だった。「うちみたいな田舎の旅館でも、欧米からの外国人客で平日も満室です」と2011年当時の私たちには考えられないようなことを言っているので驚いた。

 

 なぜ彼が「インバウンド」を早くに知っていたかというと、彼の温泉の近くには地獄谷温泉があり、ここはサルが温泉に入ることで有名。その写真が欧米では「スノーモンキー」としてすでに有名になっていて、外国人が押し寄せていたのだ。

 大関くんとは日頃はほとんど連絡を取り合っていないが、時として大変有益な情報をくれる友人であり、彼が教えてくれた外資ファンドが北陸新幹線にも影響しているのかもしれないなと思って、記事を読み進めていくと「あれ?」と思った。

 これは「米原ルート」(それも複々線化)を想定している地図ではないのかな?

 そりゃ、外資が30年後にも完成しない「小浜京都ルート」を求めるはずはないな。上の方ではすでに「米原ルート」で話がついているのかもしれない。

 

出典:Former GIC Japan head Ken Chan to develop ¥20 billion ski resort in Myoko with luxury hotels


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金沢21世紀美術館と石川県立伝統産業工芸館

2025年01月29日 | 京都府議会

29日㈬特別委員会の視察2日目。9時半にホテルを出て、金沢21世紀美術館へ。

 2004年(平成16年)に開館した金沢市立の現代アートの美術館で、全国屈指の人気を集めている。公的施設では数少ない「成功事例」だと思っている。

 「小京都」とも言われる金沢市伝統や歴史を重んじる気風があり、現代アートに対しては当初反発もあったようだが、当時の山出保市長の熱意で誕生した美術館だとのことだった。

 今回の視察では、特に金沢市内の全ての小学4年生(59小学校、約3800人)を招待して、現代アートに触れてもらっている「ミュージアム・クルーズ」事業のことを調査した。

 美術館のオープン前から勤務されている女性職員の方が実に丁寧に事業のことを考え、進めておられることがよく分かった。こういう方々の「熱」が多くの集客につながっているのだろう。

 「ミュージアム・クルーズは種まきの事業。でもこれを地道に長年取り組んできたことで、再びボランティアなどとして美術館に帰ってきてくれる若者も増えてきた。これをきっかけに美術に関心を持つようになったという若者もいる」とおっしゃっていた。

 館内見学もさせてもらった。ちょうど「すべてのものとダンスを踊って~共感のエコロジー」という展覧会が開催されていた。

 国内ミュージアムでは東京の国立科学博物館や東京国立博物館と常に上位を争う来館者数があるという。有名な作品「スイミングプール」は大勢の人が囲んでいた。プールの下に回ることもできる。

 

 午後石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)を視察した。加賀百万石の前田家が伝統工芸や文化活動を奨励したので、石川県には多くの伝統工芸品がある。九谷焼、加賀友禅、輪島塗、金沢箔など、数え切れない。京都府に次いで、経産省指定の伝統工芸士が多いそうだ。

 兼六園に隣接しており、観光客を引き寄せるのに好立地でもある。

 輪島塗の輪島市、珠洲焼の珠洲市、七尾和ろうそくの七尾市など、昨年の能登半島地震で大きな被害を受けられ、伝統工芸品にも大きな影響が出たそうだ。

 七尾市の和ろうそく店「高澤ろうそく店」の店舗再建プロジェクトに協力して、和ろうそくセット四季あかり(1320円)を購入した。仏壇で使おうと思う。

 視察はこれで終了し、金沢駅から北陸新幹線で敦賀駅へ、敦賀駅から特急サンダーバードに乗り換えて京都駅へ。そこから特急きのさきで綾部駅へと帰り着いた。金沢を15時04分に出て、綾部に18時48分着なので、乗り換え2回あったのに、まあまあ近いなと思った。

 金沢の方々は「サンダーバードを関西から金沢、和倉温泉へと通すように、ぜひ京都からも応援してほしい」と口々におっしゃっていた。私たち京都府民も北陸とのつながりのために、その声を上げていかないとなと思った。


