朝寒かったが、昼前にはちょうど良い陽気になった。気持ちの良い天気だったので、二条駅から府庁まで歩いてみた。
二条城も近くで見ると結構、堅固な要塞だ。でも、大軍で攻められたらひとたまりもないだろうな、と想像しながらお堀端を歩く。この辺りは史跡の宝庫で、京都所司代屋敷跡という石碑もあった。
二条駅から府庁までは、徒歩で約25分。地下鉄と時間は同じくらいだった。
12時半から自民党府議団会議に出席。午後は、防災危機管理・地球温暖化対策特別委員会に出席した。
最後の委員会で、委員会のまとめがあり、次のように発言した。
この一年は防災・危機管理が大変大きくクローズアップされた一年だった。綾部市も高浜原発から10キロ以内に一部が入るため、原子力防災に関する市民の関心は今でも相当高い。
新聞の世論調査にはいろいろな前提があるので、一概には言えないが、私自身が“世論調査”した感じでは、原発の是非や大飯の再稼働に関しては、賛否が半々に分かれていると思う。
「いずれ原発はなくしてほしいと思っているが、今すぐには代替エネルギーがないので、しばらくの間は原発に頼ることもやむを得ない」という意見が多いようにも感じている。
エネルギー確保もまた命と直結した問題であるという認識は広がっている。
放射線は目に見えないので、これを怖れる気持ちもよく理解できる。
しかし、震災地からのガレキ受入に関する時のことなど、あまり過剰に反応しすぎるのもどうかと思う。
本当に危険なものとそうでないものをしっかり峻別するべき。「被曝」と「被爆」をごちゃまぜにして議論がされているようにも思う。
放射線は自然界に微量に存在するものであって、放射線のある状態が自然な状態。
薬でも過剰摂取すれば毒になるのと同じことで、存在することが問題なのではなく、一定量を超えることが問題だ。
あまりに過剰な反応は、現時点では何の被害も出していない若狭の原発群の周辺に、変な“風評被害”を広げる場合もある。
そこには、今も人が暮らし、産業を営んでいる。
先日、10キロ圏に入る奥上林地区で府政報告会をした。
もちろん原発の話題も出たが、それよりも過疎高齢化対策、避難路としての道路整備ができないかということ、長時間にわたる停電の対策などの話題が時間を占めた。
ここに暮らしている方々には、今の原発議論の中で、精神的な負担をかけていることは間違いない。
当面は原発やむなしとさらに負担を強いるのなら、それなりの手当てをしっかりとしてほしい、「防災パンフレット」をいくら配ってもらっても、人は喜ばない。
世間は計画停電で騒いでいるが、上林地区は電線のバックアップルートがないため、計画停電ではない、長時間にわたるブラックアウトが大雪や台風、事故などによって発生している。
夕方、二ノ湯府議と一緒に、生活衛生課長の説明を受けた。
様々な分野で、府市の二重行政による非効率の解消を目指して、《府市行政協働パネル》というものが動き始めているようだ。
夜は、防災危機管理・地球温暖化対策特別委員会の委員と山田危機管理監、石野環境エネルギー局長らとの懇談会に出席した。