11月1日㈮、綾部市総合文化祭の開会式に出席した後は綾部中学校へ。
9時45分から「ライブオリンピック 日本一咲き誇れ!~笑顔あふれる文化の祭典~」が開会された。
昨年まで行われてきた「合唱発表会」を今年は「ライブオリンピック」に変えたい!という生徒たちからの提案で、「スポーツオリンピック」に続いて、子ども達が主体となる新しい行事に生まれ変わった。
20分ほど前には生徒はすでに入場しており、カウントダウンのタイムがステージに表示されていた。音楽も流され、ムードが高まり、子ども達も元気よく盛り上がっている。「合唱発表会」とは明らかに雰囲気が違う。
「スポーツオリンピック」同様に、校長先生の挨拶や先生たちがマイクで指示することは一切なし。「開始できないので、自分の席に戻ってください」と司会役の生徒が促し、先生方は何人かの生徒に声を掛けて席につかせておられた。
宇野日菜子ライブオリンピック委員長が開会挨拶し、「ライブオリンピック」に至った経緯を説明した。
生徒たちは「合唱発表会では自分らしく輝けない人がいるのではないか?」「クラス合唱はクラスの差が出るのではないか?」などと考え、合唱だけでなく、様々な文化系発表を生徒が自発的に行えるよう有志サークルの出演者を募集することにしたとのこと。
それに応じたバンド2組、ダンスやパフォーマンス2組が出演し、中学校の「文化祭」と思えないほどの盛り上がりを見せていた。
サークル発表の司会は3年生の仲良しトリオで。
3年生バンド「ののかちゃんの日常」は椎名林檎の「丸の内サディスティック」などを披露。この曲は小源太がギターを弾き始めた頃に歌っていた曲だったなと懐かしかった。温二郎と仲の良い同級生の女の子たちのバンドグループだった。
2年生1年生バンド「しゃもじ」も男性ボーカルが可愛らしく、MONGOL800「小さな恋の歌」などを披露。これからの成長が楽しみなグループだ。
3年生の元気な男の子たち中心のグループ「9割イタメモノ」は、ボイスパフォーマンスとお笑いを一緒にしたようなパフォーマンスで会場を走り回って元気に盛り上げていた。
途中からはみんなを立ち上がらせて…。
サークル発表のトリはダンスグループ「チームデッカちゃん」。高校生よりも上手いのではないかという圧巻のダンスを披露してくれて、会場は大盛り上がりしていた。
これは「中学校の文化祭」ではなく、まさに「日本一の笑顔あふれる文化の祭典」になっていた。こんなことができる中学校は日本にはないだろう。
綾部中学校の子ども達は有言実行で「綾部中学校を日本一の学校にしてくれた」と感動した。
好きなことをやることがいかに大事なのか?大人が押しつけるのではなく、子ども達自身がやりたいことをやり遂げたという自信は、綾部中学校全体の力を向上させていくだろう。
そして、この「ライブオリンピック」の裏側では先生方がうまく生徒たちを乗せて、成功に導いて下さっていることに感謝いたします。雨の中、傘もささずに駐車場係をしていただいていた先生方もありがとうございました。
サークル発表の後は合唱部の発表。会場のムードは少し落ち着き、卒部する三人の三年生の合唱は感動的だった。
そして、午前中最後の演目は「PTA合唱」。今年は保護者と先生あわせて70名ほどの大きなPTA合唱団ができた。
コロナ禍でこういう活動が一度はなくなったが、昨年、ある1年生の保護者からPTA会長の私にメールが届いた。「私は母から合唱の楽しさを教わり、これまでも合唱で良い思い出をつくってきました。だから皆さんともそういう思い出を共有したい。PTA合唱を復活させませんか?」と。
それで昨年、PTA合唱を復活させ、今年も引き続いて文化活動委員長さんにお願いした。文化活動委員会で曲や練習日を決めていただき、4回の練習を経て今日、「ライブオリンピック」でPTA合唱「君に捧げる応援歌」を披露した。
後で動画を観てみると、歌う我々と聴く会場が一体となった大変素晴らしい合唱になったと自画自賛している。
戦い続ける君に捧ぐ
君へ届くように 全力注ぐ
いつか辿り着く その時まで
歌い続けるよ 明日もずっと
うちは末っ子が今年度で中学校卒業で、私がPTA合唱に参加するのはこれで最後となるが、これからも引き続き、綾部中学校PTAの皆さんがこの良い経験をつなげていってほしいと思っています。
参加したことがない方もぜひ一度、参加してみてください。
午後はグンゼ集蔵で開催されている「上垣武士展」へ。
上垣さんは今田町出身で綾部高校美術部OB。大阪府在住。長くグンゼに勤務され、今回は郡是製糸綾部本工場に昭和37年に同期入社された郡是製糸三七(みなき)会の皆さんと一緒に開催された。
綾部バラ園のバラも雨に濡れ、色が映えて良い雰囲気に咲き誇っていた。