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敦賀市の「おぼろ昆布」

2025年01月28日 | 京都府議会

28日㈫午前中の宇治市での視察を終えて、午後は高速道路を北へ走り、福井県敦賀市に向かった。

 途中、滋賀県では雪に覆われた伊吹山が見えたが、例年よりも雪が少ない感じがした。さらに北上すると浅井長政とお市の方の悲話が残る小谷城跡も見えた。

 敦賀市役所は令和4年に新築されており、立派な庁舎だった。敦賀市議会の山本武志副議長に迎えていただいた。

 敦賀市での調査テーマ「食文化ストーリー創出・発信事業 敦賀のおぼろ昆布加工技術保護と継承に向けて」敦賀市教育委員会文化振興課の奥村香子さんから説明を受けた。学生時代は京都で8年過ごされたとおっしゃっていた。

 最初に「おぼろ昆布を召し上がったことがある方は手を挙げてください」と言われて、私も含めてほぼ全員が手を挙げた。「さすが京都の方々ですね!」と褒められたが、話を聴いていくにつれて「おぼろ昆布」と「とろろ昆布」の違いが分かっていなかったと気がついた。

 おぼろ昆布」は酢漬けにした昆布の表面を刃物(アキタと言う)で削り出して面状にしたものを指し、その端切れなどを固めて機械で削ったものは「とろろ昆布」と言うようだ。私が食べたことがあるのは、たぶん「とろろ昆布」だろう。

 「おぼろ昆布」の生産は敦賀市が全国8割のシェアを占めていて、今年、国登録無形民俗文化財に選ばれることが決まっている。

 敦賀は本州のほぼ真ん中で琵琶湖の真北に位置しており、北海道から昆布を送り、京都に届けるのに最適地だったことで、古来から細工昆布(おぼろ昆布、とろろ昆布の総称)が盛んに作られてきたそうだ。

 しかし、現在は徐々に作り手が減っており、今後はこれを未来に残すための方策を検討しておられると教えていただいた。文化振興課の職員さんでありながら、商工振興課のようなお話もされるので、「縦割り感覚を持たない優秀な方」だと思った。

 敦賀市での視察を終え、そのままバスで宿泊地である金沢市に向かった。

 金沢市に向かう途中は何度か吹雪に見舞われたが、金沢市内にはほとんど雪が積もっていなかった。北陸は豪雪なのかと思っていたら、ここ数年は北陸も「温暖化」らしい。

 しかし、夜になると雪が降ってきて、みるみるうちに積もっていった。


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宇治市で「宇治学」を調査

2025年01月28日 | 京都府議会

28日㈫朝7時12分の特急に乗り、京都駅へ。堀川八条の交差点で、副委員長を務める文化力と価値創造に関する特別委員会(田中美貴子委員長)の管内外視察のバスに合流した。

 まずは宇治市役所へ。特別委員会では本来、管内視察が行われないが、委員会での議論の中で「文化首都・京都と言いながら、私たちは京都府内の文化をそれほどしっかり調査・研究したことはないがそれで良いのか?」という話になったので、正副委員長会で相談して議会事務局に検討を依頼した。

 現在の府議会の規定では「特別委員会での管内視察は難しい」ということだったが、今回は「管内外視察」ということにして、まずは田中委員長の地元である宇治へ行きましょう?と提案した。

 

 田中委員長も宇治市議会や宇治市教委に視察の受け入れをお願いし、趣旨を丁寧に説明していただいたのだろう。宇治市議会では松峯茂議長らにお出迎えいただいた。松村淳子市長も冒頭、挨拶にお越しいただいた。

