翌朝、視察先の武雄市図書館に早く着いたので、近くの神社にある大楠の木を観に行った。樹齢3千年というから、見当もつかない、途方もない年月を経た大木だった。
武雄市図書館は非常に立派な図書館だった。(内部の撮影は1人に限定されました)
TSUTAYAを運営するCCCという民間企業に運営を任しており、スターバックスコーヒーの店舗も中に入っている。本を読みながらコーヒーが飲める。本の販売もしているので、欲しい本は買うこともできる。
京都府議会からの視察だと聞いて、武雄市の樋渡啓祐市長が説明に出てきて下さった。
元は総務省のキャリア官僚で、大阪市高槻市の市長公室長をされていたこともあり、「よく京都に行っていた」と京都には親しみを感じていただいているそうだ。
9年前、37才で現職市長を破って初当選し、市立病院民営化問題でリコール運動が起き、辞職して再度立候補して勝利。2期目も対抗馬が出ての激しい選挙を勝ち抜き、現在も“行政常識破りの行政刷新”に取り組んでおられる。
何事にも果敢にチャレンジされる姿勢は凄いと思った。僕も弱気にならず、常に闘っていかなければならないと決意を新たにした。
次は、長崎県佐世保市へ。
佐世保市役所で観光圏事業のことについて、お話を伺った。
その後、《佐世保ミラクルウォーク》という街歩きのツアーで佐世保の市街地をSASEBO時旅ネットワークのガイドさんと一緒に歩いた。
防空壕をお店にしている《トンネル商店街》、日本一長いアーケードの商店街、次の駅との区間距離が日本一短い佐世保中央駅、米軍基地が一部市民開放されているニミッツ公園など、あちこちを案内していただいた。
こんなものまで観光地になるんだと驚き、感心した。
佐世保中央駅は北近畿タンゴ鉄道と同じ三セクの松浦鉄道の駅だ。経営がうまくいっている例として、以前に視察に訪れたことがある。
この駅では駅長さんが電車が着くと事務所から出てきて、乗客に声をかけ、頭を下げておられた。気持ちがこもっているところに成功はあるのだろう。