四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

情報発信ー私の「メディア」

2025年01月05日 | 論評・研究

日㈰昨日朝に小源太はいったん東京に戻っていった。12日の「二十歳のつどい」(旧成人式)のために、その前には再度、帰ってくるそうだ。

 例年、1月4日に綾部商工会議所の新年互礼会があり、これが「仕事始め」となるが、今年は土日が重なって明日6日に開催されるため、正月休みが二日長い。

 

 今朝、テレビを観ていたら、タレントさんらが「政治家は選挙の時にはSNSを使うが選挙が終わるとピタッと止めてしまう。自分が投票した人がどういうことを考えているのか?何をしているのか?むしろ選挙以外の時の活動を知りたいのに」「毎朝、街頭に立っているのが政治家だったのが、毎日、SNSを更新して自分の考えを伝えるのがこれからの政治家なんでしょうね」とコメントしていた。

 このブログ(最初はOCNブログ人、その後、OCNサービスがgooblogへ移行)を始めたのは20年以上前の2004年7月5日だった。

 ずっと残っていくものだと思っていたが、気がつくと2005年12月以降のものしか今は観れなくなっている。2004年7月5日~2005年11月末までのデータは個人的には保存してあるが、公開は20年で消えていく設定なんだろうか。

 書く内容や体裁も日々、試行錯誤している。「四方源太郎日記」というタイトルなので、当初から日々の出来事を綴る「日記」形式だが、カウントが増えるのは自らの考えを書いた時なので、賛否はあるだろうが、できるだけ個人的見解を書くようにしている。(ただ、これも相当、書いていない、書けないことは多い)

 自分の考えは「論評・研究」というカテゴリに分けてありますし、結構人気のある歴史系の研究や持論は「歴史の探求」カテゴリにありますので、興味があればご覧下さい。

 

 昨年はX(旧Twitter)で何度か軽く「炎上」したが、それによって新しい人脈もずいぶん増えた。踏み込んでいくのは勇気が要るが、こういったSNSがなければ「北陸新幹線」の問題にしても、私の考えをどれだけ多くの人に知ってもらえたのだろうか?と思うと、これからの政治家はSNSの世界にも積極的に踏み込まないといけないのだと思う。

 今年もブログをはじめ、Facebook、X、Instagramなどを活用した情報発信をしていきますので、薄目、遠目で、おぼろげにご覧いただければ幸いです。

 あやべ市民新聞の元旦号年頭所感として、情報発信ー私の「メディア」という原稿を掲載していただきましたので、このブログの下記に掲載します。

情報発信ー私の「メディア」

京都府議会議員 四方源太郎

新年あけましておめでとうございます。

昨年は秋に総選挙があり、自民党、公明党が衆議院で過半数を割り込みました。石破総理にとっては難しい政権運営となりますが、私はこれも良い機会なのではないかと思っています。少数与党になると自分達の考えだけで政策を進めることができない分、多くの意見を聴きながら慎重に進めることになり、政治はむしろ正常化するのではないかと考えます。

野党も野党で、政策が違う者同士で野合しても、それが自らへの信頼につながるかどうかを考えるでしょうし、互いに話し合いを尽くして良い政治になることを望みます。

兵庫県知事選の結果も私たち政治家にとっては衝撃的なものでした。「オールドメディア」という言葉が流行語のようにもなりました。

これまで画一的で一方的だった従来のマスメディアが自らを見つめ直す時に来ているのでしょう。これまで通り、ただ最大公約数的な意見を発信するだけでは興味を持たれない、最小公倍数的な個人の意見が大衆に広がっていく、そんな時代になってきたように感じます。

私自身も様々な「メディア」を使って情報発信しています。

「げんたろう新聞」は紙媒体で年4回、毎回約6千部を綾部市内外に配布、発送しています。政治家としては昔からある発信方法で、多くの人の手を通して配っていただくことや自分でも配りながら人と会うことなど、現時点では最も効果がある方法だと感じていますが、編集や印刷、配達に多くの時間を要するため、タイムリーな情報を発信するのが難しいという欠点はあります。

インターネットではブログ「四方源太郎日記」をできるだけタイムリーに更新しようと努力しており、少しずつ多くの方に見ていただけるようになってきました。行政関係者にも多く見られているように感じます。

初対面の若者から「自民党は好きではありませんでしたが、源太郎さんのブログを見て、政治に関心が湧きました」と声をかけられたり、ある高校生からは「地域事情が詳しく書いてあるので、就職面接対策に参考にしてます」と言われることもあり、身近な問題を丁寧に説明して若い世代にも関心を持ってもらえるよう心がけています。

X(旧Twitter)、フェイスブック、インスタグラムなどでも発信しており、Xでは「北陸新幹線の小浜京都ルート派」や「PTA廃止派」「総裁選での高市派」などから結構叩かれたりしましたが、「悪名は無名に勝る」と割り切って、新聞やブログとはまたちょっと違う形での発信をしています。

ぜひ「四方源太郎」と検索していただいて、ご意見やご要望をいただければ嬉しいです。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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北海道新幹線のトンネル工事も大幅に遅れる見込み

2024年12月29日 | 論評・研究

29日㈰午前中から事務所でブログ書きなど。輝くんから借りた「日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来(泉房穂著、集英社新書、2023年)も、ざっと読んだ。

 夕方には小源太が帰省してくるそうだ。

 先日12月27日付北海道新聞北海道新幹線札幌開業、2038年度が軸 国交省が調整 1月以降に決定 開業時期変更は2度目という記事が出ていた。

 2012年に着工した北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)212キロのトンネル工事が難航しており、予定されていた2030年度末完成が2038年度まで延びることになるそうだ。18年の工期が26年以上になるということだ。

 このトンネル工事も北陸新幹線の小浜京都ルートと同様にシールド工法区間が多いが、小浜京都ルートよりは工事が簡単だと言われていた。それが26年以上かかるのに、小浜京都が28年で済む、はずはないだろう。

 トンネル工事は「掘ってみなければ分からない」ので、それを「科学的知見」で説明して京都府民を納得させることは不可能だ。

 「急がば回れ」。早くルート変更をして、トンネルではなく高架で作れば、距離が延びても工期も工費も安くできるのではないだろうか?