 宇治市では「宇治学」について調査。総合的学習の時間を活用して、「宇治学」という地元のことを学ぶ教育を進めておられるとのこと。副読本も自ら作成し、本格的だった。

 説明宇治市教育委員会の木上晴之教育長に加え、宇治市立小倉北小学校の市橋公也校長の話を聴いた。市橋校長が市教委におられた時に「宇治学」が始まったとのことだった。

 宇治市は京都に近く、古くからの交通の要衝であったり、貴族の別荘があった場所大変歴史豊かな町だと思っている。

 三重県の伊勢神宮のある場所も「宇治山田」という地名で、このことからも伊勢と京都、京都と宇治の関係が密接だったことを表していると思う。

 

 「宇治」の名前の由来になっている「菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)」は応神天皇の息子で、仁徳天皇の弟に当たる。

 菟道稚郎子は応神天皇の在世40年1月に皇太子となったとされ、日本書紀には、

 皇太子即位の翌年に応神天皇が崩じたが、菟道稚郎子は即位せず、大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)と互いに皇位を譲り合った。菟道稚郎子は菟道宮に住まい、大鷦鷯尊と皇位を譲り合うこと、3年に及んだ。

 長い空位が天下の煩いになると思い悩んだ菟道稚郎子は互譲に決着を期すべく、自ら果てた。大鷦鷯尊は驚き悲しんで、難波から菟道宮に至り、遺体に招魂の術を施したところ、菟道稚郎子は蘇生して妹の八田皇女を後宮に納れるよう遺言をし、再び薨じたという。 

 と書かれている。

 

 「謀略」の香りがプンプンする。大国主命の「国譲り」と同じく、おそらく菟道稚郎子は天皇として即位したものの、兄である仁徳天皇に謀殺され、歴史から葬られたものと私は思う。

 菟道稚郎子は古事記では「宇遅能和紀郎子」と書かれており、綾部に与えられた「何鹿(いかるが)」と同様の蔑称ではないかと感じる。そういう意味で綾部と宇治には、真の歴史を世に出すためのスイッチがあるのだと思う。

 綾部でも「綾部学」をやりたい。

 

 もう一人の説明者宇治市内産の本簀(ほんず)抹茶生産農家である京都宇治茶房「山本甚次郎」の六代目圓主・山本甚太郎さん。自らも「宇治学」の教壇に立ち、子ども達に「宇治茶」に愛着と誇りを持ってほしいと活動しておられるそうで、その様子を熱く聴かせていただいた。

 本簀というのは葦(ヨシ)を編み上げて作った葦簀(よしず)の上に藁を置いて遮光するお茶の育て方のことで、今ではほとんど行われていない大変希少価値のある育て方最高級のお茶が生産できるそうだ。葦簀の間から落ちる「玉のような露」が「玉露」の名前にもつながっている。

 

 お話の後は宇治市内の商店街にある1848年(嘉永元年)に建てられた築170年の店舗兼住宅を見学させていただいた。この店舗兼住宅は「国選定重要文化的景観」に指定されているそうだ。

 店舗の奥には茶工場があり、現役最古の「堀井式碾茶乾燥炉」が稼働していた。葦も置いてあった。

 ずいぶん古い建物で、お風呂は薪で焚く方式だが、ここにはご両親が今も住んでおられるとのこと。

 宇治の街には平日にもかかわらず観光客が多く、今日はこれでも少ない方だとおっしゃっていた。

 商店街で昼ご飯を食べ、午後は福井県敦賀市に向かった。敦賀市では「おぼろ昆布」の食文化を調査。内容は改めて。


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監査委員として実地監査へ

2025年01月23日 | 京都府議会

23日㈭午前中「げんたろう新聞」の制作作業。昼前に綾部を出て府議会へ。

 午後、監査委員として実地監査へ赴く。最初は京都府土地開発公社へ。藤森和也理事長らから説明を受けた。

 土地開発公社には綾部市内でも綾部宮津大江線の用地買収業務を京都府から受託していただいている今後の業務の見通しについても質問し、意見交換した。

 福知山市三和町の北部中核工業団地も、あと3区画で完売となるとのこと。北部物流拠点の用地を先行買収することも進めてほしいとお願いしたら、「京都府がやる気になってくれたら、私たちはいつでもやります」とおっしゃっていた。

