26日㈮、昼に綾部ロータリークラブでの府政報告を終えて、綾部駅を13時56分発の特急に乗り、東京へ。京都駅から新幹線で、17時半頃に品川駅に着いた。
劇団ふぁんハウス(平野恒雄代表)による第44回公演【ふたりのゆめ】を鑑賞するために麻布区民センターへ。品川駅からバスで六本木五丁目のバス停に下車し、六本木通りを少し入ったところに会場はあった。
会場の目の前には大きなビルが見え、「こんな東京のど真ん中で、本当に綾部市が舞台となる演劇が上演されるのか?」と思いながら歩いた。
入場券を買うとプログラムを渡された。そこには劇団ふぁんハウス代表の平野恒雄さんのこんな文章が掲載されていた。
18時半に舞台の幕は開き、おそらく、この会場には私しか綾部の人間はいなかっただろうが、何の説明もなく、「綾部」「舞鶴」「敦賀」という地名がセリフに出てくる。
さらに何の説明もなく、「中丹文化会館」が登場する。「中丹」って、東京の人に分かるんだろうか?と心配になる。綾部が架空の町だと思っている観客もいたのではないだろうか?
「聖徳太子ゆかりの光明寺」「足利尊氏が生まれた安国寺」「大栃の木」「グンゼ記念館」というセリフも。この空間に存在できたことに、綾部人として大きな感動を覚えた。
劇団ふぁんハウスの方々は11月に綾部を訪れて、綾部のことを調べていただいていたようだ。パンフレットにその様子が掲載されていた。
YouTubeの「綾部視察旅行」https://www.youtube.com/watch?v=sH6EzQ06fkc もご覧ください!
演劇自体の完成度も大変高く、笑いもあり、最後は涙した。音楽がバイオリンとピアノの生演奏で、それがすごく良かった。
今回、私にこの公演の情報を連絡してくださった劇団俳優の竹本和弘さんには大きな感謝を申し上げたい。竹本さんからは後日、御礼のメールをいただき、「この度の公演のお客様からのアンケートに『綾部に行ってみたくなった』という感想がいくつかありました」とも書いてあった。綾部を訪れる人が増えてくれるのなら、そんなありがたいことはない。
ぜひ、綾部の人達にこの作品を観てほしいと思ったし、いずれは中丹文化会館で上演されればと強く感じた。終演後にご挨拶した平野代表も「ぜひ、綾部に呼んでください」とおっしゃっていた。
次回は今夏、7月20日、21日に板橋区立文化会館で公演があるそうだ。5月に東京あやべ会の総会もあるので、大いに宣伝して綾部出身者の方々にぜひ観てもらおうと思っている。綾部からの観劇ツアーも企画できないか考えてみよう。
この演劇の重要なポイントである「ゴンドラの唄」を私は知らなかったが、聴いてみれば知っている曲だった。いろんな歌手に唄われているようだ。
「いの~ち みじ~かし 恋せよ乙女~…」という歌詞で、調べてみると作曲は中山晋平、作詞をしたのが吉井勇だった。
吉井勇といえば、綾部にも大変ゆかりの深い歌人で、「なつかしき 綾部だよりは又しても 水無月祭 見に来よという」という歌は綾部百人一首にも収められている。
この演劇は吉井勇の綾部に対する想いが形になったのものなのかもしれないとも感じた。
演劇後にどこに泊まろうか?と飯田橋にあるホテルを予約した。飯田橋駅を降りて、どこかで食事をしようと見渡したところ、「居酒屋 源太郎」という看板が目に入った。運命的なものを感じたので、地下にあるその店に下りて行った。
良心的な価格だからか、若いグループでよく繁盛していた。ついつい頼んだのは「焼うどん」。
【ふたりのゆめ】を観ると、みんな「焼うどん」が食べたくなるはずです。
ちなみに…店主のお名前は「源太郎」ではないとのことでした。