 小浜京都ルートの難しさが、さらに明らかになるニュースだった。

 

 今年は「北陸新幹線問題」で揺れた一年だった。

 振り返ってみると、私は8年前、北陸新幹線の敦賀以西が現在の小浜京都ルートに決まった直後の2017年1月5日に開催された綾部商工会議所の新年互礼会の乾杯の挨拶で、

「北部産業創造センターの確実な実現」と「北陸新幹線(小浜ー京都)ルートの自然破壊、京文化破壊」「山陰線(綾部ー園部)の複線化推進」

について発言しており、小浜京都ルートに反対すると同時に山陰本線(園部~綾部間)の複線化を求めている。

参考:2017年1月5日付blog「今年も始動、商工会議所の互礼会」

 

 2日後の2017年1月7日に開催された自民党京都府連の新春懇談会の西田昌司府連会長の挨拶に対しても、

西田昌司府連会長の「北陸新幹線のルート問題」についての説明は不完全燃焼だ。

府北部にとっては、「新幹線がダメなら、山陰線の複線化を強く進める」という決意であるとか、「小浜ー京都ルートの金銭的負担や環境負荷は京都が負うべきものではない」ということを地元議員として強く主張していくという決意をしっかりと示していただきたいと思う。

と感想を書いている。

参考:2017年1月7日付blog「自民党府連新年会」

 

 そして、1年後の2018年12月14日に綾部で開催した西田昌司参議院議員との懇談会では、

私からは「北陸新幹線の舞鶴ルートがダメだったので、やはりJR山陰本線の整備が必要。園部駅から北ではICOCCAカードも使えない。消費税増税でキャッシュレス利用ならポイント付与と政府は言っているが、地方にはハンデが大きい」「Iターン、Uターンを増やすためには、農地法、農振法の許可や手続きを簡素化して、もっと簡単に農地を住宅地等に変えられるようにすべき」「天然ガスパイプラインの舞鶴~三田の敷設について、国の制度支援、国交省の高速道路使用の許可を」という点などを要望した。

とも述べている。

参考:2018年12月14日付blog「週末」

 

 早期延伸のためには「米原ルート」にするか、敦賀~小浜~福知山~新大阪という「四方ルート」のどちらか、もしくは両方同時に建設するということになるのでないか。

 現行ルートでは全く進まないのは明白であり、それは8年前の決定時から私は分かっていた。「やれるのならやってみたらいい」と思っていたが、案の定、頓挫している。

 「下手の考え、休むに似たり」。決断は早い方が良い。


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じんかん

2024年12月23日 | 論評・研究

23日㈪昨日、小説「じんかん」(今村翔吾著、講談社、2020年)を読み切った。500ページ以上もある大作の歴史小説戦国時代の武将である松永久秀が主人公になっている。

 小説の舞台乙訓郡の西岡、山城国の宇治、和束、鷲峰山、大和国の多聞山城、信貴山城、丹波国の八木城、八上城など、身近なところが多かったので「読んでみよう!」と思ったが、長く積読していた。

 作者の今村翔吾京都府木津川市出身で、2022年に「塞王の盾」で直木賞を受賞している。それで「読んでみよう!」と思ったのだろう。

 松永久秀は「悪人」のイメージが強く、戦国の世を生き抜くためとは言え、裏切りに次ぐ裏切りの人物だとイメージしていた。「悪事」としては、主家の三好家を滅ぼした、足利義輝将軍を殺した、東大寺を焼き討ちしたと言われているが、この小説ではそれには実は…という裏話で松永久秀のイメージを一変させている。

 印象に残ったある部分を下記に紹介したい。

 

 …あの時の(三好)元長も、(細川)高国のように口にはせぬものの、感じていたに違いない。天下を獲っても人間に蔓延(はびこ)る、恐れ、憎しみ、妬み、嫉みなどの様々な感情が渦を成して襲い掛かる。そして身を滅ぼすということを。故に元長は、

ー お主たちが自ら道を切り開くのだ。

 と、政を民へ渡す道を選ぼうとした。民による民のための政である。だがそれを掲げて民に意を問う前に元長は(民である一向一揆に)滅ぼされてしまった。

 いや仮に周知したとしても同じ結果ではなかったか。救われたい、富を得たいと願うくせに、自ら責を負うことを嫌う。そのような者が世の大半を占める。そこに武士や民の境などなかったのだ。今の三好家を見ていればそれがよく解る。敢えてそれに境を設けるならば、欲に忠実なる者が武士で、心に押し秘めているのが民といった程度のものである。

「本当のところ、理想を追い求めようとする者など、この人間(じんかん)には一厘しかおらぬ。残りの九割九分九厘は、ただ変革を恐れて大きな流れに身をゆだねるだけではないか」

「兄者は…」

「さあな」

 昔ならば己は一厘でありたいと断言しただろう。だが今はそれが何になるのだという想いが胸に溢れている。人は太古より争いを繰り返している。たとえそれで人が天地から消え去ることになろうとも、それが己の代で起こらぬ限りは止めようとしない。赤子から老人まで人世の大勢はいつも、

ー 己の代には関わりない。

 という無責任な考えで動く。このような愚かな生き物が止まるはずがないではないか。…

 

 衆議院議員選挙、兵庫県知事選、政治の内紛やアメリカ大統領選挙、世界での戦争、いろいろと現代の出来事と重ね合わせて、感じるところの多い小説だった。

 上記の会話の相手である松永久秀の実弟松永甚助長頼後に丹波国の守護代である内藤家を継承し、内藤宗勝と名乗って八木城を治めた。

 何鹿郡(現在の綾部市)山家の豪族である和久氏は最初、内藤氏に従っていたが、後に離反した。そして、1800名の軍勢を率いて攻めてきた内藤宗勝を現在の下原町あたりで、和久左衛門佐吉政と下原の地侍である白波瀬肥前守忠次ら200名の住民が返り討ちにして、内藤宗勝を討ち取ったという伝説が地元には残っている。

 内藤宗勝の墓碑も下原町には残っている。

参考:2009年4月19日付blog「山家の城、釜輪の神事」

 


 今日の挨拶回り午前中、種清喜之市議と物部地区を回り、午後は後藤光市議と豊里地区を回った。

 物部では「北陸新幹線」に関して、以前、鉄道ジャーナリストの北村幸太郎くんに書いてもらった記事をご覧になった方から「その通り!だと感激し、激励のメールを送ろうとアドレスを調べていたところだった」と喜んでいただいた。(その記事は下記です)

「京都にメリットなし」 北陸新幹線延伸で、地元自民府議が「小浜ルート」に断固反対! 思わず「人気取りやめて」のホンネも

 物部地区ではさらに昨年夏に越水した下市の犀川を視察。いまだ土嚢が積まれたままなので、今後、堤防のかさ上げ等の対策を急いでもらうよう京都府には強く求めている。

 あやべMBTミーティングつながりで新たなお客さんになっている例も増えているようだ。栗町の「れいわオート」にはそういう人達が集まっておられた。

 豊里の後井倉、青野、川糸などを回りながら事務所に戻ったが、大きくてきれいな虹が空を渡っていた。


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北陸新幹線 来年度の着工断念

2024年12月21日 | 論評・研究

21日㈯朝刊には「北陸新幹線 来年度の着工断念」の見出し。昨日の与党PTの会合で「年内にルートを絞り込むことをしない」と決まり、来年度の着工は難しくなったということだった。

 京都府が懸念している問題、特に自然破壊や水の問題は、今の「科学」では説明できない。「トンネルは掘ってみないと分からない」というのが現在の「科学」では定説となっており、そこが「技術(人間)の限界」だ。

 米原ルートを否定する際に言われる「JR東海、JR西日本、福井県、滋賀県の合意」というのは「自然」や「神仏」相手ではなく、「人間」を相手にすることであって、「自然」や「神仏」を相手にするのとは「不可能」の意味が全く違う。逆説的に言うと「人間」の領域に属するところまでは「不可能」だと断言することも「不可能」である。

 「神や仏の存在」は科学的に証明することも、否定することもできない。「非科学的な懸念を科学的に説明する」という言葉は「神や仏が存在しないことを証明する」という意味であって、それは無理な話だ。

 それゆえ、北陸新幹線を前に進めるのだとすれば、「ルート再考」しかないのは明白であり、来年には新しいPTによって、その議論が始まることになるのではないだろうか?