 また一昨年、官製談合防止法違反の罪で新名神事務所の幹部が逮捕された事件(昨年、執行猶予付きの有罪判決が下される)の詳細経過を質し、再発防止対策等について聴取した。

 

 その後は京都土木事務所に行き、山之江亨所長らから業務内容の説明を受けた。鴨川の三条大橋西詰に設置された河川情報板のトラブルや伏見港の活用と淀川舟運、嵐山の鵜飼小屋撤去を行政代執行した後の状況などについて質問した。

 事務所での監査の後は移動し、北区西賀茂蛙ヶ谷川の砂防事業の現場を見学した。

 綾部出身の先輩である藤岡栄さんと会食京都泊まり

 

24日㈮9時府議会棟を出発し、今日は京都府茶業研究所を現地監査に。

 茶業研究所に行くのは初めてだったが、すれ違いも難しいような細い道を抜けたところに平成29年に府内産木材で建てられた研究所があった。

 神田真帆所長らから説明を受け、宇治茶振興について意見交換。

 京都府には数多くの農業産品があるが、「日本一」と堂々と名乗れるのは「宇治茶」であり、また「日本を代表する飲み物」といえば「日本茶」であることも間違いないので、もっと目立つところに売り込んでいったらどうかと提案した。

 例えば、G20などの国際会議の際には、必ず世界の首脳に宇治茶を飲んでもらう。そしてその会場には大きな茶壺を置いてもらって目立つようにするなどを外務省に働きかけたらどうか?と提案した。トランプ大統領が「宇治茶」を認識してくれたらいいと思う。

 その後は神田所長の案内で、茶業研究所内部を見学させてもらった。

 手もみの道具の表面は和紙に柿渋を染めたものが貼られていた。和紙は丈夫で修復が利くとのこと。

 

 午後公立大学法人(金田章裕理事長)の監査のため、橋下幸三監査委員と共に府立医科大学へ。

 府立医大附属病院では佐和貞治附属病院長の案内救急センターやEICUを見学して、コロナの隔離病床を動かしていた頃の話などを現場の方々から聴いた。

 施設は老朽化しており、救急センターとEICUが離れていて一体運用ができていない。早期の新設を望まれていた。

 その後の委員審査では金田理事長、夜久均副理事長(府立医大学長)、塚本康浩副理事長(府立大学学長)、佐和理事(附属病院長)、藤井和男理事(公立大学法人事務総長)らと意見交換を行った。

 両大学は京都府の重要な「研究と教育」の機関である。「研究と教育」は数字で評価がしづらいが、両大学が京都府にとって重要な役割を果たしていただいていることを今日の意見交換で改めて認識した。

 一方で、厚労省が「研究と教育」を「労働」と位置付けて制限しようとしていること日本の「研究と教育」の大きな危機だとも感じた。「働き方改革」は「働かせない改革」とは違う。

 一法人二大学の体制のデメリット「京都府との関係が遠く感じること」という意見が出ていた。たしかに府議会でも学長らと意見交換するのは決算特別委員会、予算特別委員会の審査の一部だけだし、常任委員会には大学政策課長しか出席しない。

 今後、「大学政策」を議論する特別委員会を設置して、府議会と大学、京都府と大学の距離を縮めることが有効なのではないかと感じた。議員団に提案していきたい。

 終了後は綾部に戻り、夜は20時頃まで事務所でブログ書きなど。


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自民党府議団の管内視察へ

2025年01月21日 | 京都府議会

21日㈫朝7時12分発の電車で京都に向かった。小雨が降っていたが、歩いて綾部駅へ。

 監査委員になってから日程が重なって自民党府議団の視察には参加できていなかったので久しぶりに参加した。9時に府議会棟を出発し、3班に分かれて、私たちの班は久御山町へ。

