朝、7時20分集合で、消防団の出初式に参加する。今年から屋内での出初式になった。
いろいろ意見はあるだろうが、個人的には、分団の出初式くらいは屋外でも良いのではないかと思う。
葬儀に参列するため、市の出初式は欠席した。
おばちゃん先生の葬儀に参列し、喪主の光くんからの依頼で、弔辞を読ませていただいた。多くの方がお別れにお越しになっていた。
弔辞
後藤やよひ先生、おばちゃん先生、こんなにも突然にお別れが訪れるとは全く予想もできませんでした。いまだに信じられない気持ちで、この場に立たせていただいております。
私の父と先生の亡くなられたご主人吉行さんとが本当に仲良しで、ご長男の光三さん、次男の光くん、末っ子の明星くんと私たち兄弟の年も近く、まるで一つ家族のように、大変親しいお付き合いをさせていただいてきました。私たち兄弟も、実の子のようにずっと先生に可愛がっていただきました。
いつも大きな声で、明るくお元気だったおばちゃん先生。昨年暮れのユニセフ忘年会にはお孫さんの向日葵ちゃんと一緒にお越しになり、にっこり笑顔で「源ちゃん、頑張りなよ」と握手して励ましていただいたのが最後になりました。
私は今日が生まれて初めての弔辞でございます。その弔辞が先生に向けてのものになるとは思ってもみませんでした。本当に悲しくさみしい想いでいっぱいです。
しかし、先生はきっと「源ちゃん、しっかりやってーよ」と笑って、背中をポーンと叩いていただいているのではないかと思っています。先生のために、最後までしっかり述べさせていただきたいと思います。
一月五日の夜、突然の訃報をお聞きし、急いで聖マリア音楽院に駆けつけました。先生が心から愛し、情熱をそそいで教育しておられた音楽院の子どもたちのたくさんの絵や工作に囲まれ、まるで眠っておられるかのような、本当に安らかなお顔を拝見しました。
机の上にはおそらく喜んで何度も読み返しておられたのでしょう、教え子の皆さんからのたくさんの年賀状が置いてありました。「勉強に部活にたいへんですが頑張ってます。今でもやっぱりピアノを弾きますが楽しいです。私が音楽が好きになれたのも、先生にピアノを教えてもらったからだと思います。ありがとうございました。これからもずっとヨロシクお願いします」とかわいらしい字で、先生への感謝の言葉がつづられているものばかりでした。
音楽院の大家さんはじめ、井倉町自治会六組の皆様のあたたかいご厚意により、亡くなられた日から、昨日この斎場に入られるまで、ご家族や教え子、ご友人に囲まれ、音楽院でゆっくり休むことができた三日間は、一生懸命働いてこられたおばちゃん先生にとって、最後の最高に幸せな日々ではなかったかと思います。
先生は、昭和四十六年に聖マリアピアノ教室を開設され、昭和五十四年からはご主人と共に聖マリア幼児音楽院を立ち上げられました。ご夫妻はおじちゃん先生、おばちゃん先生と多くの子ども達に慕われ、綾部の幼児教育、音楽教育のために尽くされた人生でした。
私の長男も二歳から五歳まで音楽院でお世話になり、昨年、無事、卒園させていただきました。先生は、子どもに対しても、ダメなことはダメと厳しく叱り、良いことをすればスゴイスゴイと徹底的に褒めていただきました。
市民合唱祭やおさらい会の前の猛特訓は、三歳、四歳の子どもには本当に厳しかったようで、朝、「音楽院に行きたくない」と言うこともありましたが、音楽院に行くと先生が「おはよう、小源太くん、よく来たねえ」と大きく両手を広げて抱きしめて迎えていただきました。
先生のあたたかく厳しいご指導のおかげで、物おじしない豊かな表現力を身につけさせていただいたと感謝しています。
先生は音楽院の子ども達を連れて、福祉施設を訪ねることにも積極的で、多くのお年寄りの方々に大きな感動や喜びを与えていただきました。
名誉や地位や利益を全く求めることなく、ただひたすらに家族を守り、綾部の子ども達の教育とコーラスの発展に尽くされた先生の訃報を知り、「綾部の大きな損失ですね」とおっしゃった方がありましたが、まさにその通りだと思います。
こうして、先生のふくよかな笑顔の前に立つとき、お名残惜しく、想い出を語り始めるといつまでも時間が過ぎていきます。
しかし、いよいよお別れの時が近づいて参りました。おばちゃん先生がいつも音楽院で子ども達に教えておられたお祈りで、最後のお別れをしたいと思います。
神様、今日一日、みんなが元気でありがとう
音楽院に、新しい良いお友達が増えますように
綾部の町が良い町になりますように
おじちゃん先生、おばちゃん先生、天国から私たちをお守りください
もう一度
おじちゃん先生、おばちゃん先生、天国から私たち、みんなあをいつまでもお守りください
私は、これからも光三さん、光くん、明星くんと兄弟同様に協力し合い、先生が遺された音楽院のため、心から愛された綾部市のため、子ども達の幸せのために頑張ります。
天国でごゆっくりお休み下さい。心からご冥福をお祈り申し上げ、お別れの言葉とさせていただきます
ありがとうございました。本当にありがとうございました。