 

 一昨日、12月議会が閉会し、昨日、山城広域振興局の監査を終えたので、今日から年末の挨拶回りを再開した。9時過ぎから、酒井裕史市議と共に八田方面を回った。

 毎年の豪華なクリスマス飾りを見せてもらったり、近況をお聴きしたりしながら回った。土曜日だったからか、日ごろは出会えない方と出会えたりもして良かった。

 午後中上林、奥上林へ渡辺弘造市議と共に。上林はやはり広い。

 綾部から転出されるというお話もお聞きし、さびしいながらも最後にお目にかかれて良かったと思った。優しい笑顔と楽しかった思い出をいつまでも胸に刻む。

 上林でも雪はまだほとんどなかったが、さすがに市志まで行くと少し積もっていた。

 奥上林の老富町小唐内は市志より雪が多かった。

 

 17時半からは井倉イルミネーションの点灯式に出席。今年も井倉町西門の田んぼに美しいイルミネーションが点灯された。井倉町自治会、井倉町商工繁栄会、日東精工等のご支援と協力で毎年、時間とお金、労力をかけて実施しておられる。

 点灯、来賓挨拶をさせていただいた後は恒例の音楽コンサート。今年は人数も増えてこちらも豪華になっていた。

 コンサートの後は抽選会もあり、終わった後は公会堂で綾部市の岩本正信副市長や綾部商工会議所の材木正己会頭などの来賓の皆さんと自治会、商工繁栄会の役員の皆さんと懇談。

 日東精工の会長でもある材木会頭が「社長が3倍働くより、従業員が2%効率を上げてもらう方がよっぽど利益につながる。全体をどう動かすかが重要」というお話をされて、これは「まちづくり」にも通じることだと思った。

 井倉町は綾部駅の北口に位置し、これからの綾部市の発展にとって重要な場所であり、地域の住民と企業の皆さんの「共助」の象徴としてのイルミネーションが今年も輝いたことに感謝申し上げます。


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【北陸新幹線問題】要望書ではなく、内輪のメモ

2024年11月25日 | 論評・研究

25日㈪10時過ぎ綾部を出て京都へ。12時半から自民党府議団の議員団会議に出席。

 冒頭、北陸新幹線問題に関して、11月20日に「再提出」されたと報じられた「要望書」は単なる内輪の「メモ」であって、「外に出るはずのないものが出てしまった」と荒巻隆三代表幹事から謝罪と説明があった。

参考:2024年11月21日付blog「【北陸新幹線問題】虚偽の無効文書が出される」

 

 現時点で有効な要望書は11月11日に、近藤議員団長らが西脇知事に直接手渡した「現行ルートの再考を強く国に求める」というものであって、11月20日付の「山陰新幹線うんぬん」というものは無効という以前の単なる内輪のメモだったらしい。それには「要望書」と書いてあるので、それこそ誤解を招くメモだ。

 私は「メモだったのなら、記者会見をするなどして、なぜメモが流出してしまったのか?説明して訂正を求めるべきだ」と議員団会議で意見を述べた。荒巻代表幹事からは「そういうことを踏まえて対応するので待っていてほしい」ということだった。

 片山誠治府議(南丹市・船井郡選出)「自民党府議団の要望書を受けて、南丹市長も京都府へ要望するという報道があった。そういうふうに周りはどんどん動いていくので、誤りだというのなら四方くんの言うように早く訂正すべきではないか」と意見を述べられた。

 他には「対応は代表幹事に任せよう」という意見が出されて、この件は今後の動向を見ながら議員団としての対応を検討するということになった。

 

 団会議後に複数社のマスコミから取材があり、「あれは内輪のメモだったらしいですよ」と話したら、記者さん達は納得がいかない様子だった。

 

 夕方、綾部に戻り、夜は綾部市交通安全協会(浅巻武之会長)の役員懇親会に出席する。


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「もしトラ」が現実に

2024年11月06日 | 論評・研究

日㈬9時から京都府中丹広域振興局の担当者に来てもらって、来年度、演劇ワークショップを企画することを相談。


 アメリカ大統領選挙はトランプ氏が圧勝し、大統領に返り咲くことになった。

 バイデン大統領が不出馬を決めてハリス副大統領を候補にした頃はハリス氏優勢だと言われていたが、結果はトランプ氏勝利だった。

 ハリス氏は東海岸、西海岸の大都市で勝利したが、トランプ氏は地方都市で圧倒的な強さを見せた。

 

 アメリカが一部の富裕層に富が集中していることがこの結果につながっているように感じたが、似たような図を最近見たなと思った。それは自民党総裁選の石破氏、高市氏の党員得票を示す地図だった。都市部で高市氏が勝ち、地方で石破氏が勝っている。

 トランプ大統領と石破総理は案外、共通点があるのかもしれない。トランプ大統領も地方重視、農業重視で日本に輸入を迫ってくると、日本の農業は苦しい立場に置かれるかもしれない。

 「もしトラ」が現実となり、これから世界がどう変わるのか、まだよく分からない。が、バイデンーハリスの現体制継承よりは何か新たなことが起こる予感はある。

 石破政権はすぐには安定しないため、アメリカがすぐに日本と本格的に向き合うことはなく、アメリカの関心はロシア、中国、中東に向いているのではないだろうか。

 日本はそのうちに態勢を立て直すことが重要だ。

 

日㈭午前中亀岡警察署(普光江邦署長)に現地監査へ。亀岡市は京都市内ほど犯罪傾向があるわけでもなく、綾部市のように落ち着いた町だ。

 防犯カメラ設置の強化や自転車ヘルメットの着用に力を入れておられるそうだ。


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2000万円の謎~2024衆院選総括~

2024年10月27日 | 論評・研究

27日㈰昼間のPTA研究大会精華町から戻ると次は舞鶴へ行き、本田太郎選対の会報報告会に出席した。

 20時過ぎ早々とNHKで本田太郎候補の「当確」が報じられ、祝勝会に変わった。

 無事に3期目の当選を果たすことができ、多くの皆様にお世話になり、ありがとうございました。

 私は選対副本部長として、20時半頃に閉会挨拶を述べた。

 まだ綾部の票がどうか、全国での戦いがどうなるかが分からない中、ふわふわした感じではあったが、急な選挙で準備や日程調整をしていただいた支援者の皆様に御礼を申し上げ、公約実現のためにも国・府・市町で我々議員が連携して、京都府北部の遅れているインフラ整備を前に進めることをお約束した。

