昨夜、綾部商工会議所からの呼びかけで、《海の京都ワークショップ》に出席した。
青年会議所、商議所青年部、ローターアクト、NEXT、水源倶楽部などの青年団体から、それぞれ2~3名ずつという依頼が来ていたこともあり、結構、たくさんの若者たちが参加していた。
青年会議所が先月末に岡西副知事を招いて開催した《海の京都ワークショップ》とその後の懇親会が盛り上がり、その続きとしての期待が大きかったように思う。
海の京都全体プロデューサーの坂元英俊さんという方が講演をされた。会場に入った時から不機嫌そうだった。「しゃべりすぎで、声が枯れている」と説明し、しゃがれ声でボソボソ話し始めた。
集められたメンバーは、半月前に、初めて“海の京都”の説明を受けた人が半分、今回が初めてだという人があと半分。綾部市が作っている“海の京都マスタープラン”というものを見たことがある人は、ほぼゼロという中で、講演が始まった。
のっけから、「綾部のどこが好きか説明できる人、いるか?」と言い始めて、「何を言いたいんや、このオッサン?」という怪訝な表情でみんなが見つめるなか、「ないだろうな。それでグンゼと大本の間に人が呼べるか?」と「そこに住む奴らにやる気がないのに、観光客が来るか?」と、ものすごい上から目線の講演がしばらく続いた。
さすがにみんな、「何言うとんや。なんで俺らがあれこれ説教されなアカンのや」というムードが漂い始め、何人かがそういう異議を唱えはじめた。
僕も「今日の講演はこれ以上やっても意味がない。チグハグや。呼ぶメンバーを間違っとるし、だいたいこういうセッティングをした京都府は何を考えとんや。先生に恥をかかしとるだけやないか」と述べ、「“海の京都全体プロデューサーである坂元先生は、どこにお住まいですか?」と聞いたら、「東京と阿蘇」だとのこと。これはダメだと思った。
「綾部市民が無理をして、海の京都に取り組む必要はない。やる気のあるところだけでやったらいい」ということだったので、「綾部市は海の京都から脱退した方がいい。京都府にお付き合いする必要はない。“○○の綾部”と独自の集客に取り組んでいった方がいい」と言ったら、坂元先生も「その通りだ」とおっしゃった。
結局、しらけたムードのまま、「海の京都ワークショップ?」は終了した。
終了後、会場に来ていた京都府の海の京都担当課長に「なんや、これは?」と文句を言った。
坂元先生にも名刺を出して挨拶したが、名刺も持ち合わせておられなかった。
いろいろと話をする中で、「綾部はこんな感じで、文句ばっかりぶつぶつ言って、結局前に進めなかったんじゃないか」というようなことを言われたが、それには強く反論した。
2年ほど前に、坂元先生の講演を成美大学で聴いた。その時とは別人と思えるほど、今回は力のない講演だった。
“海の京都”って、北部の人間を叱りつけて発奮させようとするためのプロジェクトなのか?
“海の京都”事業は様々な部署にまたがって展開されていて、全体予算がいくらあって、それがどこに、どういうふうに使われているのか分かりにくい。
一度、教えてほしいと財政課に頼んだら、「しばらく時間がかかる」ということだったので、よほど多岐に渡っているのだろう。一度、しっかり知っておく必要があると感じたので、徹底的に調査しようと思う。