 京都大学発のスタートアップ企業である㈱エネコートテクノロジーズに伺い、加藤尚哉社長、堀内保取締役から「ペロブスカイト太陽電池」についての説明をお聴きした。

 「ペロブスカイト太陽電池」は次世代の太陽電池の大本命と言われるもので、フィルムに塗布して作るので、軽く、曲げることもできるそうだ。

 大変将来性のある楽しみな企業だと思った。近々、宇治市に新社屋を建設され、今後もさらなる拡張を想定しておられるとのこと。

 

 昼食の後、一路、京丹後市へ行き、丹後広域振興局にて丹後土木事務所の市原隆所長から、山陰近畿自動車道の大宮峰山ICの国道312号とのアクセス道路建設について説明を受けた。

 埋蔵文化財の関係で、山陰近畿自動車道もアクセス道路も建設が遅れているということだった。

 工事現場も見学した。地盤改良が必要な部分が多いようで、地盤改良作業が進んでいた。

 夜は与謝野町に宿泊した。

 

22日㈬8時半にホテルを出発。午前中に京都府海洋センターを視察した。平井公彦丹後広域振興局長、京都府水産事務所の粟屋克彦所長らに迎えていただいた。

 ズワイガニの漁獲規制、定置網の急潮対策、アカモクの種苗生産の説明を受けた後、施設を見学した。

 この古い機械はアワビ等の種苗生産の際に紫外線で水を殺菌するための重要な装置らしいが、カバーは腐食し相当に老朽化していた。施設の屋根も老朽化しており、全体的に改修する必要があるのだろうと感じた。

 丹後とり貝、丹後ぐじ、マダイ、サザエ、アワビ、岩がきなどの種苗生産を頑張っておられて、この施設に京都漁業の未来がかかっていることがよく分かった。

 

 午後は綾部に戻り、げんたろう新聞の製作など。

 夕方、中丹広域振興局の大槻督昭農林商工部長と生田淳一農商工連携・推進課長が来られて、今月31日に「あやテラス」で開催される「中丹フードテック推進交流会」の説明を受けた。

 鈴木一弥副知事にお願いして創設してもらった「交流会」であり、これをきっかけに「研究会」に高めて、今後の「農工連携」につなげていってほしいとお願いした。

 参加希望の方があれば、ご連絡ください。


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山城広域振興局の監査

2024年12月20日 | 京都府議会

20日㈮朝8時40分に府議会棟を出発し、京都府山城広域振興局(浅山尚紀局長)の監査へ。

 午前中は管内調査最初は西京区大原野の北川砂防事業の現場へ。

 平成13年から総事業費18億円をかけて実施されている。途中、用地交渉が難航した時期もあり、時間がかかっているそうだ。

 続いて、京田辺市普賢寺の山下新壽園(山下新貴社長)の茶工場を訪ねた。山下社長とは以前、古林府議の紹介でお目にかかり、相談を受けたことがある。

 山下社長の家は三代続く、全国的にも有名な茶農家であり、手摘み茶をこだわりの製法で製造し、農林水産大臣賞を何度も受賞しておられる。

 最後同じく京田辺市の㈱京都杉田農園(杉田充社長)を訪ねた。杉田社長は府立農大出身で、お父さんのトマト農家を継ぎ、今は82aのトマトハウス4棟を経営して、さらなる規模拡大も構想しておられる。

 電動の脚立のような車があり、ハウス内は空調も効いている。農作業のイメージを良い意味で覆されるようなハウスだった。

 

 午後山城広域振興局にて委員審査を行った。私は「山城地域振興計画」の実施状況や山城地域の市町村の課題、「お茶の京都」「竹の里・乙訓」の状況、外国人住民への対応などについて質問した。

 夕方、府議会に戻って、そこから綾部に戻り、夜は気の置けない皆さんとの忘年会。楽しく有意義なひとときを過ごした。


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12月議会の閉会

2024年12月19日 | 京都府議会

18日㈬12時半から議員団会議15時から予算特別委員会に出席。

 終了後、綾部に戻った。空はきれいな夕陽だった。

 19時から綾部恵比須神社奉賛会(会長:四方源太郎)初ゑびす大祭の打ち合わせ会出席した。若手の新しい会員の皆さんに集まっていただき、事業担当の平野正明副会長から一連の行事の流れを説明していただいた。

 来年1月9日、10日綾部恵比須神社(並松町、熊野新宮神社境内)にぜひお参りください。商売繁盛、家内安全にご利益があります!