 綾部市の開票結果

自民・本田太郎 5743(7662)

立憲・山本わかこ 4078(4046)

維新・道本たかや 2624

 ※参考:井上一徳 1,981

共産・山内 健 1944(2438)

 となった。

 投票率55.63%(59.36%)投票総数14753票(16436票)であった。

 京都五区全体では投票率は55.59%(59.49%)で、

自民・本田太郎 57455(68693)

立憲・山本わかこ 32355(32108)

維新・道本たかや 20387

 ※参考:井上一徳 21,904

共産・山内 健 13831(16375)

 と、こちらも綾部市と同じような結果となった。※敬称略、カッコ内は前回

 「裏金」問題で自民党に「逆風」があったとは言え、綾部市や京都府北部ではそれとはまた違う自民党に対する評価があったのではないかと感じる。

 結果に対する市民の皆さんの声も徐々に聞こえてくるだろうから、さらなる結果の分析と総括、今後への対策を検討していかなければならない。

 

■「2000万円」の謎

 全国的にも自民党は大敗し、自民党、公明党でも過半数に達さない結果になった。

 野党も簡単には連立を組まないだろうから政権は維持できるのではないかと思うが、少数与党として厳しい政権運営が待っていることになるだろう。

 序盤から中盤にかけて、世論調査の結果が悪くなっていき、最後は「2000万円」が響いた。

 「2000万円」には、なぜ?という疑問が残る。

 非公認議員に対して、なぜ公認料500万円が払われたのか?なぜ10月16日という選挙期間に入ってから払われたのか?なぜすぐに幹事長は支払いを認めてしまったのか?これが選挙にどういう影響をおよぼすのかが分からなかったのだろうか?

 相当うがった見方をすると、これは「わざと」だったのかもしれない。総裁選での石破VS高市がこの総選挙の裏で継続されていたと考えると、あの時期の「2000万円」には納得がいく。

 高市早苗氏は旧安倍派の非公認候補や比例重複できなかった候補のところを回り、着々と自らの支持基盤を固める動きをしていた。非公認や重複が許されなかった候補は石破執行部のことを恨むだろうから、過半数が取れても選挙後には倒閣運動が党内で強まっただろう。

 そこであえて、旧安倍派の議員を落選させるために「2000万円」を払って、自民党執行部自らがそれをリークしたと考える以外に、どうも理解ができないのだ。

 

■高市氏の推薦人は7人が地位失う

 実際に旧安倍派議員の多くが落選し、高市氏の推薦人になった議員も衆院議員11人のうち、7人は落選や不出馬で議員の地位を失った。当選した4名も、うち2名は小選挙区で落選し、比例復活でようやく首がつながる有様だった。

 高市氏の推薦人だった議員で、例えば埼玉13区の三ツ林裕巳候補(4期、無派閥)「裏金」問題で非公認とされたが、公明党の推薦は得られて選挙序盤の世論調査では「B-」という評価であった。小選挙区勝利した国民民主党候補の「C-」(10月18日の日経新聞調査)に比べると安定的リードを保っているのではないかと思っていた。10月19、20日の時事通信の調査でも同じ結果だった。

 これが10月23日付のしんぶん赤旗で「2000万円」が報じられたことにより、おそらく終盤で大きく崩れて国民民主党の候補に逆転を許し、落選(非公認なので比例復活もなし)という結果になった。

 もちろん、選挙区の個別事情は知らないので、ただ第三者的に見て感じているだけのことだが、それくらい「2000万円」は奇異なことだった。

 10月23日にしんぶん赤旗で報道され、27日が投票日だったので、逃げようと思えば「なぜなのか分からない。調査して改めて報告する」と言うこともできたのではないかと思うが、森山裕幹事長はすぐに「2000万円」を交付した事実を認めた。

 「2000万円」が自公で過半数維持できなかった大きな要因になったのは間違いないだろうが、党内での倒閣運動を抑え、高市氏の影響力を削ぐために必要な一手だったと思うと理解ができる。

 少数与党となれば「取って代わりたい」という党内からの動きは収まるだろうし、国対委員長を長い間務めて野党とのパイプがある森山幹事長を下ろす訳にもいかず、しばらくは石破・森山体制が続くことになるのではないかとも思う。

 来夏の参議院選挙に向けて、こういった「党内闘争」が引き続き、行われていくのではないか。そういう意味では「石破政権」の誕生は、疑似ではない本当の「政権交代」があったと考えるべきなのかもしれない。

 我々、地方の議員は中央の動きをしばらく注視していくしかないが、足元を固め、どういう嵐が吹こうとも耐えていかなければならないと思っている。


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地方VS都市だった自民党総裁選

2024年10月02日 | 論評・研究

102日㈬12時半から議員団会議15時から予算特別委員会の全体会出席した。

 夕方久しぶりに綾部に戻り、夜事務所で書類整理とブログ書きなど。21時には涼子を迎えに福知山へ。

 

■石破内閣が発足

 昨日、自民党の石破茂総裁が第102代内閣総理大臣に就任され、組閣・党役員人事が行われた。

 閣僚や党役員の顔ぶれに派手さはないが、世界戦争の予兆もある今、総選挙の最中でも国政を疎かにできないということを考えると、安定と仕事ができる大臣、党役員を配置し、手堅くスタートしたのではないかと考えている。

 

■石破総理「地方創生交付金の倍増」

 石破総理の所信表明演説の中で「地方創生交付金の倍増」という文言が入るという報道があった。

参考:NHK「石破首相 所信表明演説で地方創生交付金 倍増目指す方針で調整」

 過疎化の進む山陰地方、鳥取県選出で、田中角栄元総理の愛弟子である石破総理地方の河川・道路・鉄道や農林水産業等のインフラ整備予算を倍増させれば、裏切らない地方の厚い支持が得られることがよく分かっておられると思うので、「地方創生交付金倍増」だけでなく、「地方のインフラ整備予算倍増」を進めていただきたい。

 アベノミクスは株価を上げたが、その経済効果は地方には波及しなかった。都市部の富裕層や大企業に恩恵を与えたが、若者や地方住民の懐は温もらなかった。

 

 今回の自民党総裁選で1位を争った石破氏と安倍元総理の「後継者」を自称し、アベノミクスを礼賛する高市氏の得票分布を見ると、それが顕著に表れている。アベノミクスで潤った地域とそれが及ばなかった地域に分かれている。

 赤色が石破氏が1位をとった都道府県、紫色が高市氏で、これを見ると「太平洋ベルト」地帯の都市部は高市氏、それ以外の地方部が石破氏と、くっきりと分かれていることが分かる。

 全国の党員・党友票でわずかに高市氏が上回ったのは、都市部は人口が多いため。衆議院の小選挙区選挙では地方に強い石破氏の方が「議席数が稼げる」のだと思う。

 

■地方VS都市だった自民党総裁選

 都市部は立憲民主党、日本維新の会もそこそこ強い。それらの政党は都市の浮動票を票田にしている。おのずと野党は都市住民の利益を増やす政策にシフトする。

 高市総裁になっていれば、自民党も都市住民への利益供与政策を掲げ、野党との違いが鮮明にならなかっただろう。

 積極財政派の方々からは、そのお金を使って地方の道路や農林水産業に投資するという言葉は出てこない。原発新増設、成長産業投資、IR(カジノ)、防衛産業などは叫ばれるが、それでは地方と都市の格差は広がるだけ(広がってきた)。

 今回の総裁選でも、これだけ「米不足」「異常気象」「災害」など農林水産業に関連することが多いのに、そういった論戦がほとんどなかったのは残念に感じた。

 今回の自民党総裁選石破(鳥取)、(神奈川だが秋田出身)、森山(鹿児島)、二階(和歌山)高市(奈良)、麻生(福岡)、萩生田(東京)地方VS都市決選投票を争った闘いだったのだと感じている。

 

 京都府連でも高市氏が1位だったが、人口の多い京都市と南部は高市氏、石破氏は人口の少ない北中部でそこそこ票を獲得したのだろうと思う。

 私は、石破総理には「地方重視」の政策を進めてもらえると信じて応援したので「地方創生交付金の倍増」というニュースがまず出てきたことには心強く感じた。

 株価の下落相場師が儲け所を作っているだけなので、一時的なものだろう。

 

■自民党が勝って、地方に希望を!

 石破総理が総裁選での主張を変えて解散総選挙を早めたことが批判されているが、これは菅副総裁、森山幹事長からの進言によるものだろう。菅副総裁は最初からその考えだったので、その全面支援を受けた小泉氏も「早期解散」を訴えていたのだろう。

 石破総理は党内をまとめるために自説を封印し、菅副総裁や森山幹事長の意見に耳を傾けるしかなかったのだと思う。

 今の自民党内の政局では石破総理が「小異を捨てて大同につく」のはやむを得ない。

 総選挙を1カ月延ばすかどうかは、国民にとって、さほど大きな問題ではない。

 立憲民主党の野田党首は「石破総理は逃げた」と言っているが、予算委員会よりも選挙で論戦する方が注目度も高いと思う。

 むしろ、早く総選挙をやってもらって、「地方重視」の自民党と「都市重視」の立憲民主党の戦いに自民党が勝ち、国の政策が「地方経済と農林水産業の振興」「地方の人口減少阻止」「東京一極集中の打破」にシフトすれば、地方にも少しは希望が生まれてくるものと期待する。


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ビジネス雑誌の取材を受ける

2024年09月17日 | 論評・研究

17日㈫少し前のことになるが、日曜日の夜本田太郎代議士からの誘いで自民党総裁選に立候補しておられる「コバホーク」こと、小林鷹之代議士とオンラインで話をさせていただいた。

 私からは「原発リプレイス、新増設と言っておられるが、それはどの場所を想定しておられるのか?」「私は大消費地に近い、東京湾や大阪湾に原発を新増設するのが効率的だと考えるが、おそらく、これまでのように過疎地に立地することになるのだろう。その場合、京都府は福井県の若狭の原発群に近接しているが、福井県との間に地元対策等で大きな差がある。福島原発事故から14年以上経っているが、いまだに原発事故時の避難計画を実行するための道路整備が全くなされていない。国や関西電力がお金を出して原発避難路整備をやってから、再稼働やリプレイスという話をするべきではないか」「原発のUPZ内は電気代を無料にするという施策で、そういう地域に産業誘致ができないか?」という意見を述べた。

 そういった原発隣接地の事情についてはあまりご存知ではないようだった。

 

 地方振興について「熊本の半導体工場のようなものを他の地方にも立地したい」というお考えだったが、地方の悩みは雇用確保もあるが、人手不足も深刻だ。人の確保のための通いやすい公共交通を整備するために、首都圏の地下鉄料金に地方鉄道維持経費を上乗せして、地方の鉄道の複線化・高速化を進めるというような大胆な政策を打ち出す必要があるのではないか」という提案もしたが、「それは可能かどうか…」とおっしゃっていた。

 まだまだお若いので、今後は地方を回って現状をもっと知っていただければと将来性に期待している。地方では農林水産業振興の政策についても話をされた方が良いのではないかと感じた。


 

 今日午前中ある経済雑誌の記者さんからオンラインで取材を受けた。内容は「北陸新幹線」についてで、この記者さんはこれからこの問題を取材していくとおっしゃっていたので、すぐに記事になるということはなさそうだ。

 これまでの背景であるとか、なぜ京都府が乗れないのか、今後どうなっていくかについて持論を述べさせていただいた。

 他のテーマでも私が関わってきたことで興味を持たれたので、後日、それは改めて取材を受けさせていただくことになった。小源太と年齢が変わらないが、しっかりした青年だった。

 

 久しぶり「ほろにがクラブ」の例会に出席し、明日18日からは府議会の代表質問が始まります。

 私は今議会も質問しませんが、KBS京都のテレビ中継や府議会のインターネット中継をご覧ください。


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自由で開かれた京都【北陸新幹線 井戸端談義】

2024年09月10日 | 論評・研究

10日㈫今日は12時からの1時間、インド太平洋研究会の事務局長である早川理恵子博士からお誘いがあり、早川博士のX(旧Twitter)のスペース「自由で開かれた京都【北陸新幹線 井戸端談義】」に参加させていただいた。

 同僚だった二之湯真士元京都府議も早川博士と親しく、一緒に参加された。二之湯元府議とは昨年、YouTubeの二之湯真士 にのチャン!「北陸新幹線“京都ルート”反対の理由【四方源太郎府議 友情出演】」に出演し、北陸新幹線問題について語り合った。

※録音が聴けます!➡【北陸新幹線井戸端談義】

 

 早川博士とは昨年秋、ソロモン諸島マライタ州の前州知事であるダニエル・スイダニ閣下を綾部に連れて来ていただいたことから親しくさせていただくようになった。

参考:2023年10月7日付blog「ソロモン諸島からスイダニ前マライタ州知事が綾部に」

 早川博士は太平洋島嶼国の研究では日本の第一人者であるが、現在、同志社大学の大学院で研究をしておられて京都にお住まいだということもあり、北陸新幹線問題にも大変強い関心とその進め方に憤りの気持ちを持っておられる。

 今日の私たちの話をたまたま聴いたという京都市北山に移住を予定しておられる方から、下記のようなコメントがあった。

 私は京都の北山(北山杉の里・中川地区)に移住すべく古民家を改修するなどして活動しています。
 今回示された小浜ルート3案いずれも北山の中山間地域を縦断するので驚愕しています。中川地区の小学校にも環境アセスの工事が入っています。
 京都市街地もそうですが、京都市周辺の中山間地域への影響も多大で、今後30年近く国道162号線を残土を運ぶダンプが往来する交通渋滞、北山杉を育んだ豊かな地下水が変わってしまうのではないかと強く危惧しています。移住意欲を挫くレベルです。
 ともかく、自民を中心とする与党PTの思惑(特に西田氏)が強く働いており、それを動かすには世論を全国的に大きく巻き込んでいくことしかないと思いますが、その為にはどのようにしたら良いでしょうか?