 綾部恵比須神社奉賛会ではお手伝いいただける会員も募集しています。ぜひ、初ゑびす大祭に関わっていただき、ご神威にあやかりませんか?

 

19日㈭朝は薄っすらと積雪。まだ雪!というほどのことはないが、今年は年末の天候があまり良くない。

 12時半から議員団会議13時15分から本会議で、採決など行って12月議会は閉会した。

 自民党府議団建築・土木推進議連(片山誠治会長)京都府建設業協会(小崎学会長)の意見交換会に出席した。綾部建設業協会からは土木委員として上田工業の川北達哉社長が出席しておられた。

 京都泊。


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伝統行催事の次世代への継承について

2024年12月17日 | 京都府議会

17日㈫11時から自民党府議団政調会「歯科保健について」の勉強会に出席。健康福祉部長らから、京都府の歯科保健の取り組みについて説明を受けた。

 私は小学生の頃に小佐々歯科でマウスピースを噛みながら「フッ素」と言われる酸っぱいものを歯に付けてもらった覚えがあるが、あれが虫歯予防に効果的で、府内では取り入れている自治体ばかりではなく、差があるそうだ。

 綾部市は中学生まで取り入れているようだ。「フッ素」にも「洗口」と「塗布」の2種類があり、「塗布」は歯科衛生士が実施するため、コストが高いがそちらの方が良いとのことだった。

 

 12時半から議員団会議、13時半から文化力と価値創造に関する特別委員会(田中美貴子委員長)に出席した。

 今日のテーマ「伝統行催事の次世代への継承について」で与謝野町三河内の曳山祭を事例として、三河内の曳山行事連合会村山周平会長(大道町内会委員長)三河内地区公民館安達博志主事(奥地町町内会長)大道町内会倉橋慶一副委員参考人としてお越しいただいた。

 三河内の曳山祭今年5月3日の宵祭に参加させてもらって、三河内の人達が老若男女、祭にかける熱量の高さに驚いた。

参考:2024年5月3日付blog「三河内曳山祭りの宵宮に参加」

 今日も祭の歴史や現在の実施状況、次世代につなげる活動や今後の課題について説明していただき、さらによく理解できた。

 委員の皆さんも活発に意見を出され、参考人の3名の方もそれに応じておられて、いつになく良い意見交換ができたのではないかと感じた。

 今後、府内の祭の担い手不足は深刻になると思うので、例えば「祭人」登録制度(仮称)を京都府が整えて、祭が好きな人達が各地の祭に手伝いに行けるようにしたらどうでしょうか?と提案した。

 祭は夜や早朝から交通の便や宿泊所のない場所で行われていることも多いので、それは実費をもらってバスや宿泊場所の手配をすれば良いし、その参加費は「ふるさと納税」にもできるようにすれば良いのではないか。

 

 大相撲京都場所事務局でお世話になっている印刷会社の和田くんを誘って、府庁の近くで飲んだ。和田くんの会社が府庁のすぐ近くだということが分かって、これからも時々飲もうと約束した。

 京都泊。


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道路整備要望と建設交通部への質問

2024年12月16日 | 京都府議会

16日㈪朝8時40分頃車で綾部を出たが、府議会に着いたのは10時半過ぎ今日は京都市内が渋滞していた。

 11時から府道広野綾部線及び綾部環状道路改良促進協議会(長野幸富会長)京都府の石井宏明建設交通部長に要望されるのに同席。長野会長が都合悪く、中堂秀二副会長が代わって要望された。