 私たちは早川博士の北陸新幹線問題の第1回目の放送にお招きいただいたが、今後もこういった様々な市民の皆様の疑問や声を広げていただければと思う。

 

■総裁選はルールに則り、正々堂々と

 昨夜、家に帰ると、総裁選の候補予定者である高市早苗氏から封書が二通、私と妻宛てに送られてきていた。今までに高市氏から何か送られてきたことはなく、珍しいなと思って封を切った。

 昼に総裁選立候補の記者会見をしておられたので「タイミングがいいな」とは感じた内容は文字が多くて詳しく読む気にはならず、サラッと見た。そして「こんなもの送っていいのかな?」と疑問を感じた。

 9月3日自民党総裁選管理委員会(逢沢一郎委員長)が開催され、「文書類を郵送等で送付すること」等に加え、今回は「インターネット上に有料広告を掲載すること」「オートコール(自動音声)による電話作戦」が禁止されることが確認された。

 禁止事項については従来は告示後の申し合わせだったが、今回は告示前から禁止することも管理委員会として決定され、4日には所属国会議員に通知されていた。 

自由民主記事:https://www.jimin.jp/news/information/208969.html

 自民党は統一教会や裏金の問題に晒され、「政治にはお金がかかりすぎる」として、今回の総裁選ではできるだけお金をかけないようにと決めた矢先の「ルール破り」は、どうなのだろうか。

 妻も「高市さんだけこれが送られてきたということは自民党京都府連は高市支持と決まったのかと思った」と言っていたし、「パンフレットが送られてきたから高市さんに入れることにした」と言っている方もあった。紙媒体は高齢者の多い自民党員には良いアピールになるが、禁止されることが分かっていながら、そういうことをするのは控えるべきだっただろう。

 自民党の総裁選挙は日本国の総理大臣を決める選挙でもある。ウソのない正々堂々たる論戦になることを願っている。

 

11日㈬午前中は来客が何件か。午後小源太のスマホの機種交換にケーズデンキへ。1時間ほどでスムーズに交換してもらえた。

 夕方はまた来客が何件か。夜は涼子の迎えに福知山へ。

 明日から、京都府議会9月定例会が開会する。


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北陸新幹線問題

2024年08月31日 | 論評・研究

30日㈮朝から京都へ。10時から定例監査委員会議に出席には南丹、中丹、丹後の各広域振興局へ監査に行く日程なども決まってきた。

 午後は綾部に戻った。


31日㈯台風が今日は来るのだろうと思っていたが、結局ほとんど雨も降らず、このまま熱帯低気圧に変わるようだ。

 ただ、綾部のように平穏なところばかりではなく、東海から関東にかけては線状降水帯で川の溢水被害などが出ていると報道されている。

 今日は涼子の送迎で福知山へ行ったくらいで、あとは家や事務所で過ごしている。


 

 「北陸新幹線問題」については、最近「小浜・京都ルートに反対の立場」主にX(旧Twitter)で意見交換をしている。@gentaro4

 ケンカ腰でのやり取りになることもあり、冷や冷やしてご覧いただいている方もあるだろうが、たとえ意見が違ってもやり取りしていると親近感を覚えてくる人もいる。相手はたいていが匿名でこっちは実名なのでやりにくい点はあるが、こういう意見交換は大事だと感じている。

 

 DM(直接のメール)でも励ましや情報をいただいている。

 先日ありがたいことに、「新幹線や自民党裏金問題での投稿を読んで四方先生を応援したいと思ったので、個人献金の方法を教えてほしい」と連絡をしていただく方があり、さっそく住所を教えていただいたので「げんたろう新聞」のバックナンバーと共に個人寄付の方法等を書いて送らせていただいた。

 

 また、北村幸太郎さんという鉄道ジャーナリストの方からは「こんな記事を書いたので読んでください」と連絡をいただいた。

 北村さんはもともとは「小浜・京都ルート」が良いと思っておられたそうだが、先日、国が示した京都駅の位置候補や5兆円を超える費用や工期を見て、「小浜・京都ルート」の推進に疑問を抱かれるようになったそうだ。

北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!(Merkmal 2024年8月31日付)

 (以下、記事からの引用)

 北陸新幹線小浜・京都ルートの詳細なルートが発表された。京都市の西側から入り、嵐山付近で三つのルート案に分かれる形で、急カーブが続くその案を見た人々はX(旧ツイッター)で「こんなルートならプラレールでやれよ」といった声が上がるほどだった。

 京都駅前後の長い減速区間により、当初の金沢~新大阪間は1時間21分との前提も崩れることは必至だ。しかも、特に新大阪駅の工期が長く、新大阪延伸には最低でも25年の歳月と3.9兆円もの費用がかかるという。さらに今後の物価上昇により5兆円越えの可能性もあるとのことだ。

 この状況を考えると、以前当媒体で【混迷する「北陸新幹線ルート」 あなたは小浜派?米原派? 鉄道ジャーナリストの私は、どう見ても「小浜ルート」一択です】(Merkmal  2024年7月28日付)という記事を書いた筆者(北村幸太郎)も、いくらリダンダンシー(多重性)のためとはいえ、小浜・京都ルート推進に疑念を抱かざるを得ない。

 

 昨日付けの朝日新聞にも北陸新幹線延伸「非常に慎重な検討が必要」京都市長という記事が掲載され、小浜・京都ルートが通る予定の京都市長と南丹市長がそれぞれ、「非常に慎重な検討が必要。(国交省はシールドトンネル工法で地下水への影響はないとしているが)確信が持てない。科学的な検証が必要」「(南丹市美山町の)かやぶきの里の価値はいっぺん壊すと、どないにもならんと思います。美山の人たちは困惑している。市民の声も反対が多い。そうした声は受け止めて判断していかなければならない」と述べておられる。

 現状で小浜・京都ルートを進めようすることは政治家としては非常に無責任だ。本来、地方自治体の首長というのは国の事業推進に反対することが憚られる立場であるだろうが、それでも市民を守るためには言わなければならないという両市長の苦しい立場を拝察する。京都府知事も同じだろう。

 

 今、小浜・京都ルート推進と言う人は、もし国が米原ルートなり別のルートを進めようとしていたらそれに従っていたと思う。米原ルートに決まっていたら、「米原ルートを早く進めろ」と言っていただろう。

 そういう人達は「お上には逆らうべきではない」と頑なに信じ、それが「保守」だと勘違いしているだけだ。

 私の周りでは小浜・京都ルート推進の声を聞いたことがない。むしろ、反対の声が大きい。


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どうなる?自民党総裁選2024

2024年08月29日 | 論評・研究

29日㈭自民党総裁選立候補表明や表明意思が報道されている。

 いつの総裁選でもそうだが、「勝ち馬に乗りたい」とたいていの人は考えるもの。

 特に国会議員にとっては、自らの出世や選挙での当落にも関係するので「誰が勝つのか?」を様子見している人が多いのではないか。誰しも冷や飯を食いたくないからだ。

 私はちょうど1週間前に自民党総裁選の今後の予測を書いたが、今はだいたいその通りになりつつある。

参考:2024年8月22日blog「自民党の総裁選」

 今日は改めて、私が考える今後の情勢見通しや私自身がどうするか?について書きたい。

 

■「勝ち馬」は誰か?探り合いと様子見

 もう一度書くと、総裁選での多くの国会議員の関心は「誰が勝つのか?」「勝ち馬に乗りたい」ということ。おそらく決選投票にはなるだろうから、誰が残る2人か?決選投票では誰が勝つのか?の探り合いと様子見が続いている。

 決選投票に残る人は議員票も党員票も集められる人、ということになってくる。1週間前にはそれは小泉進次郎環境相林芳正官房長官かな?と思っていた。議員票と党員人気がある小泉氏は上がってきそうだし、霞ヶ関では岸田政権の流れを変えずに仕事を進める人として、ナンバー2の官房長官を求める声が上がると考えたからだ。

 ただ、林官房長官の動きがほとんど見えず、今後、岸田総理がバックにつけば議員票は集まるかもしれないが、党員票は上がらないのではないかと思うようになった。

 他で党員票を集められそうなのは石破茂幹事長高市早苗経済安保担当相小林鷹之経済安保担当相あたりだろうか?

 

 総裁選ではみんなが「勝ち馬」を探している。2位ではダメで、2位になって勝者と対決するより3位以下になって、決選投票では「勝ち馬」に恩を売った方が良いという実利重視の考え方もできる。

 下手に2位につくのも危ないと考えると、まだまだこれから数日でも推薦人は流動的に動くと見ている。

 もし誰かが圧倒的に勝つ流れができればそこに一気に集まるだろうし、20人の推薦人がギリギリ集められてもそれ以上の伸びがなければ勝てないので、推薦人の引っ張り合いや推薦人に圧力をかけて下ろそうとする動きもあるだろうと思う。

 

■決選投票のゆくえ

 決選投票では一定数の議員をまとめるベテラン議員や党長老もカギを握る。

 それなりの数の議員に影響力があるのは、岸田文雄首相、菅義偉首相、麻生太郎首相、二階俊博幹事長、森山裕総務会長、森喜朗首相といった方々で、これが決選投票ではどう組み合わさるのか。

 2枠の1つには小泉環境相が入ってきそうだし、もう1枠が例えば林官房長官や石破幹事長になると、国会議員の浮動票は安定を求めてそちらに流れるかもしれない。他の人だと「ベテラン、長老の支援」と「選挙の顔としての期待」で小泉環境相が強いのではないか。

 たしかに経験不足は否めないが、私は小泉青年局長時代に府連青年局で活動していたので、あの当時の小泉局長を支えていた若手の面々が力をふるってみても面白いのではないかと感じている。

 6年前に、自民党 全国青年部長・青年局長合同研修会で聴いたYahoo!㈱のCSOである安宅和人さんの「シン・ニホンーAI×データ時代における日本の再生と人材育成ー」という講演は目から鱗だった。

 安宅さんは講演の冒頭で「ほぼ全ての革新は若者によって行われてきた」とおっしゃり、今の日本がアメリカや世界の国々に勝つために何をしなければいけないかを考える大いに参考になった。

参考:2018年6月8日blog「自民党 全国青年部長・青年局長合同研修会」

 

 小泉新総裁になった場合には、副総裁、幹事長を替えるくらいで、すぐに解散総選挙に打って出た方が良いだろう。

 お父さんの小泉純一郎首相が総裁選で「自民党をぶっ壊す」と宣言し、その後郵政解散の「大博打」を打つことで安定政権を作ったように、国民の中にくすぶる「裏金議員」への不満に適切に対処し、自民党の殻を破るような真の改革の姿を見せれば、国民の支持を得て選挙に大勝利できるかもしれないと思う。

■私自身はどうするか

 私自身は石破茂幹事長をこれまで通り、応援したいと思っている。石破先生も「最後の闘い」だとおっしゃっているし、綾部支部に2回、青年局長時代に府連学生部に1回、来ていただいて講演していただいたご縁やご恩がある。

 山陰地方、日本海側の振興発展のために、京都府北部では山陰近畿自動車道の早期延伸、JR山陰本線(園部駅~綾部駅)の複線化推進、京都舞鶴港の振興・発展と新たな北部物流拠点誘致、京都縦貫自動車道の早期4車線化の実現が必要で、そのためには我々と立場が同じ日本海側の政治家が一番働いてもらえるだろう。

 

 私が政治家たる使命と目的「国土と府域の均衡ある発展を実現して、綾部市と京都府北部をしっかり守ること」「第一次産業を成り立たせ、豊かな自然の恵みを活かした国・地域を創り出すこと」であるため、今後も本気で本音で、熱量高く活動していきたい。


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自民党の総裁選

2024年08月22日 | 論評・研究

22日㈭午前中後藤光くん中丹文化会館へ。来年やりたいと思っている事業に関して、中丹文化事業団の加柴事務局長、職員の井田さんと協議。

 加柴さんとはいつも要件にとどまらず、地方文化の充実、中丹文化会館の整備、日本の少子化や教育の問題など、幅広いテーマについてが話題となる。

 その後くんと昼ご飯を食べに行って、互いの近況を交換。

 「市議会の質問では毎回、豊里地区に関係することを取り上げるのが良い」「1期目の折り返しになったから、そろそろ市政報告会を豊里地区の各地で開催したら」とアドバイスした。

 

 自民党総裁選の日程等が決まり、戦いが本格化してきた。

 名前は10数名が上がっているが、最後までこの全員が推薦人を集めて立候補するには至らないだろうとは思っている。

 すでに立候補表明した小林鷹之元経済安保担当大臣、近々するであろう小泉進次郎元環境大臣、そして石破茂元幹事長、林芳正官房長官、高市早苗経済安保担当大臣あたりが軸になって、これに河野太郎デジタル担当大臣、茂木敏充幹事長が絡めるかどうか、ということになるのではないだろうか。