 この路線は京丹波町広野(旧和知町)を起点として、由良川左岸を通って山家地区、綾部地区(野田町)まで改良が進んでいるが、野田踏切の先の並松町区間は由良川と線路に挟まれて拡幅工事が難しいため、井根山にトンネルを掘るなどして道路を上げ、寺町の都市計画道路寺安場線につなげてそこを改良し、最終的には田野町~安場町~上延町~大島町の鳥ヶ坪交差点で府道福知山綾部線につなげる「綾部環状道路」としての整備を要望している。

 現在は「綾部環状道路」の一部にあたる府道安場田野線、三俣綾部線のうち、中筋地区の安場町、上延町でのバイパス工事や道路拡幅工事を進めていただいている。

 京丹波町側の片山誠治府議にも要望に同席していただいた。

 

 11時半からは主要地方道綾部美山線開通促進協議会(長野之輝会長)同じく要望活動に同席。綾部市睦寄町古屋と南丹市鶴ヶ岡を結ぶ「洞峠」の開通を目指して活動している。こちらも南丹市側の片山府議に同席いただいた。

 こちらはUPZ内でもあり、資源エネルギー庁の原発避難路予算を現在の約2億円を10倍程度に拡充してもらって、原発避難路として整備できないかと考えている。

 

 午後政策環境建設常任委員会に出席し、建設交通部所管事項についての質問。

 私はまずは「北陸新幹線」について。

 13日に開催された与党PTのヒアリングの形態や委員から西脇知事への質問や意見の内容をまず尋ねた。

 会議の形態は、公開によるPT座長、副座長の挨拶の後、非公開で最初は大阪府知事の説明とヒアリング、入れ替わりで京都府知事、京都市長が説明とヒアリングを受け、その後、PT委員のみでの会議が若干行われたようだ。

 質問は説明の確認程度、意見は北陸や関西の議員が自らの想いを述べられた程度とのこと。

 北陸新幹線小浜京都ルートのB/Cは最初にルートが示された際に1.1と公表されたが、以後、いっこうに公表されない。そんなに計算が難しいのか?と聞くと、計算式があるので難しいものではないが、B(ベネフィット、便益)に何を含めるかによっていろんな考え方はあると思うとのこと。

 例えば、計算式には「社会的割引率」が含まれるが、これは平成の初め頃の国債金利(4%)によって決められており、30年以上たった今でもそのままの4%となっている。(現在のレートだと1%)

 これを1%にすれば、北陸新幹線小浜京都ルートのC(コスト、費用)が5兆円を超えた今でもB/C1.0以上とすることは可能かもしれない。しかし「北陸新幹線にだけそれを適用するのは邪道だ」という意見を述べた上で、京都府がよく言う「受益に応じた負担」の「受益」は国交省か京都府のどちらが計算するのか?と質問した。

 それは「京都府が計算する」との答弁があり、「その計算を早くやって、京都府はこれだけしか出せないと示した方が良くないか?」と質問したら、「現行の小浜京都ルートには多くの懸念点があるため、その懸念点が払しょくされないことには計算するにも至らない」という答弁だった。たしかに、それはそうだろう。

 整備新幹線というのは「第二の国鉄を作らない」という方針で、地元にも負担を求め、地元が必要だというところにだけ新幹線を敷いてきた。今さら「国策だから全て国費でやれ」と言い出したら、これまで自己負担してきた自治体は怒るだろう。「そういういい加減なことを国会議員が言うこと自体がおかしい」と意見を述べた。

 

 にも、今日、衝突事故があった京都縦貫道の暫定2車線を早く4車線にしてほしい。せめてネクスコが方針を出している園部IC~丹波IC間だけでも早くやってほしい」と要望。

 同じく、単線で先日の土曜日のわずかな積雪で大きくダイヤを乱した山陰本線について、「これでは公共交通の意味がなくなっている」と指摘し、JR西日本へ改善要望することを求めた。北陸新幹線であれだけ「リダンダンシー」と言うのなら、生活路線である在来線の「リダンダンシー」にも、もっと気を配るべきだ。

 また、来春の建築基準法改正について、府民への影響について質問した。

 

 夜は京都泊。


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