 最終的には知名度と若さの小泉元環境大臣と安定感の林官房長官の対決になるのかなと思っている。勢いでは小泉新総裁のような気もするが、政権が不安定になることは避けられないかもしれない。


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岸田首相が総裁選に立候補しないことを表明

2024年08月14日 | 論評・研究

14日㈬お盆の棚経のために仏間を掃除していたら、突然に「岸田首相が自民党総裁選に立候補しない意向を固める」という速報が入ってきた。

 岸田首相が立候補すると、現職総理相手に立てる有力候補はないのでは?と思っており、「岸田再選」を予測していたので少し驚いた。

 ちょうど小説「暗殺」(柴田哲孝著、幻冬舎、2024年6月)を読んだばかりだったので、そこに書いてあった安倍総理、菅総理が辞めた理由を思い出し、岸田総理も「これ以上はやってられない」という思いに至ったのだろうか?と考えた。

 日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」「安倍晋三元首相銃撃事件が起こった経緯とは」という番組が放送され、このタイミングでの放送はたまたまなのだろうが、あまりのタイミングにそれも驚いた。放送内容で特に新たな事実はなかったが、山上容疑者の単独犯行説を印象づけようとしているのかなとは思った。

 岸田首相の後継者として名前の挙がる方々を見ると本命が不在で、今回ほど予測のつかない総裁選はないなと思っている。

 

 12時半到着の特急で弟の耕治一家が帰省し、午後お盆の棚経正暦寺の玉川弘信住職が回ってこられた。

 正暦寺で進められている「寺泊」の実施状況綾部市でのインバウンド観光のことについても聴かせてもらった。

 両親や耕治一家と食事。


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北陸新幹線、敦賀以西ルートの問題点

2024年08月07日 | 論評・研究

日㈬北陸新幹線の敦賀~新大阪区間についての与党整備検討委員会(与党PT)が開催され、「京都駅の位置図」等が国交省や鉄道運輸機構から与党PTの国会議員に対して報告されたと夕刻に報道があった。

※参考:報告資料「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)詳細駅位置・ルート図(案)ご説明資料」

 この図は数日前には新聞等で報道されていたので、内容に関してほとんど新しい情報はなかったが、この程度の薄い進捗状況1年半後の令和7年度末(令和8年3月頃)に事業着手するというスピード感には驚いた。

 

 環境影響評価についても、今は「準備書」公表の段階であると記載されている。

 数ヶ月前、福井県のある国会議員は「すでに環境影響評価の調査は終わっていますよ」と私の投稿に対して誤解を生む情報をコメントしてきた。

 そのコメント以降にも「ある場所でこれからボーリング調査を行います」という「非公表、議員限り」での情報提供が京都府から私には届いた。まだその状態なのに「終わった、終わった」と先に進めようとする姿勢には誠実さが感じられず、不信感を抱いている。

 当時は「自民党の議員同士がネット上でやり合うのはみっともない」と無視したが、その後、東海道新幹線の事故による運休に対しても、あまりに脳天気なコメントをされるので注意した。

 

 京都市内の駅だけでも3案あり、案によっては大規模な用地買収が必要になる。案を確定する前から、買収の目途はすでについているということだろうか?

 京都市内での地下水への影響も「調査の結果影響なし」(下記)と書かれているが、京都市民は「はい、わかりました!お国の皆さんのお好きなように掘ってください」となるのだろうか?

① シールドトンネルは基本的に水を通さない構造のため、トンネル内に地下水を引き込まない。

② 京都市街地の地下水は、浅い層・深い層ともに地下水が面的に流れているため、十分な厚さがある帯水層に対しシールドトンネル(約10m)は点の構造物となり、地下水をせき止めない。


このため、シールドトンネルによる地下水への影響は発生しないと考えている。

なお、京都市街地地下水への影響解析を実施したところ、トンネル設置に伴う地下水位低下域の発生は予測されなかった。

 

 私が一番気になるのは、この計画図では私たちの「命の水源」である由良川の源流地域である南丹市美山町の江和地区を新幹線がトンネルで通ることだ。

 それについては調査がなされているのかの言及もなく、万が一、水量減少や水質汚染があった場合の政府による補償がどうなされるのかについて全く分からない。トンネルの掘削土には大量のヒ素が含まれることが分かっており(以前の国の調査では約3割含有)、その処理方法や残土処分地がどこになるのかも分からない。

 

 一方で今回明確になったのは、当初2.1兆円と言われていた建設費が最大5.3兆円(これもさらに上振れする可能性がある)と2倍以上に跳ね上がったことと、当初15年と言われていた工期が最大30年近くまで延びる(さらに延びる可能性もあり)ということだ。

 2.1兆円の時点で「1.1」だったB/C(費用対効果)5.3兆円で「1.0」を下回らないということはないだろう。国交省が決めている着工条件では「1.0を上回ることが望ましい」となっており、「0.9だからダメ」とはならないかもしれない「0.5でもOK」ともならないだろう。

 

 京都府の負担金額も一切明らかにされていない。JRが貸付料を負担した残額の3分の1を京都府を含めた地元自治体が負担することになるので、JRは事業を進めるのなら、まずは自らどれだけ負担できるのかをハッキリさせるべきだと思う。リニアのようにJRが事業費を全額負担するのなら、その点の話は変わってくるだろう。

 国が「地方交付税で戻しますから」と言っても、私は眉唾だと思っている。そう言うなら、まず最初に地方交付税の明細を明らかにしてもらいたい。

 この北陸新幹線事業には「国益」があるのかもしれないし、駅ができる京都市や京田辺市には「受益」があるのかもしれないが、京都府北部には全く「受益」がないし、むしろ「損害」が出る可能性もある。

 この事業で京都府の予算が厳しくなって、府北部の事業も減らさざるを得ないと言われたら、ただでさえ厳しい府北部の経済を崩壊させ、人口減少にさらに拍車をかけることになるだろう。

 

 私は「大規模事業」や「開発」に反対ではない。敦賀以西を大阪につなぐことも進めてほしいと思っているが、府北部にマイナスしか及ぼさないルート案には賛同できない。

 与党PTの委員がトンネルを掘る美山町や由良川を利用する中丹地区の府民、地下水を懸念する京都市民の声を直接聴きに足を運んだことがあるのだろうか?ルート案が決定されてからこれまでに何年もあった訳で、なぜそれをしなかったのだろうか?それをやっていれば、どういう結論を導き出すべきか、自ずと分かる話だと考える。

 

 自然の流れは自ずと落ち着く場所が決まっている。今は渦巻きの中にあっても、いずれ落ちるべきところに落ちていくのだと思う。

 

 京都府の西脇隆俊知事からは、下記の冷静なコメントが発表された。


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